平成24年3月3日(土)、愛知県豊田市の豊田文化市民会館において「市制61周年記念式典」が行われました。
そこで昨秋開催されたに「2011全日本空道ジュニア選手権大会」において「高校生の部・優勝」を果たしたことが認められ本校・豊田大谷高校空道部2年生の金田航紀が体育功績賞を頂きました。同受賞者の中には、フィギュアスケート選手の安藤美姫選手や小塚崇彦選手、またトヨタ自動車等の各種における様々な実績を残した方々が選ばれており、場違いな雰囲気の中での授賞式となりました。
本部活は、2002年の同好会の起ち上げから、今年で10年目。1昨年の2010年には野球部以外で初の寮生が認められました。今回受賞をした金田(自宅からの通学が不可能である為)が空道部への入部を強く希望したことにより、動き出したのもその要因の一つであります。
また校内において、本部活の活動内容そして他の一般生徒の見本となるような部員たちの日常生活面での動き(言葉遣い、挨拶、礼儀など)が大きく認められ、メジャーな競技でないにも関わらず、強化部の次に当たる準強化部としての位置づけを頂いています。
そして、今年度(平成23年度生)入学生より、スポーツ選抜コース(2年次より)というコースが新たに追加をされた。そこは、強化部(準強化も含む)のみの専用コースとなり、勉学とスポーツの両立をはかる。
大きな特徴は、週に1度午後の授業が各々の部活動の練習時間となるというもの。他のコースの生徒は通常の数学や英語の授業を行っている中、このコースに所属する者たちはそれぞれの部活の練習をすることで、単位を取得できるということとなる。
本部活にとっては、大きな流れをまた一つ頂けた訳ではあるが、一番の問題点は希望する者(部員)がいなければもちろん意味はなさないということであります。
今春10年目にして初めて地元道場の少年部より若干名が本枝への入学・入部をする予定となっています。今まで9割以上の者が初体験での入部、そして1割弱は他流派からの者。
残念ながら、大道塾生は皆無でありました。この大道塾生の入部がどのような影響を及ぼすかはわかりませんが、空道部としての根幹の指導方針を変えるつもりはありません。
空道を通し、稽古での技術・体力の向上はもちろん、最低限の社会性(礼法を含む)を身につける。そして、高校生として学生の本分を尽くし、文武の両立をする。豊田大谷高校生として、空道部員として、そして大道塾生としての看板を背負っている(社会の一員である)ことを常に胸に刻み行動ができるようにすることを日々の生活・稽古から学ぶ。
幸いなことに、卒業した部員の多くは空道を辞めることなく、そのまま一般道場生として引き続き空道部の練習に参加をし、忙しい中個人の稽古もさることながら入れ替わり立ち替わりで後輩指導をしてくれている。
このような環境が、今回の受賞を導いていただけた要因であろうと思います。
“賞”としては、個人の受賞ではありますが、しかし、日々共に汗を流し、苦しさ辛さに涙を流した仲間たちがいるからこそのもの、部員全員の受賞であろうと思っております。
部活動としては、未だ本校しか存在せぬ為、日々常に手探り状態で歩んでおりますが、「空道」の名を背負っている以上、今後とも責任と誇りを胸に精進させていただきます。
常日頃から支えていただいている方々には、心よりお礼を申し上げます。
このたびは、本当にありがとうございました。
押忍
文責 山本真司(豊田大谷高校空道部顧問)
2011年全日本ジュニア選抜
金田選手の練習風景
ミーティングの様子
地域の清掃活動
豊田大谷高校オフィシャルサイト http://toyotaotani.jp/
豊田大谷高校空道部オフィシャルサイト「押忍!我ら空道部」 http://www2.plala.or.jp/yama-shin/
更新日 2012.3.9