田中俊輔(帯広支部)
自分は今回の北海道地区サマーキャンプには3年ぶりに参加させて頂きましたが、3年前と比べ一般部、少年部共に参加人数も増えていて、北海道地区の空道の盛り上がりを改めて感じました。合宿場所も前と変わらず蕎麦で有名な新得町にある緑に囲まれた温泉旅館。旅館のすぐ前にあるランニングコースも変わらずていれが行き届いていました。
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自分にとっては村上師範、湯川師範とは共に稽古させて頂くのはこれが初めてでしたが、いつもお世話になっている道内の先輩の方々、北広島同好会責任者の田村先輩、小樽同好会責任者の佐々木先輩、滝川同好会責任者の大久保先輩、とは久々に稽古を共に出来る機会となりました。
初日の稽古は基本稽古から始まり、その後、約束組手、マススパーという流れ。普段の稽古とは違う空間には緊張感があります。
マススパーでは東先生も参加されたため、さらに緊張感が増します。自分も相手して頂くことが出来ました。特に地方の人間にとって、これはとても貴重な経験です。
休憩をはさんだ後、自分を含めた数名が指名され、何が始まるのかわからないままそこへ並びました。始まったのは少年部によるあたり稽古でした。延々20分近く小中学生の猛攻を裁くことで集中持久力が鍛えられました。夜は少年部は花火、一般部は宴会と楽しい時間を過ごしました。
2日目は早朝のランニングからです。前日の稽古の疲れを引きずっている人、宴会での肝臓の疲れを引きずっている人等いましたが、何より印象的だったのが北海道本部所属の川村選手でした。皆がジャージやTシャツ等、ランニングにふさわしい服装でスタンバイする中一人、上は白のタンクトップ、下は白道着の上からファールカップサポーター着用というコーディネートで颯爽と現れたのです。同い年の彼にこんな事をいうのもどうかと思われるかもしれませんが、彼は将来間違いなく大物になるでしょう。必死で笑いをこらえながら10kmをなんとか完走し、朝食へ。
2日目の稽古のでは、審査会を行いました。審査では基本、移動稽古の後、約束組手で打撃のディフェンスや、投げ、寝技の技術を東先生から指導を受けることが出来、空道の技術の基本的な部分を再確認することが出来たような気がします。最後は組手を行って全日程終了です。
今回のサマーキャンプで、学ぶことは多くありましたが、自分が特に感じたことは団体稽古というものの重要性です。同じ方向を向き、気持ちを一つにした時の集団のエネルギーとは、ものすごいものだと思います。そのような環境を年に一度のサマーキャンプの時だけでなく、日々の道場稽古の中でも常に維持していくことが、武道として、とても重要なことなのだと感じました。
自分も今後の空道の発展のためにこれからも必死で頑張りたいと思います。
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池田明示(帯広支部)
今回、初めて合宿参加させていただきました。合宿には他の支部の方々もおり、その先輩方からは多くのことを指導していただき、そして、同じ時期に入門した方とも出会い、「同じ時期に初めているのだから、この人には負けないようにしよう!」という思いが生まれ、より、練習に燃えることができました。また、昇級審査では、文字通り先輩に胸を借していただき、今の自分の実力を出すことができ、自分の成長と力のなさとを実感しました。
今合宿での私の一番印象的だったことは、東先生に直接、指導して頂いたことです。また、東先生の「いつか、空道をオリンピック競技にしたい」という熱い想いを聞くことができ、空道に携わるものとして、日々精進していきたいと感じました。
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渡辺誠治(北海道本部)
7月23日、24日と2日間北海道地区の夏合宿に参加させて頂きました。
中学、高校と野球部に所属していましたので、体力には自信があったのですが、45歳になり、体力的な不安は少しばかりありました。
初日の稽古では、東先生を始め、他支部の先輩、少年部と大勢での稽古となり何時もより、気合いが入り、燃えました。
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黒帯と少年部のスーパーリングという場面もあり、合宿ならではの光景と思い未来の大道塾を担っていく少年部にとっては良い稽古になったのではないでしょうか。
