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2012支部長昇段審査会

1月21日、総本部3階道場にて支部長昇段審査会が行われました。東京都心でもかなり冷え込んだ日でしたがいざ審査会が始まると道場は一気に熱気に包まれました。「永年勤続 (金属)疲労の為、今週一杯は膝の“メンテナンス休養”だ」(塾長談)の東塾長に代わって、東北地区運営委員長の狐崎師範の号令のもと行った基本稽古では、日頃は指導する側である支部長、正指導員らが真剣な眼差しで自身の稽古に集中していました。(この記事続く


東塾長、平塚評議委員長と参加者ら


【塾長コメント 基本稽古について】
技は人それぞれで解釈も違うし、個性もある。ましてや指導者として長年稽古を重ねて来た皆にはそれなりの一家言があるかもしれないが、基本は団体の屋台骨である。決められた通りにしろ!ましてやウチは団体の差別化としての面もあるいわゆる“型”は採用してない(参照コラム「型に付いて」)。だからこそ基本の統一性はそれに代わるものだ。組手ではそれぞれの個性を生かして戦わなければならないが、基本はみんなが同じ基本をしなければ同一団体とは言えない。例えば、『パンチではジャブと前腕のアッパー以外は必ず踵を回せ!』というのは大道塾創設以来の(俺の)指導方針だ。また『肘打ちでは手を開いてガードすると指を骨折するから軽く握れ』というのは同種の事故があるから最近言い出した方針だ。それらを各支部の指導者が徹底しなければ、『なぁ〜に、強けりゃ良いんだよ。勝ちゃぁ〜良いの。俺は俺。』という人間を生み出してしまい、引いては社会に適応できない『強いが困った人』を育ててしまう。その辺を弁(わきま)えながら指導してほしい

基本に続いては「大道塾一ガチ」と評される、歴戦の猛者(支部長)同士の連続組み手です。今年も例年に漏れず、勢い余った対戦者がぶつかった衝撃で道場の壁が壊れるのではないかという程の激しい技の攻防が展開されました。中国から来ている寮生の海偉(かい 上海出身 フルコン黒帯)さんは初めての光景に目を白黒させて見学していました。しかし、さすが日頃より鍛錬された屈強な肉体をもった有段者勢ということで怪我人もなく、審査後は互いの技を称え合う場面も見られました。
支部長・指導員を対象とした昇段審査会は年に一回、全国運営会議にあわせて実施されます。塾生だけでなく指導者達もこのように厳しい審査を経て新しい帯を手にしているということを団体の誇りとして意識していきたいものです。

【塾長コメント 支部長昇段審査について】
指導者に回ると、怪我、疾病などの特別な理由がないのに、口先指導でお腹ポッコリの道着を着ない“センセイ”が多々いる武道・格闘技界だが支部長だからと言って一修行者には変わらない。「花を生けないお花の先生や、お茶を点てないお茶の先生がいないように、空道をしない指導者は空道、大道塾にはいない」という方針で、支部長審査だからと言って“ナアナア”はない!みな一修行者に戻っての真剣勝負だ。初めて支部長審査を受けた後藤一郎初段(宮城登米支部指導員)も久々の真剣勝負とあって、初めは戸惑い気味だった。しかし流石は2002年中量級優勝者、後半は徐々にペースを取り戻し、見事昇段したが「いや〜久し振りのガチでした。甘く見てた積りはないのですが・・・・。」と言っていた(笑)。

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更新日 2012.1.24

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