第32回関東地区大会及び交流試合

世界大会を前に例年のような北斗旗出場をかけた予選ではなかったが参加人数は100人を越える大きな大会となった。一般部のみならず、ビジネスマン、女子部、少年部の参加が増えてきたことは、大道塾が多くの世代に幅広く受け入れられ始めた結果だろう。  


小学4・5年の部

このクラスでは八王子支部が圧倒的な強さを見せつける。考えられないような角度から放たれるハイキックが武器の佐藤、技・スピードのバランスのとれた闘いをする渡慶次、すでに大人顔負けの闘いを身につけた友次。この3人に対抗するのは総本部の生え抜き橋本と、前蹴りと抜群の間合い感覚を持った新潟の渡辺だ。
決勝はやはり友次と渡慶次の闘いとなった。接近してからハイキックを放ち前にでる渡慶次を、友次がガッチリ受け止め確実に投げからの決めでポイントをとり確実に勝負を決めた。友次の連勝をストップするには投げられないための工夫が必要となるが、この為の稽古を積んで打倒友次を目指していくことで、少年部のさらなる進化を目指してもらいたい。

試合の模様

渡慶次の蹴りは接近した距離からでも確実にポイントを奪える

佐藤の蹴りは変化自在にどの角度からでも出される

渡辺の前蹴りで相手は近づくことができない

友次の首相撲からの膝蹴り

渡慶次のハイキックが決まる

友次の投げからの極めは大人顔負け

決勝戦 渡慶次vs友次
渡慶次が蹴りを狙う

決勝戦 渡慶次vs友次
やはり決め手は友次の投げからの極めだ

少年部4・5年生の部入賞者


小学6年の部

Aブロックからは華麗な技を駆使して女の子ながら勝ち上がってきた渡辺久留美。彼女の兄弟は3人とも空手をやっている、小学4・5年の部に出場している渡辺は彼女の弟だ。一方Bブロックを勝ち上がってきたのは八王子の宅間だ。すでに少年部のレベルを通り越し一般部でも通用しそうな程だ。彼は兄弟と父親がみんな一緒に空手をやっている、空手ファミリー。
決勝は鋭い蹴りで闘をうとする渡辺だが、やはり宅間の飛び抜けたレベルを突き崩すには及ばない。宅間の遠い間合いから放たれるハイキックや飛び込みながら出される膝蹴りが冴え、危なげなく優勝を飾った。宅間にはこのまま成長して、将来は北斗旗を目指す選手になってもらいたい。

試合の模様

渡辺の華麗なハイキック

長身を生かした宅間の膝蹴り

決勝戦 渡辺vs宅間

この体格差!

決勝戦 渡辺vs宅間
狙いすました宅間の膝蹴り

少年部6年生の部入賞者

少年部全員で


ビジネスマンクラス

決勝はビジネスマンクラスで無敵を誇る丸山と、総本部のパワーファイター仲田。
丸山はストレート、フック、アッパー、ミドルキック、ローキック、前蹴りと出す技全てが面白いようにヒットする。いつもはこれだけ打たれた対戦相手はダメージを負って後ろに下がってしまうが、仲田は全くひるむ様子も見せずに前進し続ける。前進しながらパンチを繰り出しているため、徐々に仲田のパンチが当たりだしもの凄い乱打戦となる。本戦では決着がつかず延長に突入するが、試合の流れは変わらず一進一退の展開となる。最後には確実に打撃を当て続けた丸山が効果ポイントを奪い勝利を掴んだ。

