第33回関東地区大会
2002.3.21

世界大会後の初めての大会となる今大会。主力選手の参加が少なくなることは予想されていたが、それ以上に4年後の世界大会へむけた新しい力の登場が期待された。


少年部 低学年

 小学校低学年ということで、支部長に教わったとおりのやり方で大きな声で元気に気合いを入れながら一つ一つ丁寧に蹴りや突きを出したり、相手の技をよけるというよりも、まるで走って逃げる鬼ごっこの様に見える動きをするなど、ほほえましい場面もたくさん見られた。

試合の模様
決勝の大谷選手対菊池選手の対戦は大谷選手のハイキックで一瞬のうちに勝負が決まった。 左から高学年の部
渡慶次選手と友次選手
大谷選手と菊池選手


少年部 高学年

少年部の決勝は今回も友次選手と渡慶次選手となった。友次選手の組み技に対抗し、渡慶次選手はパンチを磨き上げ一回戦から対戦相手を圧倒してきた。パンチの効果によって簡単に組みに行けない友次選手だが、上下に散らした蹴りやうまい距離の取り方で、そう簡単には相手の思い通りにはさせない。高レベルの勝負の決め手となったのは、渡慶次選手のお株を奪うような狙い澄ましたようなハイキックだ。今回も勝負では友次選手が勝利を手にしたが、二人の力の差はほんのわずかなものだ。闘うごとにレベルがあがるこの二人にはこれからも注目していきたい。

試合の模様
気合い十分で飛び出す友次 それを迎え撃つ渡慶次 突き技を磨いてきた渡慶次が積極的に前に出る 友次は蹴りで応戦。今回も高レベルで、激しい闘いが繰り広げられる
友次の得意とする組み技も出た 勝負の決め手となったのは友次のハイキックだ 出場者全員で記念撮影


女子部

有力選手の出場が少なかったが、新空手出身の井上真由美というルーキーが飛び出した。ミドルキックとローキックを中心にした攻撃のコンビネーションは、今回の出場選手の中で群を抜いている。まだ無級だが、今回出場していない選手達とも今後は素晴らしい闘いを繰り広げてくれるにちがいない。その彼女と決勝で対戦するのは、渋谷支部の平澤選手だ。試合は両者とも譲らず、初めから激しい打撃戦となった。パンチを交えたコンビネーションで果敢に闘いを挑む、平澤選手。しかし、井上選手のミドルキックが再三的確にヒット!最終的に、トーナメントを征したのは新星の井上となった。

試合の模様
ローキックの打ち合い 井上選手の鋭い蹴りが的確にヒットする 平澤選手も負けずにローキックを打つ 井上選手と平澤選手


ビジネスマン

決勝は、始めから坂腰が前に出て攻撃をし、塩見が時々手を出すという展開が続く。あまりに力の差があり一方的な試合となってしまった。 

試合の模様


一般部 基本ルール

 決勝は総本部の井上と八王子支部から初めて決勝に駒を進めた吉本選手。吉本選手は大きな身体を生かしたアグレッシブな攻撃で決勝まで駒を進めてきた。対する新井は総本部から基本ルールにエントリーしてきた、唯一人の選手だ。その使命感からか、準決勝では新宿支部の松田選手と「待て」の合図を主審が入れられないほどの気合いで、ノンストップで打ち合うほどの素晴らしい闘いを繰り広げてきた。決勝戦。前半は体重とパワーに任せて前に出る吉本選、それを巧みに捌きながら井上選手は回り込んでローキックを当てていく。本戦終了間際に新井選手の膝蹴りがボディをとらえたところで本戦は終了するものの、判定は引き分け。延長にはいると吉本選手のスタミナが切れかけ動きが鈍る。そこへ、新井選手の膝蹴りがボディに入りさらに苦しくなる。ここからは新井がノンストップで攻撃を続ける、吉本はパンチを時折打ち返すものの、その技に力はない。勝負の判定は井上にあがった。

