(一社)全日本空道連盟 副理事長
全日本空道連盟後援会 会長
平塚 禎嘉
7月5日、6日に開催されたワールドカップに参加した日本代表選手団と日本から派遣された審判団に同行して、ブルガリア共和国のブルガス市に遠征してまいりました。
(ちなみに会場となった「アリーナ・ブルガス」では、このワールドカップの直前までバレーボールのネーションズリーグ2025男子予選・ブルガリアラウンドが行われていたそうです)
選手の皆さん、改めまして大変お疲れ様でした。
私自身が空道に関連して海外へ渡航したのは昨年2月のマルタ(ヨーロッパジュニア選手権)、同じく10月のアルメニア(ユーラシアンカップ)に続いて3回目となったのですが、過去2回の遠征で目にしたのは、各国の選手団が皆揃いのウェアを着用し、チームとしての一体感やモチベーションをより高めていた様です。この2回とも日本代表はチームウェアを用意していなかったのですが、今回は一般、ジュニア、マスターズ合わせて23名というかつてない規模の選手団を送り込むということもあり、ぜひ揃いのウェアを着用してチームの士気を上げていただきたく(見映えの面も重視)、後援会の会員の皆様のご支援のもと、チームシャツとパンツを作成し、全選手に寄贈させていただきました。(同行された保護者のうち、セコンドを務められた方々にも趣旨ご理解の上ご購入、着用していただきました。ご協力に感謝いたします。)
結果として、日本チームは出場した18階級において12名の優勝者を含む19名の入賞者を輩出する好成績を挙げ、国別の順位でも堂々ランキング1位に輝きました。(詳細は選手たちがレポートしてくれていると思いますので、そちらに譲ります)これも偏に選手の頑張り、保護者のサポート、また、日頃の各支部長の指導の賜だと思いますが、チームウェアの存在もそこに少しでも貢献できていたようでしたら甚だ幸いです。
選手の皆さんは2027年に開催される世界大会に向け、新たな目標、課題に取り組んでいってください。更なる成長を期待しています。
なお、チームビルディングについては、谷井翔太選手(今大会-240優勝)がリーダー役を買って出てくれ、チームをまとめ上げるために多大な貢献をしてくれたことを特筆しておきます。谷井選手、本当にありがとう。日本のMVPに値する素晴らしいキャプテンでした!
他、大会、遠征を通じて感じたことですが、まずはブルガリアが想像以上に(時間的に)遠かったということです。
往路で言いますと、羽田空港を出発したのが7月2日の21時45分で、トルコのイスタンブールとブルガリアの首都ソフィアでの乗り換えを経てブルガスの空港に到着したのが現地時間の3日21時35分。(時差が6時間なので、日本時間にすると4日の3時35分)約30時間(!)かかったという、非常に長い行程でした。しかもその30時間のうち、乗り換えでの待ち時間が計15時間と半分を占める中々の修行で、同行メンバーと食事をしたり、免税店を冷やかしたりしながらやり過ごしましたが、復路のソフィア空港での10時間の待ち時間は深夜から朝方にかけてでしたので時間の潰しようがなく、居眠りしながら時が経つのを待っていました(汗)
このようなハードな日程、また大人数での移動にも関わらず、トラブルもなく円滑に遠征ができたのは、保護者の皆様のご協力のお蔭と存じます。誠にありがとうございました。
また、大会結果について、日本は先述のとおりでしたが、国別ランキングで言いますと日本に次ぐ2位はジョージア(出場者24名中18名入賞、内優勝者8名)、以下3位ウクライナ(同40名中16名入賞、内優勝者5名)、4位インド(50名中10名入賞、内優勝者2名)―以下省略―となりました。この内、特にインドはまだまだ「下手な鉄砲…」の域を出ないものの、以前と比べれば普通に試合ができる選手が増えてきたように感じます。とはいえ、支部長、指導者も含め全体として十分にルール(礼法、防具着装、etc.)の理解が進んでいるようには思えませんが、50名もの選手団を送り込める選手層、意欲、資金力などをもって、将来的にはアジアにおける日本のライバルに成長してくれることを期待したいと思います。
大会期間中、会場のそこかしこで日本と各国のジュニア選手同士の小さな国際交流の輪が咲いている光景を目にしました。海外遠征について、特にジュニア選手の場合は保護者のご負担も小さくないとは思いますが、試合はもちろんのこと、それ以外でも様々な得難い気づき、学びを得る機会があると思います。誰もが選抜されるわけではありませんが、機会がありましたら是非多くの選手、保護者の皆様に積極的に参加していただけることを願っています。
末筆になりますが、遠征中数々の会議、セミナー、イベントをこなされ、大会では監査役として多忙を極められた高橋KIF理事長と長田KAJF理事長、審判としてほぼ出ずっぱりだった狐﨑団長、中川副団長(急遽小松さんと二人で会場設営まで担当)、亮汰副団長、加藤支部長、小川支部長、コノネンコ支部長、事務局としても八面六臂の活躍だった小松KAJF理事、何かとサポートしてくださった長田理事長の奥様、同行していただいた東惠子事務局長と東家の皆様、大変お疲れ様でした。皆々様に深謝申し上げまして、私の遠征レポートとさせていただきます。