自分としても、将来、少年達に指導出来る位の、塾生になれればと、勝手に思っております。
初日の稽古も何とか終わり、旨いビールと食事にありつく事が出来ました。運よく、東先生と黒帯による、ミーティング(と称する飲み会?)に同席でき、光栄でしたが、自己紹介の時に、面白い事を言えなく心残りです・・・(笑)
ミーティング終了後も小川先輩と少し飲みながら、語る事が出来ました有難うございました。
合宿も2日目となり、まずは、早朝のランニングです、自分としては、これが一番不安、不安でした。せいぜい2キロ位かなと思っていましたが、自分の歳で6キロと聞き、諦め半分走ってみると、一度も歩く事無く完走出来ました。爽快でした。「川村君ありがとう(^v^)」
朝食を鱈腹食べた後、しばし休憩して、合宿最後の稽古に向かいました。今日は、基本稽古終了後、審査組とわかれての稽古になります。延々と行われたマススパが、ようやく終わる頃、黒帯の昇段審査が始まりました。十人組手です。
正に、強固なる精神力と体力、果敢に挑む先輩達の姿を見て、目頭が、熱くなりました。又、自分自身も、空道 大道塾の一塾生であることを再認識した、瞬間でもありました。
これからの人生、中年おやじではありますが、村上師範の様にバットダンベルを振りかざし、常に上を目指せるよう精進して、空道に関わって行きたいです。
最後になりますが、東先生を始め、諸先輩方、ホテルの従業員の皆さん、大変お世話になりました。
来年も宜しく、お願い致します。押忍!!
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川村慶太郎(北海道本部)
北海道本部の川村慶太郎です。
今回、自分は初めて合宿に参加させていただきました。日頃からお世話になっている先輩方と共に稽古を出来たことは、今年の夏、一番の思い出です。空道が、これからもますます発展して行くことは自分にとってもこの上ない喜びです。自分もいつの日か、偉大な先輩方の様に心身共に強くありたいです。現在の日本では、国内は閉塞感に見舞われ、進むべき方向も示せず、政府の行動は後手後手、諸外国にはろくにものも言え無い状態が続いています。そんな時だからこそ、一身独立して一国独立す、ではありませんが、個人が強くあらねばいけないと思っております。個人が強くあることで、結果的には国も強くなるのではないでしょうか。ですので、自分が今できる事は、自分自身が強くある事だと思っておりますし、空道はそれを教えてくれます。力だけの強さではなく、気概や精神と言った意味での強さ、今の自分にはこれが必要だと思います。今回、合宿に参加できたことで益々そういった想いが強くなりました。こうして日々学ばせていただけている事について、先生や先輩方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にどうもありがとうございました。
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村上明(北海道本部)
7月23日(土)
前日夜遅く北海道本部の小川指導員と帯広市新得町の「新得温泉ホテル」入りしました。
小川指導員とビール、冷酒とつまみを買って電車の中で早速に今後の北海道本部の運営についてのMtg.をしながらのミニ宴会(?)を実施。また、新得町に着いてから小川指導員が選んだ居酒屋で遅めの夜飯と更なるビール、冷酒をあおってしまったため若干酒が残っている状態で起床、そしてホテルから約15分歩いて10時頃まだオープンしたばかりの食堂で帯広特産の豚丼の大盛りを食べてしまいました。小川が全部食べ切れないと自分の丼に豚肉を無理やり寄こしたので結局超大盛りの豚丼を朝から食べることになってしまいました(また、太ってしまう?)。
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13時くらいからホテルの駐車場に次々と参加者の車が到着。
14時半には佐々木嗣治選手の車で東塾長が到着、全員でお出迎えし、いよいよ合宿のムードが最高潮に達してきました。
