- U16男子-58 優勝 木藤真阿(帯広支部)
大道塾帯広支部の木藤真阿です。 2025 年7月5日・6日にブルガリアのブルガスで開催された、第3回空 道ワールドカップに出場させていただいたので、そのご報告をします。
7/5 1回戦 SHAYAAN NAVID選手(イギリス)
いよいよ初戦ということで、緊張からのスタートでしたが、全体を通して自分のペースで戦えました。 膝蹴りで2ポイント効果、寝技で1ポイント効果、最後にチョークで一本を取ることができました。途中スリップしてしまいましたが、すぐに立ち上がり相手を引き倒してリカバリーできたので良かったです。 初戦に勝利して良い形でスタートを切れたので、少しリラックスできました。
7/5 2回戦 ARYAN SINGH選手(インド)
少し背が高いかなという印象。スピードとパワーで行くぞと気持ちを奮い立たせました。相手のパンチに合わせてミドルキックや前蹴り、ハイキックと柔軟に対応しダメージを与えられたと思います。わりとパワーもある相手だったので、組み合いでは膝蹴りや道着の引き合いで相手のバランスを崩すことが出来たのが良かったと思います。同時に相手のミ スも引き出せたかなと思います。ただ、マットが非常に滑りやすく、自分にも不利なバランスの乱れがあり、ステップが踏みづらくて満足のいく動きが出来ないでいました。少々慌てているような動きとなったのが反省点です。
7/6 準決勝 SABA MARKELIA選手(ジョージア)
2日目の初戦、準決勝。昨日に増して、絶対に勝ちたいという思いが強かったです。そのせいなのか、相手の動きを見過ぎてしまい動きが悪かったように思います。その間、相手のパンチと組みでやや相手のペースになっている事を感じました。だから、相手から攻撃を受けたら必ず攻撃を返すという事を頭に置いていました。セコンドの小林さんにも「よけられても、ミドルでどんどん攻めろ」とアドバイスをもらいました。 そして、延長戦へ。 はじめ!の声と同時にとにかく攻めました。スピードも意識しました。 相手は少し疲れているようにも見えて、掴みが増えました。僕は組んでいる間も動いて攻めている姿勢を見せるようにしました。結果は優勢勝ち。相手のフィジカルの強さは素晴らしく、自分自身の課題も感じた試合となりました。
準決勝のあと、そして、決勝へ
準決勝を終えて、まずは安堵しました。ジョージアのSABA君にはやや苦戦したため、悔しさと共に決勝に駒を進められたことに感激の涙で震えました。夢にまで見た決勝の舞台!相手は昨年の全日本空道ジュニア選手権決勝で戦うはずだった盛岡支部の飛澤周希君。僕は決勝直前に負傷し、棄権となってしまいました。あの日の悔しい思い、飛澤君への申 し訳なさ、でも僕が1番だと胸を張りたい!たくさんの思いが溢れてきました。 勝ち進み、同じくこのワールドカップ決勝に上がってきた飛澤君。いよいよだね!二人ともそう思っていたのかなと思います。
7/6 決勝 飛澤周希選手(日本 大道塾盛岡支部)
目の前には飛澤君がいました。ずっと戦いたかった相手です。ここまできたら、あとは自分を信じるだけです。これまでの稽古で強化したミドルキック、そして掴まれても簡単には倒されない耐えられるフィジカル、スタミナもスピードも上がってるはず!いざ、試合開始です!! 開始直後、右のミドルキックから首を掴み、引きながら膝蹴りを数回、 引き倒してマウントを取り、一気に効果を取ることができました。この 序盤のたたみかけで、気持ちにも余裕が出来たように思います。飛澤くんはパンチもフィジカルも強いので、ちょっとした隙を狙われないように彼の動きをよく見れたと思います。何度か足を取られたりしましたが、飛澤くんの動きも利用しながらバランスを保って大きなダメージは避けられました。自分の持ち味をたくさん出すことのできた素晴らしい試合になったと思います。試合が終わった瞬間、ついに優勝!!!やった!!!という溢れる喜びと一緒に、悲しみも感じました。こんな試合は初めてでした。飛澤君と抱き合って健闘を称え合いました。
自分の思い
ワールドカップ優勝!夢に見ていた結果を勝ち取りました。よくやったぞ自分とも思いますが、ここに至るまでに、いつも厳しくするどくご指導くださった先生たち、稽古をつけてくださった先輩と道場生のみんな、いつもあたたかく応援してくれるかわいい後輩たち、保護者の皆様にまずは感謝を伝えたいです。ありがとうございます。 いつも全てのサポートをしてくれる家族にも、心からありがとう。
そして、同じ夢に向かって日々鍛練を重ね、離れていてもお互いに意識し、より強くなりたいと切磋琢磨させてくれた飛澤君。真正面からぶつかりあえて楽しくて嬉しかったです。ありがとう!飛澤くんはまた強くなるから、僕も頑張ります!!
さいごに
今大会開催にあたり、塾長はじめ日本チーム団の先生方、審判の皆さま、事務局の皆さま、選手の皆さま、そして同行の保護者の皆さま。 このたびは大変お世話になりました。皆さんから頂いたサポートやアドバイスにとても助けられました。とくに選手の皆さんからは空道への熱い想いと高いこころざしを学びました。皆さんと仲間になれて光栄です。また会いましょう! 皆さま、ありがとうございました。
押忍