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ヤシン支部長のクルーザで海の恵みをビールと一緒に味わう大道塾勢。 市内観光は午前で終わり、午後は極東地区責任者ヤシン支部長の招待で彼のクルーザで遊覧をすることになりました。ヤシン支部長は大企業の実業家で極東地域空道連盟を運営、サポートしています。彼は元々大道塾出身ではなく、就任した頃に「本当にやってくれるの?」、「大金持ちなのに何のために空道を始めたの?」という疑惑があったようですが、ヤシン支部長のおもてなしの心と一所懸命の努力のおかげで極東地区連盟は今までのない輝きを見せることができました。我々の訪問も、ヤシン支部長が厳しい合宿が始まる前に、ロシアの豊かな自然と心を味わってほしいという気持ちで普段できない経験を味わわせてくれました。心からヤシン支部長に本当に感謝しております!!!

暗くになってからウラジオに戻って、終わりだと思ったら大間違い。暗くなってもだれもクルーザから出ようとしない。クルーザにカラオケがあって、これからヴォッカとカラオケだ!!ということで夜中まで遊びました。

一日の贅沢をたっぷり味わって、次の日に朝早く起きてウラジオから約200キロ離れている合宿基地に移動。合宿の基地は一番近い町から10キロぐらい離れた海岸線沿いに立てられたコテージ村でした。

泊まっていたコテージです。宿泊は3人用のコテージです。コテージに電気は付いていますが、水がないです。水は近くのタンクからバケツに積んで自分のコテージに持って行く。トイレは500メーター位離れたところで、地面に穴が空いている式のトイレのみ。お湯はないのでシャワーも、洗濯ももちろん冷たい水で、洗濯が手でやるというスパルター生活になりました。基地に食堂と必要品、酒、飲み物が販売売店と夜活動しているディスコーがありました。

合宿中の食事は基地の食堂で給食されました。食事は一日3回で、一般人向きだったので、一日3回の稽古する私たちにはちょっと物足りない感じだったが、健康的で余計な体重は消えてしまいました。

練習のスケジュールは、朝練、11時からの稽古と、18時からの稽古となっていました。朝練は以外と遅く、8時から30分だけという短い時間でした。そのメニューは15分のランニングの後浜で準備体操、シャドー、タッチゲーム(相手の太もも、胸、おでこを触るゲーム)の後に海に入って、海の中で基本稽古と首相撲でした。海の中で蹴りをやる意味はあまりないと気がしましたが、パンチは水の抵抗を超えるので動く筋肉をよく感じさせる練習でとてもよかったと思いました。

午前中の稽古は基本的に私(コノネンコ)が指導を頼まれて担当しました。11時からの稽古は道着を着て近くの体育館で畳の上で1時間半行う稽古でした。
午前中の稽古は基本的に私(コノネンコ)が指導を頼まれて担当しました。ロシアの大道塾は日本と同じように昨年の世界大会の結果を分析して今後の発展に足りないものを取り入れようとしています。分析結果は日本の分析と一致し、自分たちは打撃が強いですが、組技、寝技で日本人選手のほうが、技の観点から見れば、上だと見られています。私は指導を頼まれたときに、指導の中心が打撃ではなく、組技、つかみ、つかみの打撃と対応、寝技、立ち技からつかみ、寝技への流れを中心に指導するように頼まれました。私の担当の時間は基本稽古の後に技研、約束組み手、組み手(立ち技と寝技)という流れで教えていました。
一所懸命に私の説明を聞いていました。印象としては、やはり向こうの白帯でもかなりの体力を持ち、パンチも蹴りも重いですが、技の荒っぽさが目立ってあり、パンチはフック系の振り回す技が多かった。ボックシーングの経験者でもストレートのパンチをほとんど打てない。一方投げでは、投げの基本が皆しっかり身に付いていますが、器用さがたりなく、力任せのスタイルが目立ちます。寝技も特にそうでした。組み手の時に東北勢のことを少し心配していましたが、寝技で全然負けていなくて、かえって相手を制覇していました。
皆は基本を知っていますが、細かい動きの意味をあまり理解していなかったようで、一所懸命に私の説明を聞いていました。

つづく

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