その後、全員で新得町体育館に車で移動し、格技室で15:00から塾長の挨拶後、支部長クラスが全員前に出て準備運動、基本と東塾長の掛け声とともに行いました。塾長の御挨拶の中で「少年部が今回、全日本大会出場選手となぜスパーリングをやるのか?」についての檄を飛ばされたせいか、少年部の全日本大会出場選手をはじめ皆真剣な表情で黙々と基本稽古に打ち込む姿が目に付きました。
基本の後は、少年部と一般部に分かれてマススパーを開始。
まずは格闘ルールでの帯研的なマススパーです。
北海道とはいえやはり室内は暑い。ぐるぐる相手を交代しながら30分もやっていると全身汗だらけになってきました。ふと見ると東塾長も輪に加わって白帯ではあるが今回最もデカイ池田君や、家の事情で吉祥寺から帯広に戻った田中俊輔君とマススパーをされているではありませんか。滝川の大久保君や帯広の神谷君、北広島の田村君など久しぶりにスパーをし、やっぱり大道塾の魅力は体と体をぶつけ合ってのコミュニケーションだよなと改めて感じた次第です。(あの田村君が小職と久しぶりにスパーをして「懐かしくて涙が出ました」と言われた時に感じました。)
次は昨年はなかった「空道組手」のマススパーです。
投げ+膝蹴り、肘打ち、頭突きの組手は北海道本部の連中もまだまだ慣れていない分野ですので皆必死でした。田中俊輔選手のような現役のチャンピオンとマススパー出来るチャンスがあるのもこういったサマーキャンプならではのメリットです。
最後の30分はグランドのマススパーです。
ここまでの1時間のスパーでへとへとでしたが「これが終わればビールが飲めるぞ」というところもあって最後の力を振り絞りました。
稽古終了後に風呂に入り、その後、夕食でしたが、このホテルの社長も今回は大道塾で全館貨し切りなので張り切ったのか、はたまた飛永支部長のプレッシャーなのか北海道ならではの魚と肉の豊富な種類と量の夕飯に舌包みを打ちました。夕飯後いよいよ恒例の幹部会議を焼酎、ウイスキー、ビール付きで今回は特別に全員参加で行いました。先生からは空道の世界展開のお話を中心に創立30周年を迎えて最も大きな節目に来たお話を聞き、その場にいた誰もが目を見開いて聞きました。その後自己紹介も含めた「1人ひと言」アワーに入り、初めての人もちょっと緊張気味ながらも自己紹介し、普段の稽古では分からなかった意外な事実が分かったりしてかなり盛り上がりました。特に黄色帯の北海道本部の川村君と帯広の池田君は皆からいじられて今回の「いじられ王」という感じでした。川村君は自分の稽古時間に良く来るのですが、受け答えの反応が他人と違うのです。この時も田中俊輔選手が同い年だと分かると呼び捨てにしてしまったり、ある意味天衣無縫の青年なのです。もちろん強さに対しては今の若者の中では大変貪欲ですし、稽古には真面目な道場生ですが・・・・。まさか次の日にあんなことが起こるなんて・・・・。
7月24日(日)
早朝5時半起床後、ランニングと朝練を隣接しているランニングコース(飛永支部長一押しの全日本女子マラソン選手の合宿コース)で実施。一緒に来た北海道本部の小川指導員なんかはお酒臭かったので、聞いたらドクター佐々木らと朝4時くらいまで飲んでいたとのこと。(元気ダネーさすが大道塾だねー)その時、目が点になる風景が我々の目の前を通り過ぎました。
なんときのうの幹部会議でいじられデビューした川村君が上はTシャツ、下は道着の上に金的ファウルカップという前代未聞の姿でやってきたのです。まさに大道塾史上初の意表を突くランニングファッションセンス。東先生は基よりその場に居た誰もが驚いた次第です。(後でなんで金的ファウルカップなのかの理由を聞きましたら道着のズボンが下がってくるのでということでしたが道着の紐を左右に引っ張ることを知らなかったらしいのです。)
そんな中、50歳以上は2周ということなので先生のあとについて走りましたが、田中俊輔選手はさすが現役だけあって速い速い・・・・一般で1位でした。
朝食後9時には全員で新得町体育館に車で移動し、格技室で9:30から準備体操・基本をやり、審査受験組は東先生の下、移動、技研を実施、審査受験しない組は東先生の指示により、自分の号令の下、技研マススパーリングを行いました。このマススパーが結果的に休憩時間も90分近く行われ、暑さと疲労の中、まさに合宿らしい稽古になりました。自分もそうですが40歳以上の参加メンバーには特に効いたようです。滝川の大久保君なんかは明らかに何かを訴えるような顔つきをしておりました。
