TOP > アレクセイ・コノネンコ 4/5
最後の日に帯審査が行われました。全体の流れは日本と同じ、基本、移動、組技、体力チエック、組み手、となっていましたがいくつかの異なった点がありました。
大きく異なっていたのは移動稽古。移動稽古は東先生が始めに作ったままのかたちで省略なしで行われます。パンチのコンビは4連打が日本のように2つだけではなく当初のころの4つパターン。蹴りも最近日本でやっていない移動パターンを含めて全部やります。蹴りの移動は蹴りのみ、蹴りからワンツー、ワンツーから蹴りというやりかたで、つまり一つの蹴り技を3回、3つパターンでやります。
「日本で最近移動稽古は人気なく、略化されるかもしれない」という話をしたらロシア人の指導員たちから大反対でした。「移動稽古は絶対必要で、簡単化をすることはよくない。移動稽古があるからこそ皆は技がうまくなって技の体力がつく。」というのがロシア人指導員たちの見方です。そのために移動稽古だけでも1時間から1時間半がかかります。審査は早いときに6時間、長いときに7,8時間続くそうです。
移動稽古の後に体力チェックです。日本と違って、審査の当日で行われます。全員一斉でやるのではなく、何人かずつ呼ばれて皆の前にさぼらないようにやります。とても厳しい目で見られます。体力チエックの種目は拳立とスクワットの他に腹筋も入っています。
体力チェックの後に柔軟審査もあります。一人一人審査官の前に右足、左足、正面開脚をし、評価されます。
その後に投げと関節、締め技のチェックに入ります。審査官に3つの投げ技がいわれ、各技を投げから決め、投げから関節・締めと2回づつやります。
最後に組み手が行われますが、組み手は以外と軽い感じでやっています。全力で倒す感じではなく、自分の技を見せる感じで行われていました。
大きく異なっていたのは、組み手で審査が終わらなくて、組み手の後にルールの理解の審査。ルールブックから3つの質問に答えなければならない。
審査の後に打ち上げパー ティー。国際空道連盟の代表として前回の審査で昇段した人たちに帯の手渡しが頼まれました。
打ち上げは食べる、飲むだけではなく、先生の教えの通りに男なら芸をやらなければならない。参加支部ごとに代表者が呼ばれて、皆の前に歌、踊り、などを披露していました。