空は晴れ渡り、海は青く澄んで夏真っ盛りの風景が広がっていました。心躍るはずの景色も阿字ヶ浦に限っては、見ると憂鬱になるのですが、「サマーキャンプ」ではなく「合宿」と呼んだ色帯時代の記憶の名残でしょうか。
しかし、懐かしの阿字ヶ浦クラブに着くと支部長方、先輩方の姿も多数見られ、自然と気合も入ります。特に、今回は全国サマーキャンプということで、普段は顔を合わせない北海道・東北・西日本の皆様も集結しており、全国から強豪選手が顔を揃えている様は壮観でありました。
練習会場は海洋高校の体育館・武道場で行われ、折しもの猛暑で大変過酷なサマーキャンプとなりました。しかし、湿度の高い新潟から来た自分にとって、関東のカラッとした暑さはそれほど苦にはならず、水分補給だけ心がけました。
自分には今回、昇段審査という至上課題がありました。昨年の失敗以来、「合宿の借りは、合宿で返す」と決め、稽古に励み・・・たかったのですが、仕事との闘いは塾生の宿命です。諸先輩方の昇段レポートを読み、あきらめずに出来る稽古を続けてきました。
また、今回の審査にあたり、早津師範代をはじめ道場全体でサポートしていただいたこともあり、「どんな内容でも、とにかく取る!」という気持ちで臨みました。
いよいよ自分の連続組手となりました。相手は一般部ということで若さと勢いに押される部分もありましたが、根性と不動心を心がけて乗り切りました。恰好いい場面もなく、点数もぎりぎりでしたが、去年足りなかった0.5点を上積み出来たことは、僅かながらの成長の証と受け止めたいと思います。実は、2週間前にリスクを承知で重心の位置を変えたのですが、十分に練れていない動きの中に、新たな可能性も感じており、もっと上手くなりたい、そのために稽古をしたいと今は思っております。
40代も半ばとなり、衰えは隠せませんが、大道塾の伝統である社会体育を念頭に、少しでも進歩することを目指して今後も精進を続けていく所存です。
最後になりましたが、東塾長、山田先生、審査でご指導いただきました支部長方、先輩方にこの場を借りて御礼申し上げます。
押忍。
2013.8.23更新