試合の模様

丸山vs高野

丸山の鋭いローキック

仲田vs西村
パンチで前に出るラフなファイト

決勝戦 丸山vs仲田
丸山のパンチにおもわずのけぞる

決勝戦 丸山vs仲田
丸山の蹴りに合わせパンチを打って出る仲田

決勝戦 丸山vs仲田
丸山のパンチがクリーンヒット

入賞者


女子部

今回は黒帯が出場していないということで、緑帯以下の大会となった。1・2回戦の顔面なしの闘いを危なげなく勝ち上がり決勝に進んだのは、なんと両者とも成田支部。檜垣は身体は小さいがパンチの連打や重たい蹴りを持つ。篠塚はワンツー・ローやミドル、膝蹴りなど切れのある技を繰り出す。
試合開始と同時に打って出る篠塚、檜垣は受けてすぐに反撃という激しい展開。好勝負が期待されたが、試合が始まってすぐに檜垣が篠塚を投げたときに篠塚が膝を痛めてしまい続行不可能。結末は残念なことになったが、今後の女子部の更なる進化が期待される試合となった。

試合の模様

篠塚vs四宮
崩してから膝蹴りを狙う篠塚

檜垣vs木村
小さいながらパンチで前に出る檜垣

決勝戦 檜垣vs篠塚
ミドルキックとパンチの交錯

決勝戦 檜垣vs篠塚
篠塚のミドルキックがヒット

決勝戦 檜垣vs篠塚
檜垣がパンチを狙う

決勝戦 檜垣vs篠塚
この投げで篠塚は右足を負傷

女子部のいつものポーズ

入賞者


一般顔面なしルール

決勝には浦和支部と吉祥寺支部からルーキーが勝ち上がった。新鋭の山本は、軽いフットワークで素早く相手の懐に飛び込み打撃を放ち、次の瞬間には相手の間合いの外に逃げてしまう。突き蹴りにも切れがあり、相手を倒すパワーも十分。この戦法に対戦相手はまったくついてこれず決勝まで危なげなく勝ち上がってきた。一方、志田は100キロを超える体重から繰り出されるパンチの連打と柔道仕込みの投げが武器だ。しかし、決勝までの闘いで相手のローキックを身体で受けてきた志田は大きなダメージをすでに負っていた。山本はまだスピードに衰えは見られない。ここですでに勝負はついていたのだろう。前へ前へでる志田に対して、山本が的確にローをきめていくと、たまらずダウン。最後の力を振り絞って立ち上がる志田に対して、山本が冷静にローをきめると再度ダウン。これで合わせ技一本となり。優勝は山本。

試合の模様

山本vs塚本
圧倒的な強さを見せつけた浦和支部の山本

志田vs深谷
100キロを超す体重とパワーでパンチの連打で前に出る志田

志田vs深谷
今大会でのベストバウトといってもいい熱い闘いだった。思わず主審ももらい泣き

決勝戦 山本vs志田
痛めた足でなおもローキックを放つ志田

決勝戦 山本vs志田
切れのある山本のミドル

決勝戦 山本vs志田
豪快な志田のこの投げ

決勝戦 山本vs志田
このローキックで勝負あり

決勝戦 山本vs志田
ローキックで技ありをふたつとり合わせ一本がち

入賞者



一般部北斗旗ルール

世界大会を控え有力選手の出場はなかった為、若手選手の活躍が目立った。決勝は北斗旗出場経験のある上智大学の荒井と早稲田の澤口の対戦となった。前にでて積極的に攻撃する澤口に対して、カウンターを狙う荒井。本戦は慎重になり過ぎ手数が少なくなったが、延長にはいると澤口の攻撃を確実によけながらその後にまとめて突き蹴りを出しポイントをとっていく。後半になるとパンチの的確さで勝る荒井に軍配が上がった。これからもどんどん試合で若手に活躍してもらいたい。

試合の模様

荒井vs高橋
テクニシャン同士のさぐり合い

澤口vs堀
ローキックをねらう澤口

決勝戦 荒井vs澤口
澤口のロングフックに左ミドルを合わせる

決勝戦 荒井vs澤口
澤口の膝蹴り

決勝戦 荒井vs澤口

決勝戦 荒井vs澤口
グランドをねらう澤口

入賞者