セミナーが実現するまで約2週間のスピード決定。塾長と現香港支部支部長ヘンリーさんとのメールでのやり取りだけで決定しました。
最初の予定は、ブルガリアで試合・セミナーが開催されることになっていたのが、キャンセルになり何処かヨーロッパの国内でセミナー・試合が出来ないものかと塾長がいろいろな国にメールを送って(平均睡眠時間3時間)打診したところ、ドイツのフランクフルトで出来そうだという返事が返ってきた訳です。そもそも今回ヨーロッパでセミナー・試合をするのは来年のロシアでのワールドカップを見据えて、ヨーロッパ各国の選手の強化、審判のセミナー等の目的があったからです。
ドイツでのセミナー・試合はトーマスという(準支部長)昨年の世界大会にはオブザーバーとして日本に来ていた青年です。総本部が全部バックアップするからという事で、会場探し、ホテル探し打ち上げパーティー等々の手配を引き受けてくれました。
そのような時に香港のヘンリーさんから一通のメールが飛び込んで来ました。
「前から空道に非常に興味がありましたが、近隣にないのでフルコンや、柔術などで修業していました。昨年河南省に初めての支部が出来たということを聞いたので香港でも是非支部設立セミナーをして頂きたい」との申し出でした。
塾長も中国は広いので初めから一人に任せるのは無理があるということで、中国の経済・行政で分かれている慣例に従って数地区に支部を置く計画でした。先の河南省はいわゆる華中地区というところで、香港は華南地区に属します。
4、5回のメールの遣り取りで塾長が彼の本気度や運営能力などを判断しセミナーが決定しましたが、誰がセミナーに行くのか未定。そういう訳で蓋を開けるまで少々不安でした。優勝していながらまだ海外セミナーを経験していない、2007年260+で優勝の藤田 忠(三河豊橋支部)支部長と今年の-240全日本優勝の榎並 博幸(西尾同好会責任者)両氏に話を振ったところ、二人とも「是非お願いします」と即引き受けてくれました。
そんな訳で、香港でヘンリーさんにお会いするまではドキドキでしたが、インターネットで拝見したお顔の方が空港で「先生!」と声をかけてくれた時は本当にホットしました(汗)
香港でのセミナーの内容等は塾長・藤田、榎並両支部長が既に報告して下さっていますので、私はちょっと違った面を報告いたします。
イギリスに留学して勉強したビルやホテル等の設計士でいらして、かなり几帳面でまじめな奥様、お子さんをとても大切にしている文武両道の会社経営者です。
ご自分で設計されたホテルに私達は宿泊しましたが、なかなかシンプルで且つ機能的で、ヘンリーさんの人柄が表れているように感じました。
ホテルもヘンリーさんの事務所もジムも香港島の中心にありとても便利な所でした。
既に「第2回アジア大会は香港でやらせて下さい」との意気込みで、滞在したホテルの真向かいにある体育館は「香港でも有名な場所なので、ここでしましょう」などと張り切っていました。きっと香港支部は大きく発展していくと思われます。
又、香港で2、3カ月の間「空道」を指導してくれる指導員の派遣の依頼も受けております。
どなたかお手をあげて下さる方はいらっしゃるでしょうか?
藤田、榎並両支部長も初めての海外セミナーでかなりいろいろな収穫はあったのではないでしょうか?
