コラム10 治療院通い

注:下記文章は書きなぐり/書き下(くだ)し/推敲後日/再読修正アリ (笑)

チェコ・ポーランド遠征出発2日前の稽古で出稽古に来ているSの寝技に付き合ったおかげで持病の“ギックリ腰”再発!!青くなったがすかさず昔から診て貰っている平山カイロに急行。普通は神経が麻痺しているからか(??!!)どこを押されても痛みを感じない私が、「マッケンジーテクニックなる」簡単に言うと背中を頂点に、頭と脚が直角になるような「海老反り固め」で油汗を流した。平山センセイはそんな顔を見て勝ち誇ったようにニコニコしている。氏は元柔道出身で練習中の背負い投げからの頚椎捻挫で頭以外全身麻痺という重態から奇跡的に生還した人で、その後カイロを極めて素晴らしいテクニックで多くの重症患者を治している人だが、人が痛い顔をすると喜ぶ意地の悪い人だ(S男か?失礼 笑)
「クソー、以前は練習に出ていたからお返しも可能だったが今は忙しくて治療に専念していると思って!」と、「地団太を踏みたい」所だがそんな事をしたなら益々痛くなるので悔しいが我慢、我慢だ(泣)それにしても寝技や投げは腰に一番負担が掛かるから、本気で出来ないのは情けない。最近特にだ。

私の腰と膝も暫く期間をとって、休めばもっと回復するのだろうが、汗を流さないと飯も酒も美味くないし、果ては仕事にしろ時間潰しにしろ、活字を追っても集中力が落ちるという正真正銘、完全なる”運動中毒”患者の私だから、3日と大人しくしていられない。一方で治療しながらもそれをチャラにするような練習を続けているから、かなり複雑に消耗して来ていて、常にここに行けばメンテナンス完了とはならない場合もある。

その場合はこれまた長くお世話になっている仙腸関節の調整で治療する、腰痛といえば常に名前が挙がる、マスコミで話題のNクリニックや、右足の半月盤を除去してから欠かせない“エアロバイク漕ぎ”でなる、太腿の張りから来る腰痛などの場合は、最近家の近くで発見した全力でその筋肉を解してくれる整体院など、時々の症状であと2人のセンセイに世話になっている。現役時代に膝が痛かったのは、靭帯が伸びたのも原因だが、「こんなに右重点で蹴っていたな腰に負担が掛かるな」っと自覚しながらも、しかし私にはあのルールでは万能と確信していた、「下段蹴りの練習をし過ぎて腰の骨が滑り易くなっている」のが原因だ、とどこでも言われる。一種の職業病である。

「いい加減年なんだから、口だけで指導すれば」とか、「それなりに立派そうに見える年になったんだから(本当か?)神棚に上がったら」と言われるが、ざっくばらんな言い方をすれば、私はこれ(武道)で食ってる以上、常に体を張っておかないことには仕事をした気になれない現場志向の人間である。飯の食い上げになる。
お花のセンセイがお花を活けなくなったり、書道の先生が字を書かなくなったなら看板を外さざるを得ないように・・・・。

とは言っても現役時代の怪我が回復しないとか、勤続/金属(?)疲労から不具合が固定化した方々の場合などは、当然、お花や書道以上に体が資本の仕事だから、一概にそうも言えないのだが、心構えとしては「看板を上げている以上、動けるうちは体で教える」のが基本だと思っている(くどいがその方が飯も酒も美味い 笑)。動けるうちに「代稽古できる指導員が出来たから」等と偉そうにして、自分は腹を出し能書きだけ垂れているのでは「看板に偽りあり」と自分で言っているようなものである。当分、治療院通いもどうしようもない。

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文書日付2007.7.23