平成29年4月2日、北海道札幌市にて開催されました上記大会について大会総評のお役目を預かりましたので、大会内容をここにご報告させて頂きます。また、今大会を無事終えることができたことを、塾長、事務局各位、北海道地区各支部長、審判団及び関係者各位に厚く御礼申し上げます。
平成29年 4月 吉日
大道塾札幌南支部 田中俊輔
大会出場者数は43名。北海道地区としてはほぼ例年通りの規模ではあるが、札幌西、札幌南、帯広、紋別及び小樽の北海道内5支部に加え渋谷支部からもエントリーがあるなど、参加する支部数としては近年徐々にではあるが増加の傾向にある。
今大会は北斗旗体力別予選、一般交流試合、シニア交流試合及びジュニア団体戦の4つのカテゴリーで行われた。
北斗旗体力別予選では、王者野村幸汰(札幌西)が予選免除により不在の中、4名の選手が全国への切符を争った。4人総当たり戦の中で、最も空道歴の浅いソムチャ・ヌアナー(札幌西)がムエタイ仕込みの強烈な打撃と地力の強さを武器に2勝。一方ではジュニア上がりの19歳、安富北斗(札幌南)が打投極バランスの良い闘いぶりで3勝を勝ち取り優勝。全日本へ行く選手達には、是非とも来年に迫る世界大会参戦を視野に入れ稽古に励んでもらいたいところである。
激しい打撃戦が多く見られた一般交流試合では、昨年秋に続いて辻航平(札幌西)が高い技術力を見せ優勝。当カテゴリーでは2位の高尾翔空(札幌西)を含め、多くが10〜20代の若い選手のエントリーであるだけに、是非今後は投げ寝技等の技術を高め、北斗旗へのステップアップを期待したいところである。
シニア交流試合は中村竜太郎(渋谷)と橘龍太郎(紋別)のワンマッチとなった。柔道有段者である橘の投げを切った中村が、強烈なストレートで橘からダウンを奪い有効優勢勝ち。空道歴15年の貫録ある闘いぶり見せた。
北海道地区では初の試みとなったジュニア団体戦。支部混合で組まれた3つのチームで勝敗を競い合い、最も勝率の高いチームが優勝となる団体戦ルールでは、仲間同士のサポートや試合に挑む責任感などが通常の個人戦以上に意識された。自分一人のためでなく「誰かのため、仲間のために闘う」という気持ちが、いかに自分を強くするか。その違いを幼少期から理解することはとても素晴らしいことである。
更新日 2017.04.12