そして最後は審査会でした。少年部、一般部と行われ、小職が主審を行った佐々木嗣治選手、北選手、湯河さんが主審を行った田中俊輔選手の10人組み手では両選手とも規定以上の勝敗を上げ、合格しました。佐々木選手や田中選手は切れのいい動きでポイントを確実に取っていったので見ている側にも大変勉強になったと思います。
最後に表彰式、そして東塾長からの締めの挨拶を頂き2011年度のサマーキャンプは終了しました。
この後、北海道本部の小川指導員、ドクター佐々木さん、佐藤さん、エステバンとで電車で帰札。ビールを買い込んで飲みながら乗車。知らない内に熟睡してしまいました。来年のサマーキャンプを夢見ながら・・・・。
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門脇良典(北海道本部)
7月23日
午後2時集合の目的地を目指して午前9時に札幌を車で出発、約4時間かけて新得町の合宿場に到着。荷物を部屋に置き合宿場から車で5分くらいにある練習場へ。
東先生、各支部長の挨拶から練習がはじまった。
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準備運動、基本、技研、スパーリングが行われました。稽古中は東先生の指導で基本の細かい動きから組手のコンビネーションまで大変良い稽古を受けれました。
初日の稽古は終わり、夕食を食べ、少年部は花火をし一般部はミーティングでお酒を飲みながら東先生から空道及び大道塾の近状報告があり各支部からも近状報告がなされました。そして塾生の懇親会を楽しい時間を過ごし、消灯。
7月24日
朝 5時30分起床
5時40分点呼
点呼が終わり体操 そして年齢別に別れランニングをしました。
昨夜の酒も残っていた分、辛かったです。
ランニングが終わると補強。この日の朝食はいつもと違い、朝から体を動かしたせいか大変美味しく頂きました。
お腹が落ち着いた所で車で練習場へ移動。
前日と同じく準備運動と基本の後、審査会をしました。
昇段を受けた先輩方の動きを見ていると自分には無い新たな発見もあり勉強になりました。
今回の合宿は普段の稽古では得ることの出来ない物がたくさんありました。
技術面は勿論のこと他の塾生同士の交流などがあり、残念ながら参加出来なかった人は大変もったいないと感じました。
次の合宿も参加し、心身共に成長して行きたいです。
合宿に参加された皆様、本当にお疲れ様でした。
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宮澤敏彦(北海道本部)
押忍、北海道本部の宮澤です。7月23〜24日に行われた北海道サマーキャンプのご報告をさせていただきます。開催場所である新得町は、帯広支部のある十勝地方に位置し、冷涼な気候と町をあげてスポーツの誘致に取り組んでおり、陸上や各種競技の実業団も合宿に利用する芝生のランニングコース等の素晴らしい設備を持つ、合宿を行うに申し分の無い環境を持つ町です。
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宿泊所で集合後体育館へ移動、東塾長の号令のもと稽古が開始されました。村上・湯川両師範を始め、佐々木嗣治・田中俊輔の両北斗旗王者、復活の田村高志北広島責任者、春の北斗旗で活躍の佐々木亮一小樽責任者、船見・三井の全日本ビジネスマン決勝コンビと、なかなか隙の無い全日本でも上位の面子が多数のマススパーは、広い北海道ゆえに普段一緒に稽古することの少ない若い塾生には大変有意義な、また生き残りに必死なものとなりました。その後、少年部に胸を貸すこととなりましたが、さすが全国でもトップの子供たち、速い・上手い・手数多いうえにスタミナ上限知らずで、飛永先輩の「技で相手しろ!」の声にも、心の中で(技は気合と根性しか持ってません(涙)!)と叫びながら、終了時には「今日はこのくらいで勘弁してやるか」と燃え尽きていました・・・。(しかし、普段少年部の相手をすることが少なく体格差や加減は難しいですが、慣れればあの大人では無い動きは、よい練習になると今更ながら思いました。)少年部終了後、立ち組みマススパーを行い初日稽古は終了しました。
