2017.10.10 [第3回アジア空道選手権大会](及び[2017全日本ジュニア空道選手権大会])を空道発祥の地、仙台市で開催するにあたって。

[第3回アジア空道選手権大会](及び[2017全日本ジュニア空道選手権大会])を空道発祥の地、仙台市で開催するにあたって。

皆さんご承知の通り、空道を創出した[格闘空手 大道塾]は、1981年2月17日に、宮城県仙台市五橋2の3の9、名門五橋中学校の隣(というか裏手に笑)で始まりました。

道場は後援者である、建設機械リース会社、東北リース株式会社の菅野安清 先代社長が、「ちょうど土地が開いてるから」と特別に道場用に立てて頂いた、二階建てで2面の道場と寮生も数人収容できる、当時としては非常に恵まれた施設をお貸し頂いたので、素晴らしいスタートを切ることができたものでした。

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処が世の中、良いことがあればそうでないことがあるもので、その後は、当時、道場運営では何事も信頼し相談し[一蓮托生だ]とまで言ってくれていた人の、思いもしなかった離反や指導員、塾生の引き抜き、更には斯界の先輩後輩という人たちからの[あんなものは空手じゃない]とか[世界大会で勝てなかったから、裏切ったんだ]などとの、風評に悩まされたりでヨタヨタしつつ歩んでいました。

そこを支えて頂いたのは、今でも公私共にご指導を頂いている、佐藤節夫 初代理事長(現最高相談役)や、残念ながら今年の2月に逝去された、平塚和彦評議委員長、友人の藤野寿氏や吉川修氏といったで、高校以来の仲間達、といった、まだまだ書ききれない多くの仙台の温かい後援者や仲間でした。

大道塾”宗”本部

その後10年ほどは武道・格闘技ブームとでも呼べるような時代で、次々と新しい団体やイヴェントが始まり、大晦日には戦後、日本人の大晦日を送る鉄板番組と言われていたNHKの「紅白歌合戦」に対抗して、3つもの格闘技番組が放映されるという、異常なブームが続きました。

創成期の稽古風景

処がそれは、草の根的に武道・各次の競技人口が増えて底上げされて来た隆盛というよりは、戦後の長い平和と表裏をなす、フロンティア消滅による行き場のない閉塞感が充満する社会に、刹那的な刺激を与えることができる、しかも制作費などはそれ程掛からないという手軽さに、マスコミが飛びついて作り上げた一時的な興隆でした。

武道・格闘技界がそれを自らが生み出したパワーと勘違いし、本来が人間教育、人材の育成が主であるはずの武道界までもが、ショービジネスに走り出し、ついには飲み込まれて、興行まがいの八百長や実力よりの話題性のあるカードなどを組むために、ついには詐欺まがいのことまでして、社会的信用を失墜させ、次第に衰退へと追い込んで行きました。

しかしながら、そんな中で大道塾は、それらの流れとは一線を引き、「原日本人が多く住む」と思っている土地柄もあり、創設当時の困難や障害等を忘れることなく、着実な歩みを続けました。
本部こそ1986年に東京に移したものの、春の全日本大会は殆どが仙台で開会できました。それらは、地に足を付けた生き方をしている、上記の多くの皆さんのご支援のたまものでした。

大道塾20周年を迎えて、「世界大会を!」という声が上がって来た時には、「打撃だけではなく、組技や寝技も多用されるようになり、空手という名前では、既存の空手団体に迷惑をかけたり、世界的には日本の大きな文化遺産である空手道の混乱を印象付けてしまう]との意味で、[空道]という新しい名称で新たに地平を開い行く決断をし、2001年には「第1回世界空道選手権大会」を開催しました。

社会が安定している裏返しなのですが、新しいものを安易に許容しない日本国内では、中々評価はされにくい面がありましたが、世界の武道家には「打撃だけには限界を感じていた。
しかし、一方、全ての技を認めるのは良いが、肉体的強者の追求だけでは社会から遊離してしまう。
強さと同時に礼儀や人間的成長をも求めるこの空道こそが、我々の求めていたものだ!」と認めていただき、その後の17年間は、世界に多くの支部ができ、現在は世界60数か国に空道を普及し、4年に一度、東京で「世界大会」を開催するまでになっております。

第4回世界空道選手権大会 ポスター

しかしながら、アジア、欧州、南米と言った「大陸大会」や「世界大会」を既に4度開催したとは言うものの、空道を大道塾を育てて頂いた仙台、東北の皆様には、まだ、世界展開の生の姿とでもいうべき「国際大会」を、身近に見て頂いてないことは、ずうと心に引っ掛かっておりました。

今回、来年、2018年の「第5回世界大会」の前哨戦として、大道塾発祥の地、仙台でアジアの強豪10数か国を迎えて、「第3回アジア大会」を開催できることは、心からの喜びと同時に、塾生一同、これまでのご指導、ご支援に感謝の気持ちで、今大会を渾身の力を込めて戦ってくれるものと思います。

この機会に[21世紀の武道]と言われる空道の生の姿を、多くの方々に、ぜひご観戦して頂くために、宮城県、仙台市の塾生はもとより、全東北の塾生が一丸となって、塾生は当然のことながら、一人でも多くの知人友人の方々を会場にお誘いし、空道の現在をご堪能頂くよう、ご協力をお願い申し上げます。

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