北斗旗全日本空道無差別選手権大会関東地区予選及び関東地区大会

10月14日、中央区体育館で北斗旗全日本空道無差別選手権大会関東地区予選及び関東地区大会が開催された。初めて地区予選から他流にも門戸を開放した闘いとなった。世界大会の後ということで一流どころの選手は出場していないものの新しい力を感じる大会となった。


北斗旗無差別関東地区予選

初めて地区予選に他流の出場を認めた関東地区予選の決勝は久しぶりの試合出場となる金子と空柔拳会館のアレキサンダーとの対戦となった。アレキサンダーは新空手でも成績を残している身長194cm体重105kgの大型選手だ。序盤は膝蹴りや金的蹴りを決めた金子が優勢に試合を進める。しかし体力で勝るアレキサンダーが組んでからグランドの攻撃で金子のスタミナをどんどん奪っていく。徐々に金子はアレクサンダーのパンチや高い膝蹴りをもらい始める。延長に入ってすぐ金子が投げるがそのままアレクサンダーが上をとり、そのまま襟をとって金子を締めあげた。金子は無意識のうちにタップ。だがすでに落ちていた金子はそのまま立ち上がることができず、数秒後に目を覚ました。アレクサンダーの完勝だ。
この結果を見て大道塾の主力選手はどのように感じるだろうか?世界大会に出場した選手達の奮起にも期待したい。

試合の模様
金子の膝が決まる 激しいパンチの撃ち合い 金子の膝が効いた アレクサンダーの高い膝蹴り
アレキサンダーは投げも打つ すかさずアームロックを狙う 蹴りも速い 金子が投げる
しかし上に乗られ襟で締められた 金子は数秒間落ちていた


一般黄帯の部

 動きにキレがありほぼ顔面なしの組み手ができあがった田淵。鋭いパンチの連打から蹴りまでがスムーズだ。スピード威力もうしぶんがない。青木は負けずにどんどん前に出て積極的な攻撃を仕掛ける。しかし、田淵の方が一枚上手だ。自分の距離を保ちながらキレのあるパンチや蹴りをバシバシとたたき込み勝利を掴んだ

試合の模様
田淵のキレのある蹴り
青木も負けずに蹴っていく 田淵の鋭いロー 最後まで勝負し続けた青木


一般白・青帯の部

大きな体を生かしワイルドな攻めで決勝まで勝ち上がってきた新倉。ほぼ一方的な攻めで前に出続け攻撃の手を休めない。しかし、勢い余って相手の顔面を打って、減点をとられてしまう。森田もあきらめずに手を出し続けるも、その後も勢いは衰えず膝蹴りなどでポイントを重ね新倉の勝利となる。 

試合の模様
リーチを生かした前蹴り 膝蹴りが決まる パンチのラッシュで押しまくる ミドルもヒット
森田も最後まで諦めなかった


ビジネスマン

ストレート系のパンチやミドル、ヒザを距離をとりながら決める宇佐見に対して、体力に自信のある仲田は初めから前に出てパンチで勝負する。 仲田は開始早々にパンチの連打で宇佐見を場外まで追いまくる。ガードしてもその上からたたき込まれるパンチに宇佐見は手こずる。しかし宇佐見も振り回してくるパンチの内側を狙いカウンターをヒットさせたり、膝蹴りで対抗。しかし、柔道で鍛えた仲田の投げにも苦しめられ、勝負は仲田の勝ち

試合の模様
仲田の右ストレート ガードの上からパンチをたたき込む 宇佐見のカウンター 再三場外へ押しまくる
タイミングバッチリ宇佐見の膝蹴り 足払いから極めでポイント 仲田の強力な投げ


女子部

決勝はミドルキックを中心としたスマートな組み手の井上とパンチの連打や積極的に前に出るパワーの堀篭の闘いとなった。開始早々プレッシャーをかけながら前に出る堀篭突き連打で井上を押す。そこはテクニシャンの井上、距離をとりながら的確に蹴りをヒットさせる。接近すると堀篭は組んで膝蹴り。パワーの差があるため井上は時折これをもらってしまう。再三いいミドルをヒットさせるもアグレッシブに攻撃を続けた堀篭の勝利となる。 

試合の模様
パンチの連打で前に出る堀篭 井上のうまい前蹴り 組んでの膝蹴りは強烈 井上のミドルが炸裂
井上のミドルが命中 堀篭も負けずにハイを返す


中学生の部

大人並の体格をした中学生の闘いはレベルの高い対戦が続いた、事実上の決勝戦、渡邊と宅間の闘いは177cmの長身を生かし宅間がハイキック、組んでは膝蹴りで攻めていく。しかし、気合い十分の渡邊の攻撃は速射砲のように突き蹴りがまったく止まらない。大きな気合いを入れながら前進し続ける。この渡邊の気迫に押され始めた宅間は自分の体格を生かせきれずに、最後は渡邊に押し切られた。渡邊の気迫は一般部の選手も見習うべきところが多いだろう。また、宅間については精神面に課題が残った試合となった、この両者が何年後かの一般部の試合に出られるように順調に成長してくれることを望まずに入られない。

試合の模様
宅間のハイキックが渡邊を襲う 渡邊はまったく怖がらず積極的に前にでる 渡邊のすばらしいタックル 渡邊の気迫に宅間は押され始めた
どんな体制からも攻撃を仕掛ける渡邊 伸びのあるハイキック 首相撲にとられそうになってもパンチが止まらない 速射砲のような攻撃に宅間は横を向かされてしまう


小学5・6年の部

 関東地区ど行われる少年部の大会の決勝は友次と渡慶次の対戦だと思っているくらい、数多く対戦してきている両者。そのレベルも他の追随を許さないほど高く、大人顔負けの闘いを見せる。これまでの対戦はすべてほんの僅差で友次が勝利している。が、今回渡慶次はどのような闘いを見せてくれるだろうか。パンチで相手の動きを崩し蹴りをうつ友次に対し、すかさずものすごい反応で蹴りを返す渡慶次。今回もまた好試合となった。しかし、渡慶次は友次の顔面を叩いてしまい反則をとられる、その後に組んでからの投げを一回決め今回も友次の勝利となった。友次の勝負強さを再確認させられる試合だった

試合の模様
大人顔負けの技術 パンチで押し込んで すかさずハイキック すぐに蹴りを返していく
渡慶次が顔面を叩いてしまう 友次の投げが決まる


小学3・4年の部

両者とも基本がしっかりできているので好試合となった。。突き蹴りで入ってからすぐにつかみ合いの様態になりやすかったものの、パンチで突き放した、前蹴りを使ったりと自分の距離をうまくつかんだ宅間が、開始早々のハイキックでポイントをとってから最後まで自分のペースを保ち続け勝利を掴んだ。 

試合の模様
開始早々のハイキック ディフェンス技術も素晴らしい 高野も素晴らしい動きを見せた きつかったー


小学1・2年の部

休むことなくパンチを打ちながら前進する長久保に金井はどうしても下がってしまう。同じように蹴りやパンチで応戦するも、長久保の前に出る力が強いため威力は半減させられる。最後まで自分の得意な攻撃を続けた長久保の勝ち。

試合の模様
派手さはないがすごい攻撃力 いい蹴りも出す 金井も負けずに蹴りで反撃 最後は仲良く握手