更新日 2015.10.13
関西本部 責任者 辻村元伸
西日本大会報告
今回久しぶりに大阪府立体育館で西日本大会を行い、ジュニアではU11、U13、U19、全体で約80試合が行われました。毎大会ごとにレベルが上がるジュニア。一般部では打撃・組み・寝技と3つの思考で戦う選手がまだまだ多い中、現在のジュニア達は3つの技術を一の思考で「空道」と捉えているので打撃からの組、投げの連携は一般部に勝るのではないかと思うほどのスピード感があり、試合展開に目が離せない試合が多かったように思います。技の完成度はまだまだですが、この空道世代のジュニア達が全日本、世界を相手に活躍することは間違いないと感じました。
一般女子の予選では、神山育美(日進)が伸びのある打撃で渡邉富紀恵(神戸)、山内葵(関西)を下して全日本出場権を手にしました。
無差別予選
Aブロック
新鋭、小柴裕也(岸和田)、柏幸樹(日進)と勢いのある若手を気迫で抑えた羽島俊洋(関西)が勝ち抜き、ブロック代表に。
Bブロック
このブロックは新しい若手の顔ぶれが見られ、ベテラン小瀬古重樹(名張)がどう若手を迎え撃つかと言う組み合わせ。坂口真一(岸和田)、三村耕佑(北河内)と勢いのある打撃を放つ選手の中で頭一つ飛びぬけていた寺口法秀(大阪南)が躍動感のある打撃でブロック代表となりました
Cブロック
-250ブロックでは西日本ではお馴染みの顔ぶれ。それゆえに互いに手の内を知っている選手たち。今大会、一番沸いたのはこのブロックかもしれません。突進型の永野貴嗣(関西)を杉浦宗憲(日進)が鋭い膝で迎撃。野田洋一(関西)と市川忠樹(北河内)の試合は野田の走り込み頭突きが市川に強烈に入るも、開始合図よりも早いタイミングだったとして反則に。しかし先手で常に仕掛けていた野田が試合を制した。
杉浦と野田でブロック代表をかけて戦った試合は接戦だったが杉浦が打撃のポイントで勝利となりました。
Dブロック 260+ブロックではビジネスマンクラスの全日本優勝者、岩崎時典(岸和田)が参戦。豊田将希(北河内)に惜しくも敗れたがビジネスマンクラスの可能性を広げる試合でした。世界大会日本代表の辻野浩平(岸和田)は永井淳司(北河内)、豊田にパンチのコンビネーションを的確に当て、ブロック代表を獲得となりました。
決勝戦 寺口法秀(大阪南)と辻野浩平(岸和田)という、まさに無差別の試合。最初は寺口が勢いよく打撃をしかけ、タイミングのよい金的を当てるが、辻野の安定感のある試合運びの前に失速。日本代表の貫禄を見せ、辻野浩平が西日本を制しました。
内容としては見ごたえがありました。選手たちは更に強くなるため、勝利に対する執念を持って戦ってほしい、何が何でも勝利してやるという思いが、必ず選手として良い結果を生み出してくれるものだと思います。今大会ではシニアはありませんでしたが、出場希望者が多数いました。次回は試合を組もうと思います。色帯交流試合は参加者に尋ねるとルールがあまり細かく制約されるほうが難しいという意見がありました。もう少し緩和したルールを検討してみてもいいかもしれません。色帯交流戦に力を入れ、若手を育成するのも重要課題だと考え、今後取り組んでいきたいと思います。
関西本部 責任者 辻村元伸
更新日 2015.10.13