UAE・モロッコ遠征レポート<速報>

東孝 2007年1月23日〜31日

23日から来てるUAEは、「金持ちケンカせず」じゃないが、まだ生徒はあまりいないのだが、近隣の国からも集まりやすいらしく10数年眠っていた元イラン支部の弟子が本部とコンタクトして世界大会にも出場したい(!大変だ!!)ということで指導員共々参加したり、クエートからの支部長希望者も弟子3人と「次はぜひ我々の国で」と強談判に来た。昨年認可したカザフスタンのアルベック支部長はスキルアップのためにと、6時間のフライトをものともせず参加した。UAEの支部長希望者であるマタエフ(マタエフ・ミャシニコフ)は、世界大会にも参加して笹沢と戦った選手だが、仕事は弁護士で国際法が専門らしいので 今後海外での展開に力強い存在だ。

27日に移ったモロッコは3年前に藤松と土田を伴って「初めてのアフリカだ!」と気負いこんで来たのは良いが、招聘者がモロッコ最北端のタンジェという街に住む男で、空港には迎えに来ないは、セミナーの準備はしていないは、挙句にホテル代も払わないで逃げるというような、考えられないような稀代の食わせ物だった(泣)
そんな散々な目にあった所で(笑 参照2005年6月のモロッコ遠征記)3年間一人で内弟子を続け、ついにチャンピオンになること数度という記録を更新中の、普段は感情を表に出さない“我慢の男”藤松でさえ「先生、次のセミナー地(フェズ)に行っても同じです。帰りましょう」とまで言い出した国だ(笑)
今回はそのことがあったからかなり警戒したのだが、殴られっぱなし、やられっ放しというのは性に合わないので、必ず何らかの落とし前(笑い)を付けたいという気と、その食わせ物が紹介した人間が、逆にかなりの好人物の印象だったので、もう一度だけ騙されるつもりでと、UAEの次に訪問した。

結果は大成功で、さまざまな流派・団体の師範クラスから一般会員まで約100名ほどが集まった。中での数人は5,60人から1,000人ほどの生徒を持っている道場主で首都カサブランカからわざわざ5時間かけて参加し「是非これを自分たちの手でも広げたい」と熱く語る。

おかげで昨日カサブランカに入ったなら彼らが待ち構えていて早速、高級日本レストランに招待され、さまざまな話題で盛り上がった。国民性の違い、好きな歌手(この場合は演歌ではない)、好きな俳優(これは皆さんすでにご承知かと思うが・・ニヤニヤ)から始まって話題は尽きないが、やはり口角泡をとばすのは” 武道談義”だ。ああだこうだてたちまち時間が過ぎる。

しかし、なんせUAEもここモロッコもイスラム圏だからレストランでも酒類は一切出ない!!!これには常日頃から「どんな状況にも適応できる」と豪語している私もいささか限界を感じてだんだん元気がなくなってきた(禁断症状か?笑)その上同行の二人もいささか疲れ気味だったので、適当なところで切り上げた。

帰る段になって、「自分たちが招待したのだから自分たちに払わせてください」と言ってくれたが、ま、いくら食い意地が張ってるとはいえ、セミナー参加者とはいえ、初めて会った人間で他団体の人に「ごっつぉうさん(気仙沼弁?で「ご馳走様」の意)」とも行かないし、逆にこっちが持つとなると、この世界では第3者に痛くもない腹を探られる場合も往々にしてあるので、「それでは今後うちでは練習させないぞ」といったなら「押忍(おす)!分かりました」と諦めた(笑)

そうしたなら「それではせめて今日の帰国時には空港まで是非送らせて下さい」と来た。「忙しいのに悪いから」と固辞したのだが聞かないので、あまり他人行儀もなんだからとお願いすることにした。 いつも言うように武道を通じての繋がりは良い!「ボンボヤージュ!」である。

速報 追記

1日帰国の予定が、カサブランカから乗る予定の便のメカニカルトラブル(おっとー、大丈夫かねー?)で出発が遅れたため、ドバイで乗り継ぎ出来ず足止めを食ったため帰国は2日になった。

UAE・モロッコ遠征レポート本編へつづく

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