試合の模様
両者の一歩も引かない打ち合い 身体とパワーを生かした吉本選手の攻撃 吉本選手の重たいローキック スタミナが切れた吉本選手を攻め込む
新井選手、吉本選手、ジョセフ選手



北斗旗ルール 軽量級

 高橋選手は新潟支部の山田支部長直伝のサウスポーの構えを誇るテクニシャン。対する佐久間選手はまだ荒削りだが、パワー溢れるファイターだ。本戦終了前には佐久間選手のパンチの連打が炸裂!高橋選手が組み付いて攻撃を止めようとするも全く止められない程の激しい攻撃だ。延長に入っても的確な高橋選手の攻撃と、荒々しい佐久間選手のパンチの連打が交錯する。延長戦終了間際に高橋選手の逆十字が決まるが、なぜか佐久間選手には決まらない。そこで、延長戦は終了。しかし、両者に確実な決め手はない。再延長戦ではマウントからのパンチの連打で高橋選手が確実にポイントを奪う。続いて逆十字で腕を狙いに行くも、何故か決まらない。それどころか身体をひねって足で高橋選手を蹴り強引に関節技をはずした。一進一退の試合であったが、最終的な判定は確実にポイントをとった高橋選手にあがった。

試合の模様
高橋選手の蹴りと佐久間選手のボディ攻撃と交錯する 佐久間選手がパンチの連打で攻め込む 高橋選手と佐久間選手


北斗旗ルール 中量級

決勝戦。打撃、組み技のどちらとも使いこなす両者は一進一退の闘いを見せてくれた。特に、三次選手は2・3回戦ともにグランド技で一本勝ちで勝ち上がってきた。本戦開始から最後まで、突き蹴りの攻防から、組み合えばすぐに投げ、倒れれば即関節か締めをノンストップで狙いに行くスピーディーな展開を見せてくれた。延長戦に入ってもその展開は変わらなかったが、闘いの終わりは突然に訪れた。投げの強い奥野選手がうまく腰にのせ投げ、袈裟固めを決めるが、その瞬間、逆に下から襟をとって三次選手が締め落としてしまった。両者の決勝での闘いには、世界大会までに生まれてくるであろう新しい力の息吹を感じさせられた。

試合の模様
三次選手はどんな体制からでも攻める続ける 上から攻める奥野選手の攻撃に反撃の機会をうかがう三次選手 奥野選手の鋭い蹴り 三次選手と奥野選手


北斗旗ルール 軽重量級

決勝は、グランドを得意とする山口選手と新潟支部仕込みのサウスポーからの打撃を得意とする斉藤選手の対戦。開始早々にグランドに持ち込んだ山口選手が逆十字を決め一本勝ちをおさめた。

試合の模様
山口選手と斉藤選手


北斗旗ルール 重量級

準備中 

試合の模様
亀山選手の重たい蹴り 蹴りをかわして清水選手がパンチで反撃 清水選手は組み付かれてもうまくさばく
清水選手が一瞬の隙をつきビクトル投げから膝十字を決めた 清水選手と亀山選手


北斗旗ルール 超重量級

超重量級には世界大会重量級チャンピオンの藤松選手が出場した。しかし、他の選手と藤松選手との実力差がありすぎ、藤松は、自分の実力をほとんどく出し切ることなく優勝してしまった。決勝でも新潟支部の大型ファイターである長谷川選手と対戦したが、打撃をほとんどかわし、グランドに移行するなりすぐに締め技で一本勝ちを決めた。

試合の模様
簡単に相手の打撃をかわす 接近してもほとんどクリーンヒットをさせない 身体の大きな長谷川選手が身体を預けて同体で倒すものの すぐに、体制を入れ替え
締め上げて一本勝ちをおさめた 藤松選手と長谷川選手

最後に入賞者全員で記念撮影。