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06全日本少年少女学生大会
写真 長谷部信(成田支部)

2月12日(日)、東京・台東リバーサイドスポーツセンター武道場にて「06大道塾全日本少年少女・学生大会」(第7回少年少女、第4回学生)が開催されました。会場を埋め尽くした、全国各地から来場された応援団が見守る中、全国大会の名にふさわしいハイレベルな技の攻防が展開されました。

なお、今大会の上位入賞者は、11月19日に予定されている「全日本少年・少女・女子・BC空道全国選抜選手権大会」への出場権が与えられます。地区大会から全日本へ、そしていずれは“世界”へ。空道という“道”は続いていくのです。

開会式前
お父さんを相手にミットを蹴ってウォーミングアップ、支部の仲間で準備体操をしながら作戦会議?など少年部大会ならでは光景。
ミット支部の仲間で集まって

空道世界チャンピオン藤松泰通選手の号令で準備体操、基本稽古。
準備体操気合いは大きな声で!

開会式
「2005第3回全国少年少女空道選手権大会」小学1・2年生(160以上)の部優勝の、塩釜支部飯坂健巧選手による選手宣誓。受けるのは矢島千秋大会会長(豊島区選出 東京都議会議員※)来賓として村井偵祐 豊島区体育協会専務理事にもご出席いただきました。

※矢島議員は昨年の第二回空道世界大会の際、石原慎太郎東京都知事より大会への祝辞を受けて頂き、また大会後南米コロンビアのカリ市体育局長と東京都体育局長の面会の折も空道連盟のためにお力をいただいています。


選手宣誓

◆下記にご紹介する試合の画像は各クラス準決勝戦までのものです。◆

少年部・中学部
少年部の試合ルールの判定では、上段への回し蹴りが入った場合は、まず「有効」が与えられ、強さに応じて「技あり」、「一本」となりますが、それがない場合は中段蹴りが的確にヒットした数の多い方、次に、『基本ルール』同様突き蹴りのちから強さと手数において勝っている方を勝ちとします。(一般部のルールでは、打撃の攻勢や全体的に押しているという基準で判定されます。)両者のポイントが同数の場合は、中段の回し蹴りの的確さと力強さを優先し、次に打撃技の優勢、投げ技の順で判定を行います。

このルールにより少年部の試合は、突きよりもポイントをとりやすい中段・上段蹴りによる攻防が目立ちます。また、間合いを詰めて投げに持ち込み、極めで効果をとるなど、1分半という短い時間を最大限に生かした多彩な試合運びを見ることができました。※延長戦は1回まで。1分。


装着が義務付けられているサポーター類
頭部 胴部 腕・拳 脚(膝下)
ベーシックガード ボディプロテクター アームサポーター レッグサポーター
空道ベーシックガード 空道ボディプロテクター 空道アームサポーター 空道レッグサポーター

※上記の他、道着の下にファウルカップを着用します

0211021102110211
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学生(5級以下)の部
出場時点で16歳以上の学生(高校、専門学校、大学、大学院等)で5級以下の選手が、『基本ルール』で戦います。出場者の安全性を考慮し、空道ベーシックガード、ファウルカップの着用に加え、学生の部は空道レッグサポーターを付けることが義務付けられています。

基本ルール概要
試合時間3分、延長戦3分
『空道ルール』に準じますが、次の@からDの技が反則となります。
@蹴り技以外での顔面・頭部への攻撃
A掴んでの打撃

B投げ・関節技・寝技
C体力指数の差に関わらず金的攻撃
D首相撲からの膝蹴り(瞬間的に抱えての単発の膝蹴りは認める)

やがて「空道ルール」へとステップアップしていく、このクラスの選手にとってはひとつひとつの試合が貴重な経験となります。試合後、汗もぬぐわず先輩や支部長からアドバイスを真剣に聞いている選手の姿がありました。
学生基本1学生基本2学生基本3学生基本4

学生(4級以上)の部
出場時点で16歳以上の学生(高校、専門学校、大学、大学院等)で4級以上の選手が、『格闘ルール』で戦います。2級以上同士の対戦の場合は『空道ルール』が適用されます。スーパーセーフ、空道フィストガード(又は空道指定のバンテージ)、ファウルカップの着用に加え、学生の部は空道レッグサポーターを付けることが義務付けられています。

格闘空手ルール概要
試合時間3分、延長戦3分
寝技・関節技を除く『空道ルール』

正面からの打ち合いの場面はほとんど無く、フレッシュでスピード感あふれるファイトが見られました。
学生1学生2学生3学生4

各クラス決勝戦

大会講評
東塾長から大会講評 「学校教育の混乱や崩壊が叫ばれる昨今、少年スポーツ、中でも武道が盛んになることは、大いに評価されるべきものだと思います。しかし一方、リトルリーグの(少年野球)“燃え尽き症候群”や、(サッカーなどでの)激しい運動に伴う脚や関節などの後遺障害など、過度の隆盛から生まれる弊害もまた問題になっています。

 そんな意味もあり、大道塾では少年・女子の場合、試合は審査や、地区大会でのみ行って来ました。しかし、「全国大会という大きな目標を持たせたい」という支部長や少年部の保護者の方々からの要望が非常に強くなったのを受け、数年の試行錯誤と検討を経て、他団体に比べ非常に遅い3年前の2003年からのスタートでした。

 始まるに当たって最も留意したのは、上記の弊害を極力避けることでした。
その為、@拳での顔面攻撃は当然禁止だが、顔、胴、脛、腕、ファウルカップなどの防具を使用。A打撃のみの応酬を避け、安全性を高め、しかも一般部へも繋がる体力向上の意味もある“投げ技”を認める。B体力差を極力小さくするために小刻みにクラス分けをする。C審判も安全第一で試合を進行させる、
D保護者には過度の応援声援は遠慮していただく、等々を周知徹底しました。

 更に、大会毎に「勝敗も大事だが、強さだけが目的ではなく、人との結びつきや仲間意識を高めるためにするのだということを忘れないように、礼儀やルールを守って戦うこと」と繰り返し言うこともあり、第三回を迎えた今大会は年々の技術向上だけではなく、選手は審判の指示に従いルールを守り礼儀正しく戦った結果、大きな怪我もなく素晴らしい内容の試合が続いたと思います。
 今後益々この大会は盛大になって行くでしょうが、あくまでも“青少年育成”というこの原点を忘れることなく進んで行きたいと思います。」
審判長 大道塾代表師範 東 孝

表彰式
小学1・2年生/3・4年生の部
小学1234
小学5・6先生の部
小学56
中学生の部
中学部
学生の部
学生の部
おまけ
箱
トロフィー・盾の箱の間違いが多かったので今回からそれぞれの空き箱に各クラス名を表記しました。

【補足】クラス分けについて
 参加者の体力差が大きくなったりしないように、今年も参加者が多い場合同学年のクラスを2〜3に分割しました。
 そのクラス分けの場合、一般部と同じように毎年同じ数値で区切る、という考えもありますが、しかし、昨年のクラス分けに合わせようとか勝ちやすいようにと、少年部でも減量したりすることがあるとの情報が入っています。それは少年部の大会としては健全な姿ではないと思います。またそのようなことで、一方のクラスに参加者が偏り決勝までの試合数が多くなったりしないように、体力指数の約半分のところでクラス分けしています。


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