マルタ島遠征報告

仙台中央支部
コノネンコ アレクセイ

 

マルタ遠征に参加させていただいて、塾長をはじめとして皆様に感謝を申し上げます。

今回の遠征は10月17日~21日に行われました。マルタ支部の支部長、ブレデイヒン・ウラジミルさんはそもそもロシアの実業家であり、モスクワで空道を始めました。彼は50台ですが、空道を通して生甲斐を感じました。ウラジミルさんはインターネット事業を立ち上げて、成功して、会社がマルタ島で登録されていたので数年前にマルタ島の国籍を取得して移住しました。しかし、仕事のほかに何か社会に貢献したいと思って、新しく生活を始めたマルタ島で空道支部を立ち上げることにしました。そのために総本部に修行のために審査を受けて、世界大会の時に再び昇段審査を受けて支部長の資格を手にしました。

 マルタ島で道場の場所として選んだのは、サッカークラブ付属の使われていないトレーニングルームでした。十分なスペースがあり、マルタ島で珍しい駐車スペースも揃っているので、その施設を借り上げるためにずいぶん交渉したそうです。中にリフォームして、柔道の間っと、サンドバック、ウエイト器具、などを入れて、青い海の見える、広い、気持ちいい道場になりました。

 道場の開設のためにウラジミルさんは塾長を招待して、私たち4人が塾長を同行しました。ウラジミルさんは成功した実業家と言え、お金を大事にする人ですが、自分のおもてなしの気持ちを表現するために、塾長をはじめとして、私たち5人のためにとても豪華な歓迎をしてくれました。

 今回のセミナーですが、マルタ支部は正式にまだ活動始めていないので、ヨーロッパ各地から支部長クラスの人に呼び掛けて、大体8か国、30人ぐらい集まりました。支部長クラス、年齢層のわりと高い参加者ですが、空道の教えを正確に弟子に伝えるように、空道創立者の塾長から直接に基層的な指導を徹底的に受けて、二日目昇段・昇級審査会が行われました。私たちは統一した組織であり、一丸となっているので、そこは私たちの力です。その力を一層強めるためにやはり基層的な基準を統一させることがどれだけ大事か、改めて感じました。

 マルタ島は地中海に浮かぶ、全長27キロしかない、小さい島です。しかし、ほぼヨーロッパの真ん中で、ヨーロッパのどこからでも3時間以内にたどり着く、アフリカも近いところです。深い歴史と綺麗な町並びを持ち、国語はマルタ語と英語となっていますので、ヨーロッパ及びアフリカから様々な人、文化を寄せ付けています。一年中にマイルドの気候を持つマルタは、寒くなったヨーロッパ各国から多くの人が行き先としてそれを選びます。

 このような環境のなかで、マルタ島は人、文化、風土の交差点になっていると思いました。この土地で空道が根付いたら、空道の世界発展にとても大きなポテンシャルが開くと思います。これから地元の人達から生徒を募集し始めるウラジミルさんに心から成功を祈ります。