はみだし対談 目次 > (其の3)第二部について
― | 第一部は東先生の選手現役時代ということで試合など盛り上がる場面があったわけなんですが、今度は「創立者」という立場になってしまうのでダラダラしてしまわないよう工夫が必要ですね。 |
島津 | そうですね。塾長の他に何人かキーマンとなる選手をあげておいて・・。 |
― | また、第一部では「北さん」というキャラクターがいたのですが、そういった外からの目で描くことも必要だと思います。 |
島津 | そうですね、初期の頃の選手と同じ世代で、大道塾や「格闘空手」のことをよく知らなくて、大道塾の歴史とともに一緒に成長していくというような若者を新たにいれるというのもいいかな。 |
塾長 | 当時は極真をやめること自体に疑問を抱く人間が多くて、それで離れていった弟子もいるし、ついてきた者も半信半疑のところがあったが、時間がたつにつれ「格闘空手」の考えに納得してくれた。そのキャラクターでそういうことを表していくのも面白いんじゃないか。 |
塾長 | 人間の感覚や視点、価値観っていうのは本当に変わるんだよなー。今でこそ実戦を考えたなら顔面打撃は議論以前の当たり前になったが当時はさー。「東は世界大会に負けたからそれが不満で辞めたんだろう」位にしか見られなかった。 設立当初から言っていた寝技だって大道塾を始めて10年位は、選手でさえ「掴まる前に叩けばいい」とか言っていたんだから。後年、大道塾が有名になるに従って試合覇者である連中の意見もマスコミの後押しもあって後輩たちに影響力を持って大きな声になって来たから、もし俺に「“豊富な経験”から来る確信」(笑)がなかったなら、「突き+蹴り+投げ」までで止まっていたと思うよ(爆) |
「(其の4)支えてくれた方々について」に続きます