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2016年5月インド遠征 参加者レポート

名張支部 中西明彦

今回の遠征のお話を頂いた時、北斗旗の3日後の出発で、6日間の日程でとの事でしたので、少しの迷いがありましたが、せっかく声をかけて頂いたのだからとの思いで、「押忍、お願い致します」と事務局長に返事を致しました。この時点では、まだ、遠征メンバーは聞かされておらず、北斗旗の会場で、事務局長から、「今回は、塾長が行かれないので、高橋師範、長田支部長との3名です。」と聞かされ、自分は、今回の遠征で5回目になりますが、過去、塾長が行かれなかったのは今回が初めてでしたので、最初は、戸惑いましたが、これもまた、体験だと気持ちをふるい発たせました。高橋師範・長田支部長とは初めての遠征ですが、長田支部長とは、大道塾の創成期時代、仙台の総本部で3年間寮生活をしましたので(長田支部長が4期生で自分が5期生でした)親近感はありました。遠征のいきさつはこの様な感じ、いよいよ遠征の日を迎える事となります。

今回のレポートは、自分は、おおまか流れとその時々に感じた事(感想)を中心の書きたいと思います。セミナーの詳細(ハード&ベスト)は、高橋師範がすべて考えられましたので、高橋師範が書かれるかと思います。

5月8日(遠征初日)出発

遠征出発日、中部国際空港から成田空港まで飛行機で移動し、集合時間のAM9:20に高橋師範と合流しました(長田支部長は、前日7日に出発されています)。

成田空港を、AM11:00に飛び立ち約9時間30分のフライトにて(全日空の直行便でしたので快適なフライトでした)インドムンバイ空港にPM5:30に到着(日本との時差は、3時間30分 日本の方が早い)。空港に来ていた迎えの車に乗り目的地の稽古場近くのホテルに約2時間強かけ到着しました。

ホテルは、リゾート感満載な立派なホテルでその上1人部屋・・ここまではベストでした(明日から始まる超ハードなセミナーなど知らなかったから)と同時に長田支部長が「ひと稽古してきました」とまるで水でもかぶった様な道着姿で稽古場(セミナー会場)ホテルから5分程度の所(今回のセミナー会場は私立の中・高等学校の校舎を貸切り、インド全土から約1,000人強の塾生が1週間の合宿をほぼ缶詰状態で寝泊まりをして行っています)から帰って来ました。その後、メフル支部長・幹部の先生方と食事をして遠征初日は終わりました。

5月9日(2日目) 基本ルール説明・審判講習会

AM6:30に校舎の広場に行ったらビックリです。1,000人の塾生が整列していて「オス」の掛け声。幹部の先生達が、前列に並びその後ろにジュニアの塾生達が規律良く整列していました。長田支部長の号令の下、基本が行われその光景は圧巻でした。約1時間30分、基本・基本の分析説明を行い早朝稽古は終わりました。

ホテルで2時間休んで午前からは、校舎の最上階の稽古場にて幹部の先生・選手をあつめルール説明のセミナーです。長田支部長と自分がマスクをかぶり、高橋師範が細かくルールを説明されました。

先ず、打撃技に始まり(その間、約30分マスクをかぶりぱなしで、本当に倒れるかと思いました。物凄い暑さと酸欠で・・)、その後、投げ。グランドへと移行して約3時間で終了しました。

午後からは、ルール説明と同じ会場にて審判講習会が行われました。高橋師範が、ルール説明より、より、かみくだいてルールを説明され、長田支部長と自分がマスを行い審判の旗の上げ方を幾度も繰り返し行われました。(余談ですが、長田支部長は、相変わらず強いです)。約3時間30分を掛け行いました。これで、2日目のセミナーが終了致しました。

5月10日(3日目) 少年部の掴みからの打撃、昇段審査の基本・移動・投げ・グランド、昇段審査(組手)

