佐々木嗣治(帯広支部)
今回、自分はベトナムのハノイで行われた散打世界大会に出場しました。自分の出た階級は80キロ以下で出場日本人のなかでは、最重量でした。減量もほとんどなく2〜3キロ落とす程度ですみました。散打についてはほとんど情報がなく、ルールもいまいちよくわからずとりあえずグローブをつけて練習をするぐらいでした。(散打のビデオをみたのも2,3日まえだったような・・・)
計量の前日に試合会場で軽く練習をしました。参加国数が60カ国ぐらいあると聞いいたのでいろんな人たちがいるのだろうと思いながら、他の国の選手をチェックしていました。
イランとかロシアにはあたりたくないなぁと思っていたら見事にロシアとあたってしまいました。(木元先生はくじ運がいいといっていたのに・・・他の選手もきついブロックに)
選手控え室 | 試合直前 |
計量も無事にすみあとは試合だけとなりました。試合の日程は5日間ぐらいもあり、1日に1試合ぐらいでやっていきました。自分の試合は階級の人数が少ないからか2日目の最終試合が出番でした。なので試合のないときは他の選手の応援にまわりました。日本人選手が負けていくなか、笹沢選手がイランの世界チャンピオンに勝ち勢いにのっていました。
その勢いを自分ももらい試合をむかえました。
東先生から打ち合いはしないほうがいいぞとアドバイスをいただきました。自分もいろいろと作戦を考えていました。場外におしだし、蹴りのキャッチ、組技やタックルなど頭のなかはかなりいい感じになっていました。グローブは初だったのでどきどきわくわくでした、日本人以外の人と試合をするのも初だったのでこれもどきどきわくわくでした。ロシアの選手の情報は「ボクシングでやってくるぞ」ぐらいでした。
そして、いざ試合がはじまりました。
1R
距離をとって少し見ていました。パンチでくるのかなと思っていたら、いきなり後ろ蹴り!をかまされ、ええっーとおもっていたら場外に落ちていました。仕切り直しで試合がはじまると、今度はパンチとローできました。もらわない距離にいるとおもっても非常にもらってしまい、あれよあれよとまた場外におちていました。(散打は場外2回でそのラウンドは負け)ラウンドブレイクの間、セコンドについていただいた東先生には「自分から攻めていけ」とアドバイスをいただき、笹沢選手には「組技ですよ」とアドバイスをもらいました。
2R
「あーそうだ組技だな」とおもい攻めていこうと前に出たところに右フックをもらいダウン。カウント内には立ったのですが審判に止められ負けてしまいました。あっというまにおわってしまいました。
この試合は自分にとっては大事なものになりました。これからの自分の課題、外国人選手に対する戦い方などいろいろと勉強しました。そして散打はかなり楽しかったです。これらの課題を次の試合に生かせるよう練習をしていこうとおもいます。もしもまた散打の試合にでることがあるなら、ボクシング技術や打撃からの組技、組んでからの投げを練習してやってやろうと思います。
大会観戦
他の国の選手をみて、やはり中国が強かったです。あたりまえのことですが中国の選手は散打がうまい!というのが感想です。他にはイランなど中東の選手なども強かったです。ここらへの選手は体の力強さと馬力がすごかったです。ロシアも強かったです。自分とやった選手は圧倒的な強さで優勝していました、ボクシングも蹴りも組みも強かったです。(空道の試合にこの選手たちがでたらどうなるでしょうか)
今回のベトナムでの散打世界大会にはいろいろなことがありました。
成田空港での集合時間には自分と笹沢選手しかいませんでした。(木元先生は30分ぐらい遅れてきていました)
ベトナムのホーチミンの空港ではなぜかフィギュアスケートの選手に間違われたり、ハノイで空港からホテルまでのバスでは、唯一日本語が話せるボランティアの大学生が吐いちゃって2度とくることはなかったり、ハノイ滞在中、3人も食あたりになり大変でした。(同じ部屋の笹沢選手もあたり、げっぷがオナラ臭かった!)高橋君のベトナム式ダイエット成功やら、木元先生のぞうさんの体重計、試合会場のトイレ、ベトナムドンの桁の多さ、街のバイクの数と交通ルールのなさと排ガスの酷さ、ホテルの飯などいろいろ楽しい思いもしました。
大会に参加していろいろな人と出会いました。散打の木元先生、青木先生、田村さん、柏木さん、高橋君など個性のスゴイ人たちと出会い、いい勉強をさせていただきました。笹沢選手、植田選手、三輪さんとの出会いも空道の試合会場で知り合いの少ない自分には数少ないお話できる人たちです。そして、散打世界大会に自分を選んでくださった東先生、事務局長には大感謝です。(東先生と事務局長には去年の上海、モンゴルのセミナーでもお世話になりました)この出会いを大切にし、東先生、事務局長への感謝を忘れずにまたいちから練習をし、試合で活躍できるようがんばります。押忍
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