気仙沼演武会

岩木秀之(新潟支部)

 

正月のムード最後の連休も明けた1月10日に、塾長のお郷・気仙沼の母校である鹿折中学校での演武会に参加させていただきました。
同校校長の佐々木先生のご功労により、中学校の始業式に『地元が生んだヒーロー・格闘家 空道創始者の東孝先生』を招いて実現したこの講演会。市長をはじめとする地元の方々や塾長の旧友の皆様、新聞社なども見学にこられての一大講演会となり、体育館が満員でした。

講演会会場

「自分の夢をみつけよう」という演題のもとで生徒の皆さんに講演と演武を行うという内容でした。
最初に塾長の紹介と簡単な挨拶があり、その後我々も入場して演武の部からスタートしました。
演武のメンバーも豪華で、長田支部長、五十嵐先輩、繁樹先輩、コノネンコさん、藤松君、滝田さんとそのお弟子さんの上野さん、と自分が並び、音頭を塾長がとられての基本、移動稽古、二人組になっての組技・寝技の紹介。体育館の真ん中に試合場一面分ほどに畳を敷いてもらった会場は四方を観客に囲まれる形。全周囲から目の光るこの舞台では気を緩めるヒマもなく、ここまで見られる度合いが高いのもなかなかない演武でありました。

MC(司会)に菅原支部長がつかれ、ともすると東京でも人を呼べるメンバー(なのでは?)でスタート!映像でお見せできないのが残念ですが、塾生の方が聞けばこれがいかに贅沢な演武であったかが知れると思います。
基本と移動稽古、連打などを披露。その後 演武者二人で投げ技や寝技を何パターンかをお見せしました。
そしていよいよ演武の華、『試割り』へ突入!割れる杉板や瓦、折れるバットに合わせて会場から驚きの声が「ワーっ!」「キャー!」と飛び交います。
用意されていた『氷柱割り』の他に、塾長が『三戦(さんちん)』の型の演武もして下さり、『はみ出し空手』の写真でしか塾長のそのお姿を見たことのなかった自分には改めて感動の一コマでありました。思いがけないサプライズもあり、参加した我々にとっても記念に残る演武となりました。

塾長演武

その後で塾長の講演が始まりました。道着のままの登壇。なかなか他ではない(強烈なインパクトと説得力を持った)講演の幕開けであります。若い皆さんに向けて、「思い通りに行かないことにもくじけず・繰り返し頑張ってみて下さい。」「夢を持ってこそ目標を見失わず生きてゆけるのです。」」という熱いメッセージ!
地元が生んだ『世界の人』である塾長の半生を振り返った『真実の話』に、会場全員がジッと耳を傾けていました。
拍手喝采で講演は終了。
その後、なんと塾長が前日の宴で機嫌の良くなられた際におっしゃられたことをそのまま受け取られた校長先生が急遽用意したのでしょう、生徒さんに配られた歌詞カードを開いて塾長のリードで『あおげば遠とし』を会場全員で合唱!という運びに・・・更に講演をしに来てくれた塾長への生徒さんからのお礼として、母校の小学校・中学校の校歌を歌って聞かせてくれました。
「うるるん」なムードに包まれました会場・・・ここ最近忘れていた何かを思い出させてもらった気がし、「来て良かったなあ・・・」と思いました。お声がけいただきありがとうございました!

当日の打ち上げも盛大で、この講演会の機会を作って下さった功労者の方々や塾長のご親戚、柔道部時代の恩師や一緒に稽古された方々も列席されて昔話に華がさいておられました。『なつかしい顔』に囲まれ、お顔がほころぶ塾長の(普段はなかなか見られない)お仲間に見せる飾らない素顔を拝見することができました。ポンポンと飛び出す思い出話の盛り上がりに負けてならぬとばかりに、我らが滝田座長が迫真のステージ&出し物で大道塾らしさ(?)を果敢にアピールされていたことをここに記しておきます。初めてこの地を訪れた我々にも、皆様は暖かくもてなしていただき、その輪の中へといれていただくことができました。みちのくの人情に触れられた気がします。ありがとうございました。

翌日は塾長のご好意で、源義経ゆかりの地、平泉の中尊寺に観光に連れて行っていただきました。現地までは三波晴夫とサブちゃん全開の滝田座長のお車に乗せていただき、車中もピクニック気分♪で楽しくすござせていただきました。
世界遺産も目指しているという中尊寺は敷地も広大で、そこにあるもの一つ一つが貴重な文化遺産であるとお聞きしありがたみも倍増。そういったものに縁遠い我々のために塾長はガイドさんをつけて下さり、スムーズかつ大変勉強になる機会にして下さいました。テレビや教科書で見た建造物や仏像に感動しました。(その割には写真にはしゃいで写っておりますが・・・)帰りがけにお守りも買っていただきました。ありがとうございました。

一関でおいしいスキヤキを食べさせていただき(奥様に煮加減を見ていただいたお肉は格別に美味しかったであります!)ハッピーな気分のまま一関駅から新幹線へ。大宮で乗り換えて新潟への帰路に着き、夜の8時くらいに雪ドッサリの我町へ帰ってきました。

一泊二日の気仙沼の旅はそのほとんどが笑顔の絶えない『人情に触れる旅』でありました。地元が生んだ大きな大きな『世界の人』になったヒーローが、ただひとつの故郷の小さな町に想いを寄せて里帰りをする、そんなドラマをそばで見させていただいていたような気がします。偉大な世界組織の『長』となられても、地元を愛し、そしてその地を離れて暮らす今も地元から愛されている塾長の、この度の『故郷に錦を飾る』旅にご一緒させていただけたことを大変光栄に思いました。感動と幸せのおすそ分けをいただいた気がいたします。本当に楽しかったです。貴重な経験をありがとうございました!押忍

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