第7回 八王子支部トーナメント
空手道選手権大会

2001.06.9 開催

今秋世界大会を開催する大道塾は社会体育を理念としており、地方大会・全国大会という一般選手たちの活躍の舞台である公式試合以外にも、塾生全員の受ける審査と支部開催の新人大会がある。八王子支部トーナメントは関東圏の新人の登竜門として、今回で第七回を数える。一般部が重量級と軽量級、女子部の三部。さらに特色あるのは少年部が10歳以上(A)、8〜10歳重量級(B)、6〜9歳軽量級(C)、さらになんと4〜5歳(D)の四部構成になっていること。親御さんの声援がこだまするアットホームな大会だ。それでも審判は横浜や東京圏の実績ある北斗旗選手・支部長と本格的。安全で誰もが挑戦できるのである。

レポート:松原隆一郎


少年A

決勝 宅間正太郎(11:年齢)−田中ジェームズ(14)

少年ながら両者とも、一般部の軽量級とも変わらない体格。宅間は技術も大人並み。下段から不意をつく上段の蹴りでポイントを取ると、そのまま逃げ切った。

試合の模様

一般部にも見劣りしない
素晴らしい決勝戦

首相撲から
強烈な膝蹴り

堂々とした構えの二人


少年B

決勝 友次文武(10)−渡慶次諒(10)

15人が参加した少年最大のブロック。少年大会は優勝を重ねる友次に立ちはだかったのが、渡慶次だ。素晴らしい蹴りのセンスで、飛んでの回し蹴り・前蹴りを駆使して決勝に勝ち上がってきた。両者ともにフェイントを使っての蹴りで一進一退。友次が何度か投げからキメを入れようとするも、渡慶次は下から抱きつく。それを振り切ってキメようとする友次。ポイントは記録されなかったが、投げが評価されて判定は友次(3−0)に。渡慶次も大きな将来性を感じさせた。

試合の模様

さあ!決勝だ!

突き、蹴り、投げの
バランスのとれた
素晴らしい決勝戦


少年C

決勝 野田真弘(9)−山口諒太(6)

野田は押しての蹴り、つかんでの膝で攻めるが、山口は下がりながらも空間を作って蹴りで反撃、一進一退に。終了間際、野田の右上段の蹴りがポイントとなり、勝敗を決した。

試合の模様

パンチ!パンチ!


少年D

決勝 木ノ内優樹(5)−松下敬久(5)

この大会をもっとも沸かせたのは、最年少の松下だった。五歳にして、パンチラッシュで相手を追いかけ回しすラフファイター。木ノ内は蹴りで2ポイントを先取するが、松下はパンチで押し倒す。ところがキメの動作を知らず、残念なことにポイントを取れず。それでもパンチの手数の多さに、終盤1ポイントが認められると、会場は笑いに包まれる。実に可愛い決勝だった。

試合の模様

決勝戦に向けて気合い十分

小さいけどファイトいっぱい


一般L(ライトウエイト)

決勝 飯田純一−宮嶋幸司 

上背に優る飯田が、延長で体格を生かして判定勝ち。

試合の模様

川崎支部同士の決勝戦

スピードのある突き

強烈な膝蹴り


一般H(ヘビーウエイト)

 準備中

試合の模様

ヘビー級同士の
決勝戦

迫力ある打撃戦

実力伯仲!

女子

決勝 成田和美−秦純子 

両者15センチの身長差。小柄な成田は秦のパンチを巧みにダッキングでかわし、強烈なロングフックを着実に当ててゆく。秦は延長の終盤、連打で成田をとらえたが、追いつけず。 

試合の模様

黒帯と茶帯の決勝戦

激しい中段のつきあい


今回のハイライトは、なんと友次支部長による瓦割り演武だった。気合いもろとも、「頭突き」で13枚の瓦がまっぷたつに。意表をつかれた観客からは、大きな拍手がわき起こった。