札幌南支部 宮澤敏彦(四段)
コロナのせいで数年ぶりの合宿開催、ぜひ参加をと思っていましたが仕事で不参加、、、と、思っていたら一通のLINEが、、、「お前が去年末受けた昇段審査の前に規定が変わっていて、ビデオ寄査は無効、合宿に塾長がいらっしゃるので参加して審査を受けろ(笑)」との飛永北海道地区運営委員長からのお達しが!
すでに帯も免状も貰っていますが、、、返事は当然「押忍」。先輩の言葉は我が社のトップ「○生○働○臣」の命令より重いのが我ら塾生の宿命なのです。
とはいえ私も大学生の娘と高校受験を控える息子の食い扶持を稼がなければならない身、仕事をしているふりもしなければならず、1日目は不参加、2日目のみ参加させていただくこととなりました。
当日朝6時すぎに快晴のなか札幌を出発、睡魔と闘いながら約200km 離れた帯広に到着、久しぶりの帯広はとても天気が良く・・・というか猛暑で湿度も高く、黙っていても汗が滝のように流れるという北海道とは思えない地獄のような暑さでした。
そんな中でも顔色一つ変えず指導をされる長田塾長のもと移古開始、礼法から始まり基本について丁寧にご指導をいただき、いままで武道としての重要な部分をおろそかにしていたと反省するばかりです。
そしていよいよ審査組とマススパー組に分かれて稽古開始、、、が、なぜか審査組は自分ひとりがぽつん、、、アジア王者山崎純也不参加!ほか受験者おらず!マンツーマンで長田塾長から指導を受けられるという、夢のような幸せをいただきました!
塾長には自分一人のために貴重な時間を割いて本当に丁寧に細かい動きまでわかりやすくご指導をいただき、また、ひとつひとつの言葉や所作からも武道を志す者として目から鱗が落ちました。残らず吸収して帰らなければと必死に食らいついていきましたが、ウルトラ不器用(下手くそ)な自分がすぐに上達できるはずもなく、塾長には大変な思いをさせてしまったと汗顔の極みでしたが、ご指導いただいたことは、札幌へ帰った後も繰り返し稽古することによって、練り上げ、しっかり身に着けていきたいと思っております。
自分も大道塾に入門して30年以上が過ぎましたが、先には探求心を忘れずいまだ若いもんを吹っ飛ばしながら道を示してくれている村上明師範(なんともうすぐ65歳)と、高い技術と深い洞察力、熱い情熱で皆を引っ張ってくれている田中支部長の二人がおり、また理解ある家族のおかげで、今も武道を自由に楽しみ自分を高めるために続けていける自分は本当に幸せだと感じています。自分には技術も体力もありませんが、この楽しさを伝えていくことで、空道という自由で素晴らしい武道に貢献していきたいと考えております。
この度は質重な時間を割いてご指導いただきました長田塾長、また、このような賞な機会を与えていただきました飛永支部長、本当にありがとうございました。