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午後の稽古は18時から1時間半。格好は自由で稽古が野外広場で行われ、テーマはミットトレーニング。準備運動はボックシーングから取り入れた走りながらの運動。ヴォーミングアップの後に、シャドーと組で様々な運動(タッチゲーム、動きながらお互いに同時におでこ、胸、などを押す、交互でお互いのパンチをかわす練習、首相撲)。その後パンチのみのミット4-5ラウンド、パンチと蹴りのミット4-5ラウンド。ミットの持ち方も打ち方もとても上手でしたが、何か変わったコンビネーションをする訳ではなく、本当に基本的なパンチと蹴りのコンビネーションで、一ラウンド一つのコンビネーションという形でした。途中の合図で何回かパンチでラッシュをかける。

午後の稽古終わったら夕食をとって自由時間。その自由時間に何しても、朝まで遊んでもいいですが、朝8時にキチンと朝練をするという厳しい武道家の道が徹底的に守られていました。
朝雨であろうが、二日酔いであろうが、病気であろうが、言い訳にまったく耳を傾けない。雨の日に起きられなかった若者、飲みつぶれて出なかった者がいましたが、イワノフ支部長たちから厳重注意をされていた。

ルールの講習会合宿中に稽古だけではなく、セオリーの授業も含まれていました。空道の発展のために体力と技ではなく、大会ルールの理解、スポーツ科学の基礎の知識と、教育(教え方)の基礎の知識が必要と考えられています。

合宿は10日間という長い期間の間に行われるため練習を断念しないで練習疲れをとるために合宿の真ん中に(土曜日)午後の稽古はミットではなく、ゲーム稽古となっていました。ゲームといっても参加自由ではなく全員チームに分かれて1時間半必ずゲームするということでした。ゲームも遊びの感覚ではなく、バランス、体力、スタミナ、スピード、チームワークを鍛えるという考えで用意されていました。最初はタッチラグビーを45分やって、その後に二グループに別れてサッカーとバレーボールをやりました。

東北本部の塾生3人は一週間の滞在の後に先に日本に戻りました。それぞれの感想を後に紹介されると思います。私(コノネンコ)は合宿の最後まで後一週間残って指導を続けていました。

スポーツ科学の専門家の講義を聞く塾生3人の帰国後に合宿は元のスケジュールに戻って進められていました。最後の日に帯審査がありましたが、その前の日に極東国立大学、スポーツ科学学部から教員3人が来て一日中講義をしてくれました。この合宿は練習の他に、ルール講習会、講義を含めて極東国立大学に公認されていて、終了後参加した人に大学発行の「指導員(専攻:空道)」の認定証が贈られました。

つづく

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