そして少年部が夏の風物詩花火をさわやかに行う中、初日稽古第二部夜の会議がスタートしました。塾長より現在の空道の状況やこれからについてお話があり、また、「日本の酒で許される炭酸はビールのみ!」の一言で北海道の大道塾ではハイボール禁止の重大決議がなされました。そして、身長180cm体重105kgの帯広支部期待の大型新人「池田です、は〜い、獣医です、は〜い」の池田君の活躍や、村上明師範の車中での新トレーニング「バットダンベル」のお話もあり和やかに会議は進みました。現在総本部HP連載中「上等だぁ!」で魔王のようなエピソード展開中の村上師範の漫画内エピソードはすべて事実であり、ローキックで人が一回転するなど恐ろしい話はまだまだあります。村上師範は仕事上、車での移動が多く、移動中のゴムチューブ等合間を見つけて車中でも鍛えられ、多忙を言い訳にしない姿勢は常に見習わなければと思っております。(一歩間違えると通報されますが・・)
日付が変わるころ、塾長の次の日のランニングに備えるお気遣いからの「クロージング!」の一言により、恒例のカップ麺で終了となりました・・・が、このまま終われないのが空○バ○一代直撃世代。あえて自分を苦境に追い込み、死中に活を求めるべく第三部「肝臓トレーニング」稽古は未明まで続きました・・・。
明けて二日目、第三部稽古参加者の願いも虚しくきれいな青空、絶好のランニング日和となり、ここで朝から塾長の笑いを取るという金星を挙げたのが、北海道本部K村です。なぜかファールカップを道着のうえから装着という、常在戦場・打倒俊輔・意味不明な格好で現れ、爆笑のランニングスタートとなりました。芝生の膝にやさしいランニングコースを、それぞれのノルマをある者はさわやかに、ある者は青色吐息で完走し、昨日のアルコールと、普段の煩悩を汗とともに流しきったことと思います。
そして早くも最終稽古、本当に一泊二日は終わるのが「あっ」というまです。基本の後、平然と途中参加の上、みんなの非難と怒りの視線にも堂々と現れた世界戦士O日向も交え、審査受験組と通常稽古組に別れての稽古後、いよいよ連続組手となりました。今回は佐々木嗣治、田中俊輔の両チャンピオンも連続組手を受けるとのことで、相手をするほうも緊張するなか、まず最初に前回審査のポイントがあり2勝すれば合格の喜田選手があっさり2勝し合格。佐々木・田中もさすが全日本王者の貫録を見せて完遂、見事昇段となりました。少年部野杉選手も根性で連続組手を完遂、これをもって本年度サマーキャンプも無事全日程を終了、恒例の記念撮影で解散となりました。
今年は、あの大震災のあとという特別な合宿でした。北海道の塾生も数多く被災地支援に入り、現在もその状況は続いています。自分もあの光景は一生忘れられないと思います。本当に多くの命が失われ、特に自分も子を持つ親の端くれとして、いろいろな未来があったはずの子供を失われた親御さん、また、愛する子供達を残して逝った親御さんの無念を思うと心が痛いです。
やりたいことがあっても、もうできない方々の無念を心に刻み、比して好きな武道を続けられる我が身の幸せに感謝し、道場訓にあるとおり空道の修行を通じ心身を鍛え、磨き、東北の復興やこの国の未来に貢献できるよう、また次の世代の手本となれるよう精進していきたいと思います。押忍
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大久保進一(滝川同好会)
はじめに
押忍、滝川同好会の大久保です。サマーセミナーの疲れが癒えた頃、私に突然サマーセミナーでの面白いことを書くようにとの先輩命令が下りました。しかし、元々文章が書くのが苦手な自分が面白いことなど書けません。ですが、北海道各地から選りすぐりのユニークな塾生が集まったサマーセミナーですので面白い人(迷惑な人?)ならたくさんいました。今回はそんな人々の中から3名紹介させていただきます。この3名を通し、全国の塾生の皆さんに北海道のサマーセミナーの雰囲気が少しでも伝われば幸いです。
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1.M先輩
セミナー2日目の練習は、マススパーを中心に行われました。東先生は隣で審査の指導をされていたので、M先輩が中心になってマススパーが行われました。このマススパーがとにかく長かった。私の青色空道着が汗で紺色になっても休憩に入る気配がありません。仕方が無くM先輩に休憩を取ってくださいと直談判したところ、
M先輩 「だって先生が休憩とっていいと言ってないだろう。それに合宿らしくていいだろう。これも修行だよ」
私 「・・・」