昨日と同じくAM6:30に校舎の広場にて、本日は、少年部の掴みからの打撃を何パターンかを見せ、皆で行いました。

少年部の試合は、ライトコンタクトで行われているみたいで、少々難しそうでしたが、皆、一生懸命取り組んでいました。ホテルには戻らず、すぐに昇段審査の基本・移動・技研・投げ・グランドです。校舎最上階の会場にて始まりました。受験者は30名位。基本のパンチは長田支部長の号令の元、蹴り・移動は自分が受け持ち、技研・投げ、グランドは、高橋師範が指導されました。すべての技を分析して行われ約3時間強にて終了しました。

約1時間の休憩をはさんで、昇段審査の組手が行われました。組手は、2コートで行われ長田支部長と自分が4時間審判を行いました。組手は、まだまだ荒削りですが、何名かはいい組手を行っていました。その会場に、自家用ヘリでインドの超一流スター、アクシャイ・クマール氏が駆けつけてくれました。審査を観戦の後、校舎広場にて1,000人の塾生を前に熱弁を振るわれ、自家用ヘリにて校舎を後にされました。これで、長い審査会が終了しました。この時点で、疲れが出始め・・。

5月11日(4日目) 大会

昨日の審査会終了から大会が行われており、昨日で一般部が終わり、本日はジュニア・女子等の試合が行われるとの事で、朝はホテルにて休養をして10:30頃に見学に行きました。

試合コートは、4コート・出場選手は前日の一般部を入れて800名。規格外の規模の大会です。ルールは、まだ、完全に空道ルールに移行しておらず、ライトコンタクトルールにて行われていました。素晴らしく感じたのは、大会スタッフの仕事ぶり、審判のうまさ・正確さ、組織力の強さには、感服させられました。

観戦を終えホテルに帰り最後の飲み会を開いてくれました。自分は、もっぱらハイボール専門でした(インドで、ハイボールがあるのは以外でした。やはり、インドといえばビールと)バカ飲みせず少量でおさえ就寝につきました。

5月12日(5日目) ムンバイ道場見学、帰国

遠征最終日は、ホテルを昼過ぎに後にして、ムンバイ道場の見学にと向かいました。約2時間強車に揺られムンバイ道場に到着(ムンバイ道場の詳細は1年前にムンバイ道場にて指導をされた高橋師範の1年前のインド遠征のレポートをご覧頂ければと思います)。交通の立地もよく立派な道場でした。

PM5:00に空港の新ターミナルに到着。インドのシンボル孔雀をイメージした立派な空港です。送って頂いたメフル支部長と別れ、PM8:20の便で成田空港へ旅立ち成田空港には、5月13日のAM7:30頃到着しました。成田エクスプレス・新幹線・近鉄特急と乗り継ぎ自宅にPM3:00着。幾度の遠征で、最高の至福の時間は、帰りの新幹線でのむビール。この一口で遠征の達成寛を実感致します。

最後に

遠征を終え、今回のセミナーに参加した塾生の中には、2日間かけて会場まで来た塾生や、校舎で缶詰め状態で衣食住を行い空道に励む純粋な子供たちの瞳、必ず、すれ違う時には、起立をして「オス」と頭を90度にさげる塾生を見せて頂きただただ感動です(日本の塾生で、大会・合宿等で、すれ違う時に「押忍」と言える塾生は何人いるでしょうか)。

校舎の広場で皆で合唱した「lean kudo, love kudo, live kudo, enjoy kudo 」これこそがインド空道連盟の組織力の強さでもあると思います。今でも、あの声は、耳に残っています。

最後になりましたが、今回の遠征に機会を与えて頂きました、東塾長・事務局長様、本当に有難うございました。遠征中、何かとお世話になりました高橋師範・長田支部長、インドで素晴しい空道の発展を示してくれたメフル支部長・各流派の先生方、この場をお借り致しまして、お礼を申しあげます。有難うございました。

押忍。

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