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今回の経験を全体的にまとめると、ロシア人は体力的に自然に強いかもしれないですが、ロシア選手の力の秘密は自然の体力ではなく、徹底的な基礎作りの練習とその練習量だと思いました。
日本では流行に引かれて次々新しい技、技術が導入される一方、ロシアの場合変則的な最先端な技ではなく、基礎的な基本稽古、移動稽古を積み重ねて、合宿のような行事を通して団結して強くなります。空道はとてもいいタイミングでロシアに紹介されました。国はばらばらになる時期にその時期を乗り越えて昔のプライドを復活させて前に進む、心と体の強い人たちが必要とされていた。日本の場合豊かな生活の中でロシアのような危機的な状況は感じないですが、あふれる豊かさの中で日本人の心の危機が発生していると思います。この危機を乗り越えるために東先生が作った「空道」は絶対必要不可欠です。日本の選手はロシア人に勝ちたいなら、練習体系を「おもしろ技の講習会」、「相手に触れないで勝つ会」から大道塾のルーツに戻って基礎を組み立て直さなければならないと思います。
今回の合宿はロシア極東地区各地の支部から参加者が来ていました。合宿の終了の後色んな人から何回も感謝のことばをいただきました。一番印象に残ったのは、だれも合宿の長さに文句言わずに、長くてもこのような合宿を絶対に続けるべきです、という感想でした。ウラジオ本部のポリシーは、各地域の支部の都合があっても、必ず少なくとも年に一回合宿のような行事(審査会、大会、など)に参加することです。交流するときにお互いに知識をシェアーして全体的に強くなってくるという考えです。
今回の合宿は私が特別に参加させていただきましたが、その間に私の担当の東北地方の夏合宿を欠席をせざるをえなかった。東北本部の道場生を始めとして、東北地方の皆様にお詫びを申し上げます。しかし今回のロシア極東地区夏合宿のおかげで新しい目で空道を見ることができて、私の今後の指導の仕方に影響があると思います。ロシアで習ってきたことを今後の合宿、合同稽古、合同行事で東北の皆さん始めとして、全国の塾生と共有していきたいと思います。
アレクセイ・コノネンコ(東北本部)