東孝の格闘空手 空手リアルアーツシリーズ ⑪ VOL3

この連載は『月刊空手道』(福昌堂発行)1985年8月号に収録されたものです。肩書は掲載当時のものです

格闘COMBINATION 33

これは右の上段回し蹴りを相手がステップバックし、その直後カウンターを狙って前進してきたような場合の連繋である。

分解
回し蹴りから後ろ回し蹴りへの連撃は思った程の効果はない。

 

移動稽古でも回し蹴りから後ろ回しへの連繫はよく練習しているが、一般的には、この右回し蹴り+左後ろ回し蹴りは効果が小さい。それは普通の人は効き足が右のたどうしても左後ろ回し蹴りは鋭さが足りないし、左構えの者同士だと左後ろ回し蹴りは相手の背後に入るため、まれにカカトがコメカミにでも入らない限りダメージは与えにくいからである。

 しかし蛇足ながら、このように現実的にあまり有効でないパターンの稽古をするわけは、相手の攻撃を見切ること(見てるだけで、自分の体で覚えていない技は受けも甘くなる)と、相手が右構えの時は相手の正面をとらえることになるからである。

 さて、相手がかわして前進してきた時は、いったん着地した足を素速く後ろ蹴りにして使う。この場合、体重を蹴り足にかけ、踏みつけるようにして蹴り込み、腹筋のゆるんだ中段に入れば大きなダメージとなる。しかしそれ程の間合がない場合は、相手の前進をとめるためでもよいから出す価値はある。

 次に右から左へのストレートを出し左の回し蹴りで極める。