このM先輩。最近では大道塾ホームページの連載漫画「上等だぁ!」で、岩崎先輩のライバルとして紹介されているからご存知の方も多いと思います。50才を超えた現在でも、漫画のとおり筋力もスタミナもハンパないです。若い塾生ならいざ知らず、一般参加者の半数以上を占める40才以上の塾生には堪ったものではありません。審査を指導中であった先生が異様に長いスパーに気付いて、休憩を取るよう言っていただいた頃にはみんな目もうつろで異様な状態でした。
M先輩!先輩のような体力のある人間は少ないので、先輩の基準で練習が行われたらビジネスマンは辛いです。これからは下々のものに合わせて休憩をとってください。切によろしくお願い致します。
2.大会ドクター
北海道の塾生には医療関係者が結構います。Sさんも医療関係者の一人で、医大の救命救急という職場で日夜患者さんのために働いていらっしゃいます。忙しい日々の中でも練習には積極的に参加し、試合では大会ドクターをしてくれます。第三回世界大会でも大会ドクターを勤められましたので、口ヒゲを生やし目のクリッとした顔を覚えていらっしゃる方もいると思います。
この大会ドクター、選手以上に自分を追い込み、自身の限界に挑戦することが大好きなようです。
今回のセミナーにも足首が剥離骨折した状態で参加しておりました。翌週に手術とのことなので、厚手のサポーターをして出来る範囲で練習に参加すると聞いていたのですが・・・。実際は足を引きずりながらランニングし、審査では組手の相手までやっているではありませんか。
審査終了後のSさんのコメント「いや〜、やっぱり足が動かなかったですね。骨折している足をかばったせいか、反対側の足は肉離れしてしまいました。まあ、来週手術なんで、別に壊れても良いんですけどね。」
この大会ドクターのドクター判断はどんなものなんでしょうか?まさか、死ぬまで戦える!ではないですよね。
3.武道の教育力
みなさんの地区にもユニークな方が多くいると思いますが、北海道にも大変個性的で一般社会では苦労していそうな方が多数入門してきます。そんな人でも先輩後輩の中で人間関係を学んで行って、少しずつ社会性を身に付けていくところが武道のすごいところと思います。
T先輩は自他共に認めるアウトサイダーですが、少しずつ社会性が身についてきています。ママチャリで全国旅行をし、北海道が気に入って住み着いた頃のT先輩とは雲泥の差です。今回のセミナーでも久々に先生に会うとのことで、失礼があってはいけないと前日銭湯に行って体を清めてから来たとか。あのT先輩にそのような行動を起こさせる武道の教育力は本当にすごいと感心します。その甲斐あって、先生からお誉めの言葉と今後の生活指導がありました。その際のやりとりは以下のとおりです。
先生「おい、T!ずいぶんこざっぱりしているじゃないか」
T先輩「押忍 !先生に失礼の無いように昨日銭湯に行って綺麗にしてきました」
先生「そうか、そうか」「ところで、おまえのアパート、トイレは直したのか?」
(注 T先輩のトイレは数年前の冬に凍結させて壊してしまい水が流れません)
T先輩「いえ、まだ水を運んで流してます」
先生「早く直せ!ばかやろう!」
T先輩「オ、押忍!」
先生「それにおまえ、●●●しろ!ばかやろう!」
T先輩「オ、押忍!」
(3回ほど繰り返し。貴重なミーティングの時間がT先輩の生活指導に当てられました)
T先輩にはまだしばらくの間、武道の教育力が必要のようです。
このT先輩の他にも、女子中学生の華麗なテクニックに翻弄された腹いせに反則顔面パンチを食らわし流血させた疑惑があるMやランニングの時にファールカップを着用してきて少年部をびびらせたNなど、まだまだ武道の教育力が必要な連中が多くいますが、次回機会がありましたら紹介させていただきます。
最後に
このようなユニークな人間が集まったサマーセミナーですから、楽しくないわけがありません。
いつも利用させていただいているホテルは源泉掛け流しの温泉ホテルで食事もボリュームたっぷりですので、セミナーでの疲れもすぐとれます。まだサマーセミナーに参加したことのない塾生の方はぜひ参加してください。
来年以降も個性あふれる塾生に会えるのを期待して文章を終えたいと思います。押忍。
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飛永耕治(帯広支部)
レポート (PDFファイル 1757KB)
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