8月7日、総本部3階道場において特別審査会が行われました。
今回の受審者である-270級日本代表の伊藤征章選手(渋谷支部)は、代表選出後、勤務先の会社からアメリカ長期赴任が申し渡されました。
塾長としては、「折角、選ばれた代表選手が欠けるのか!」と落胆と同情相半ばする気持ちでいたところ、本人が本部に来て塾長と面談し、「社会体育団体である空道連盟の一員としては勿論、仕事を最優先に考えておりますが、仕事の都合が付く限り何とかして出場し、日本代表に選出された責任を果たしたいと思います。
プライベートな時間を有効に使い、逆に渡航先であるアメリカで大型の外国人選手と世界大会を想定した練習を行なえるかと楽しみにしております。」と、あくまでも日本代表選手として出場する意志を述べたようです。
それにつけても、現在初段の伊藤選手、近々弐段の受験を期していたのですが、今後何年かの滞在中に審査の機会を逃すことになるので、その辺の事情を東塾長が勘案し、今回の特別審査会に至ったわけです。
更には、過去の北斗旗の戦績が周知されている日本と違い、海外では実力云々の前に現在の段位で判断されることが多いので、言葉は直截的ですが、いわゆる段位で“舐められる”ということも考えなければならないからです。
さて、審査の内容ですが、昇段審査規定に則り39歳の伊藤選手の対戦者数は本来「7名」ですが、「対海外用に、改めて気合いを充実させよう」という塾長の配慮(親心?)により、今回は外国人塾生2名+総本部黒帯有志を含む「10人」を相手に実施しました。
結果、伊藤選手は気迫ある組み手で見事に7ポイントを挙げ、堂々の弐段昇段を果たし、新しい帯で世界大会へ向け新たな一歩を踏み出すかたちとなりました。
この審査会の様子は秋に予定されている空道のドキュメンタリー番組で流れるかもしれません。(「1回戦や2回戦で負けるようでは没だな(笑)」とは塾長の言でした。)
この秋、BSフジで「空道」のドキュメンタリー番組が放映されます。世界大会開催後の放映となる予定です。
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