支部立ち上げセミナーに参加出来た事にとても興奮していたようです。ご苦労様でした。でも暑かったですね。(気温36、37度、湿度92%)
私は藤田支部長に「エアコンLOVE」と命名されてしまいました。
※香港で印象深かったもの
これは私には生ビールにしか思えませんが・・・(香港の三角コーン)
6/20、例によって多忙を極める塾長と、会社員である藤田・榎並両支部長は日本に戻りましたが、私は単独で、上記したように決まった「ドイツでのセミナー・試合の会場等の下見に行く」というミッションを言いつかり(かなりのプレッシャー!)、フランクフルトへ向かいました。
フランクフルトにいるトーマスは面識があったので、不安はありませんでした。
フランクフルトには早朝に着きましたが、トーマスの迎えがあり一安心。フランクフルトは香港と打って変わって肌寒い陽気で、大変心地良かったです。
宿泊先のホテルで仮眠し、お昼ころから強行軍スケジュールがスタート。 まず、フランクフルト市内の“くいもの通り”というオープンテラスのあるカフェやレストランの並んでいる所でランチを取り、ビールの下見もしっかり致しました(来月来る皆さんの為です)。 その後、市内から時速130k平均のスピードで約40分飛ばし、アシュタイムというとてものどかな田園地帯にある小さな町に到着。その一角にある体育館がセミナー会場になる予定の所でした。
なかなか良い体育館で、又そこで、トーマスのスパーリングパートナーでもある方がシェフでケータリングしてパーティーが出来るということでした。良い感じで順調に下見し、ホテルも大体こんな感じとみる事が出来ました。
その後フランクフルト市内に戻り、今度は夕食をする所の下見です。(来る予定のメンバーから言ってかなり重要度 高)選んだレストランはもとワインの貯蔵庫だったというところで、これなら文句は出ないでしょう、来月の夕食時には皆さんをご案内しようと決定。
次の日は細かい打ち合わせ(必要な物品の準備等)を済ませ、「せっかくフランクフルトに来たのだから少しは観光も」と勧められゲーテの生まれ育った家の見学をし、少し町を散策。 ちょうどその時期はワールドサッカーの真最中だったので、町中あらゆるレストラン、カフェには大画面TV が設置され、皆ビールを飲みながら歓声をあげサッカー観戦を楽しんでいましたが、ブブゼラが町中あちらこちらでならされ騒々しかったです。
こんな感じで、無事私の与えられたミッションも無事終了し、又香港経由で帰国しました。
※この香港経由でというのも下見の一部で、7月のセミナー時には平安、田中(洋)の両選手2人きりでフランクフルトに香港経由で来る事になっていたので、乗り継ぎ方法のシミュレーションというわけです。
今回は3グループに分れての出発で、7/10に全員がフランクフルトに集合しました。
私の心配は第3グループで来る2選手の到着でした。詳しく説明をしておきましたが、「案ずるより産むがやすし」で、とてもスムーズにホテルに到着して一安心。
6月下見に来た時は、肌寒いくらいで大変心地よい気候でしたが、連日36,37度という猛暑で、フランクフルトでは珍しい気候の為、郊外のホテルやレストランにはエアコンが付いていないので「エアコンLOVE東(笑)」としてはかなり苦痛な日々でした。
7/10はセミナー、11日は試合。
試合に関しましては塾長がコメントしている通りで、審判のセミナーにおいては、高橋師範の指導のもとに行われました。
試合が始まって一時間もたたないうちにフランスチームの2人が古いNHGを使用していたために怪我をし(※)、救急病院に行く事になり私は2人に付き添って病院で数時間過ごしました。あまり英語が通じないのであちらこちらを右往左往しとにかく大変でした。何せ怪我した2人は背が高く1人は白道着、一人は青道着、青道着を着ていた選手は世界大会に出場した為、ゼッケンが付いたままなので、皆に何?何?とかなり注目を浴びて、逆に質問攻めにあったりして何故かおかしかったですが、怪我の程度もさほど心配する事もなく。治療を終え会場に戻りました。(打ち上げパーティーでは何事もなかったかのようにおいしそうに食べていました)
※今年の体力別でもありましたが、経年劣化が考えられる初期のバージョン」は軽く当てる練習用には良いのですが、試合では絶対に使わないでください。
【編集部注】「NHG空の耐用年数について」 記事リンク
私達が戻った時には閉会式も終わり、皆で片づけている所で、なにやら中庭の方からとてもおいしそうな匂い。中庭でバーベキュー打ち上げパーティーです。(しかし・・・・・!!!!温水で温められた温かいビールのバーベキューは初めてでした(怒)が、何はともあれ試合も終了しホットしました。
塾長・高橋師範達と私達(7人)の出発時間は 同じでしたが、直行便のご両人とはターミナルが1と2で違うので、空港で2組に分かれてチェックインをしたところ、私達が乗る便がオーバーブッキングの為先生達と同じ便に代わって下さいとのことです!!一瞬「良かった直行便!」と思ったものの、7人の変更手続きに時間が掛かり、挙句にターミナルを変更しなくてはならないので、込み合っている空港の中、7人がそれぞれ荷物をガラガラ引っ張って移動。思うように動けないし、入国審査には時間が掛かり、出発の15分前にやっと機内に乗り込めましたが、結局、お土産も買えず皆さんには本当にお気の毒且つ本当にお疲れさまでした。
平安、田中両選手にとってはとても良い経験になったかと思いますし、審判セミナー・試合では高橋師範に厳しくご指導して頂き、ワ−ルドゲームで主審が期待されているフランスの土田支部長は良い勉強になったでしょうし、渡辺、小川、佐藤の各支部長は熱の入った指導、暑い中本当にご苦労様でした。
通訳、撮影&塾長・事務局長補佐(一番大変)と頑張ってくれた娘にも感謝です。
“空道一座”の“巡業”(笑)はまだまだ続きます。今後とも空道がますます発展するよう、支部長や選手の皆様のご協力を得ながら頑張りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
レポートが大変遅くなりましたが、ご一読頂ければ幸いです。
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