横浜北支部 寺口法秀

押忍、大道塾横浜北支部の寺口です。7月29日・30日と関東地区のサマーキャン

プに参加いたしましたので、その報告をさせて頂きます。

 

初日の稽古前に長田塾長から全体に向けてブルガリアにセミナーに行って感じた

ことの伝達がありました。それは日本は(ブルガリアに比べて)あいさつや返事

の声が小さいこと・下を見て俯きがちであることというものでした。武道なので、

声・気合の大きさというものは相手から一目置かれる大切な要素になるのではと

思いました。また押忍の掛け声を伴う十字切る際にお辞儀で頭を下げる習慣があ

ることから、下を見がちになってしまうのではないかとも考えました。確かにそ

の姿は堂々としていないことから、改善する必要はあります。武道を掲げている

のに、声が小さい・下を見ていて強そうに見えないでは、武道家としてふさわし

くないです。あいさつの声量は普段の心がけで何とかなりそうですが、俯きがち

ということは考えさせられました。十字切ると頭を下げてのお辞儀をする場面を

分けたらいいのか、普段から話す人の目を見る習慣をつけたらいいのか…

 

準備体操、基本稽古や移動稽古では長田塾長の考える“これから闘うに適した体

勢”の話が中心でした。具体的には、「正座の際は背筋を伸ばして肩および腕は

開くと上からの相手の圧力に対抗しやすい」「蹴りの構えへの移行は相手の方に

首向ける→体を向けて踏み込む→十字切るの順番で、全部を同時にしない」「帯を

持って蹴る際は、帯の内側に指を入れない」などです。また体の使い方について

は、体全体の繋がり意識した動作の話があり、大きな概念での話でした。腰を落

とし方など私にはできない動きもあり、私自身もまだまだだなと思いました。

 

細かい技術面では中村知大支部長・清水亮汰師範代・小職が15分ずつそれぞれ時

間ももらい、各々の技を披露し、ポイントを踏まえて解説しました。中村支部長

は空道の中で使う背負い投げのポイントを、清水師範代は右フックからの投げを、

小職は右ストレートから蹴り・右ストレートから投げの指導を行いました。

 

指導の後はそれぞれの塾生がが申し合わせでペアを作り、ルールを決め、組手・

乱取りを行っていました。小職は昇段審査の組手の相手に任命されていたので、

参加できず、強度を確認できませんでしたが、楽しそうでした。

 

パンデミック明けで4年ぶりの開催でとても楽しい時間でした。普段は他支部の

方とは試合でしか交流があまりなく、ライバルのような存在になりがちですが、

同じ大道塾生の仲間としての時間はとても貴重でした。このような貴重で楽しい

時間を提供してくれた大道塾総本部・大道塾関東運営の関係者の方々、本当にあ

りがとうございました。

 

コメントする