ブルガリアモンゴル遠征
遠征レポート(ブルガリア、モンゴル)渡部秀一(岸和田)

9月13〜19日まで海外遠征(ブルガリア、モンゴル)に参加させて頂きましたので報告致します。今回は塾長、事務局長、稲垣師範、自分の4人での遠征となりました。

9月13日
昼の便で成田空港を出発。そこから約12時間、イスタンブールへ。日本時間では深夜0時、現地は夕方6時。気付けば、到着までの間ずっと明るいままだった。イスタンブール空港で乗り継ぎ、ブルガリア(ソフィア空港)へ。空港にてブルガリア支部の人達に迎えられた。さらに4時間、バーガスという街まで車で移動しホテルに到着。日本を出る時から丸一日が過ぎる頃に、やっと就寝。この1日で6回の食事をとった。きっと食べ過ぎだろうと思う・・・きっと。

ブルガリア地図
9月14日

ホテル近くの体育館にて交流試合(ヨーロッパ大会)が行われた。試合後、選手達と共にソゾポロという場所に観光へ。海沿いの素晴らしい景色を堪能し、夕日を拝みながらの夕食。国際交流を深める為に、現地のクラブにも顔を出した。それは長い夜だった。

9月15日

朝食を済ませ、ホテルをチェックアウト。体育館にて、セミナーと審査会。セミナーには他流派の選手達も多数参加していた。選手達からは休憩時間にも熱心に質問され、彼等の少しでも多くの技を習得しようとする姿勢から一生懸命さを感じた。審査会終了後、再び4時間掛けて車で移動。この日はソフィアのホテルに宿泊。半袖では少し肌寒いぐらいに感じたブルガリアの夜。ヨーグルトが似合いそうな夜を過ごした。

9月16〜17日

ホテルを出て、ソフィア空港まで送ってくれたブルガリア支部の人達と別れ、イスタンブールへ。イスタンブール空港で約7時間の滞在。そしてモンゴルへ向け出発。予報によると到着地ウランバートルの気温は3℃。キルギス共和国のマナス空港を経由した。このフライトでは飛行機の中から日の出を見ることが出来て、輝く朝日に感動した。

モンゴル(ウランバートルのチンギスハン空港)へ到着。思っていた程は寒くない。飛行機を降りゲートを越えると、目の前に出迎えの人達が待っていて、そのままラウンジに案内された。ラウンジ入口には今回の空道セミナーを宣伝する大きなポスターが掲示されていた。更にロビーの到着口を出るとTVカメラの取材。塾長と事務局長には花束も。街での昼食後、モンゴル支部長であるガン先生のオフィスに招待された。それは会社のオフィスでありながら、空道一色だった。更に別のTV局からの取材もあり、塾長がこの日2度目のインタビューを受けていた。夜はモンゴリアンレストランでの夕食、ここでは有名グループによるバンド演奏があった。そして、塾長の為に作られたという曲が演奏された。この夜、ウォッカの味を覚えることになる。呑んだら最後・・・You can't stop.

9月18日

この日は特別な日となった。朝は、スポーツ大臣(日本でいう文部科学省)と会談。塾長が空道を広めたという理由で、大臣から最高レベルの感謝状を授与される。そして、次回のワールドカップについて話し合った。その後、ガン先生の人脈により、一般の人は入ることの出来ない国会議事堂を訪れ、議員と会談。皆、空道の更なる発展にとても協力的だと感じた。
この日は夕方から大学の体育館を使い、セミナーと審査会が行われた。審査では見事に全員が合格。その後、打ち上げ。モンゴル最後の夜、大量のウォッカと共に仲間達と最高の夜を過ごすことが出来た。ここでは、それぞれが国歌を披露。皆上手で、頭が下がる。自分も気合いを入れて熱唱したが・・・あまりの下手さを痛感した夜だった。

9月19日

ウランバートルから北京経由で成田への帰路につく。
今回、ブルガリアとモンゴルに行ったが他の日本人に会うことはなかった。その為、現地の人達は日本人である自分が珍しいせいか、「ここには何の為に来たの?」と何人かに聞かれた。自分は「空道の為に来た。空道を知ってる?」と答えると、なんと全員が知っていた。日本で生活している自分の周りと比較すると、これは自分にとって驚くべき出来事だった。そして海外の人達から、空道の知名度の高さと空道への尊敬の高さを感じた。特にモンゴルでは、これから空道が国をも動かすのではないかと思う程に、若者達から熱い思いと勢いを感じた。それと同時に、いかに自分がぬるま湯に浸かり過ぎているのかを痛感した。

今、世界では目まぐるしい勢いで空道が広がり、あらゆる国の選手達のレベルもどんどん上がっている。そんな海外の選手に負けない為にも、空道母国である日本のプライドを掛けて我々は日々力をつけていかなければならないと思う。今回の海外遠征に行けたことは、自分にとって大きな刺激となった。
このような機会を与えてくださった塾長をはじめ、事務局長、稲垣師範、この度は大変御世話になりました。本当に貴重な経験になったこと、心より感謝しております。押忍!

渡部秀一(岸和田)

更新日2013.9.27

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