北斗旗ルール。滝田選手は得意のローキックや背負い投げに、巨体に似合わない素早いフットワークを生かして堅実に優勢勝ちを修める。また接近戦では最近練習しているヒジ打ちや頭突きといった技も効果的に使い、相手に圧力をかけるテクニックも披露。好調とは言えないモノの、優勝を飾る試合巧者ぶりを見せた。準優勝の高橋選手は春の東北大会で“受け”に回りすぎ実力を出し切れなかった失敗を踏まえ、今回は要所で積極的な打撃を繰り出す堅実な試合ぶり。穴の少ない組手を披露。2人とも来春の北斗旗体力別では活躍が期待される。
交流戦を制したのは193cmの長身、チェニー選手(東北本部)。決勝でも大友選手を遠間からのボディブロウと接近戦のヒザを中心とした体力を生かした戦術で優勝。準決勝で石川選手(仙台北)が懐に飛び込んで奮戦し延長まで持ち込むが一歩及ばなかった。また37才の白帯(元極真の黒帯)阿部選手(仙台北)は流石と観客を唸らせる熟練の技を見せるも、準決勝で力つき大友選手に敗れた。試合は各選手ともに『実力』は『まだまだ』だが、絶対勝つと言う気迫が全面に出る、交流戦ならではの熱気で盛り上がりを見せた。