2018 北斗旗 全日本空道体力別選手権東北大会及び第54回大道塾東北地区交流大会 レポート

関連記事:試合結果

2018 北斗旗 全日本空道体力別選手権東北大会
及び 第54回 大道塾東北地区交流大会 レポート

大道塾 仙南支部  支部長 佐藤繁樹

 

3月18日、名取市民体育館にて、2018北斗旗空道体力別選手権東北大会及び第54回東北地区交流大会が開催され、U19からシニアクラスまで47名の選手が集い優勝をかけ熱い闘いを繰り広げました。
各クラス熱戦の連続で、特にU19優勝の田口洸揮(仙南)はじめ10代20代の選手達に今後の活躍を期待させる選手が多かったことは今大会の特筆すべきことでした。
ここからは今年11月に開催される第5回世界選手権大会へつながる全日本予選の試合を紹介します。

<女子>ここ数年、常に全日本優勝戦線に立ち続ける今野杏夏(多賀城2015全日本優勝)が磐石の強さで優勝。すでに先の大会を見据えているように感じた。

<男子230以下>はっきりとした新旧世代対決の構図となったこのクラス。19歳小野葉嗣(塩釜)が近田充(多賀城2016全日本準優勝)を延長の末破り決勝に駒を進める。
対する反対ブロックでも阿部宏信(石巻)に18歳星優斗(仙南)が挑むが攻め所を熟知する阿部が一枚上手の試合展開で退け決勝に駒を進めた。
決勝は今大会一番の盛り上がりを見せた試合となり、豊富な経験を活かして相手の一瞬の隙を狙う阿部をスピードとスタミナを活かした闘いを展開する小野が下し優勝を勝ち取ると共に見事世代交代を果たした。

<男子240以下>このクラスは私が選手時、主戦場としていた思い入れのあるクラス。越後暢介(仙台東2018アジア出場)が持ち味の変則スタイルで相手に距離感と攻撃タイミングを狂わせ決勝進出。
反対ブロックからは東北では珍しいアップライトスタイルの國枝厚志(秋田)が危なげない闘いで決勝進出。
興味ある対戦だった決勝戦だが國枝が怪我のため棄権し越後が不戦勝で優勝となった。

<男子240超>リーグ戦となったこのクラスは、藤田隆(秋田2015全日本準優勝)がフィジカルの強さと技術で頭一つ突出し全勝優勝。
勝率2位に3人が1勝1敗で並ぶ混戦となったが一本勝ちで8点を獲得した岡崎匠(仙台中央)が準優勝となった。
全日本選手権の出場権を獲得した選手はすでに動き出していることとは思いますが、その先にある世界選手権を見据え一つでも多く表彰台に日の丸を掲げられるよう残された時間の全てを空道に費やす気で過ごしてほしいと思います。

最後になりましたが、今大会を支えてくださいました役員、審判員、ボランティアスタッフの皆様に感謝申し上げレポートの締めくくりといたします。ありがとうございました。

 

2018.3.20   北海道大会レポ 北海道札幌西支部長 菅原 英文

関連記事:試合結果

2018北斗旗全日本空道体力別選手権予選・第45回大道塾北海道地区交流試合レポート

北海道札幌西支部長 菅原 英文

立春も過ぎても、春の訪れを感じることが出来ない札幌で、3月4日例年より一ヶ月早く、中島体育センターに選手は集まりました。
村上明師範による開会宣言の後、2018北斗旗全日本空道体力別選手権予選・第45回大道塾北海道地区交流試合が行われました。

札幌の大会でジュニアの試合が出来るようになってきたのは、ここ最近の事です。見る度に感じるのは、どの選手も「勝ちに行く」と目が語っているところです。
幼いファイターにとって、痛い思いをすると解って闘いに赴く…しかし彼らのベクトルは、痛い、辛いより「勝ち」が優っている。その時点で既に自分に打ち勝っている勝者だが、貪欲に勝負に勝つ事を課している。それだけでも素晴らしいが、帯広支部のジュニア達の層の厚さを感じる。
近い将来ジュニアではなく、逞しく成長した彼らを北斗旗予選見る事になると思うと、将来が楽しみになってくる。

北斗旗予選-240の部で、札幌西支部・ソムチャイ選手の動きが以前より良くなっていると、感じました。我が支部にはタイから来た選手が二人居りますが、言葉もあまり通じない国で空道ルールを身に付け、いい試合運びが出来た事に成長が見られます。
お互い格闘家としてポテンシャルが高い二人。完全に空道ルールが身体に叩き込まれた時、どんな試合をするのか楽しみでなりません。

+240は南支部で、常に好成績を収め空道界の中でも一目置かれ実力もある安富北斗選手が出場。キムジュンラク選手は、その安富選手相手に果敢に攻め、後ろ回し蹴りを決めたりと本大会の中でも、観客・他の選手達すら手に汗握る一番盛り上がった白熱したいい試合でした。他の選手にも良い刺激になったと思います。

一般交流試合は勝とうとする気持ちがよく伝わってくる試合でした。
佐々木新選手は初出場にもかかわらず、前へ前へと出て果敢にチャレンジする姿勢が良かったです。
惜しいのはシニア交流試合。年齢的にも体力的にも、辛いとはいえ、最後の試合まで戦える気力・体力を身につけて欲しいと強く感じました。

今回の大会の準備で頑張った全ての支部長、審判、選手、スタッフ皆さんありがとうございました。特に今年は世界大会があるので両脇を引締め頑張る所存です。

2018.3.19   草加 スポーツ賞受賞

草加支部の2名が2017年度の実績を考慮され、公益財団法人 草加市体育協会よりスポーツ賞を受賞しました。

作田千代美(第3回 アジア空道選手権大会  女子軽量級 優勝)
齋藤馨(2017 全日本空道シニア選抜選手権大会  軽量級 優勝)

2018年北斗旗全日本空道体力別選手権九州•沖縄地区予選 第50回 大道塾九州•沖縄地区交流試合レポート

関連記事:試合結果

2018年北斗旗全日本空道体力別選手権九州·沖縄地区予選 第50回 大道塾九州·沖縄地区交流試合レポート

広島中央支部 村上 智章

 

3月11日、太宰府とびうめアリーナにて、2018年北斗旗全日本空道体力別選手権ならびに第50回大道塾九州·沖縄地区交流試合が開催された。第50回という節目を迎えた今大会、U9からシニアに至る最年少7歳、最年長49歳、総勢59名の選手が集い、覇を競う生涯武道の大会となった。

各クラス、迫力ある戦いが繰り広げられたが(特にU16の戦いなど、一般部の試合に勝るとも劣らない好試合がみられた)、ここは大会の本丸、北斗旗予選の試合を紹介したい。

今回予選は、古豪、中堅、若手入り乱れての組み合わせ、第一試合は昨年秋の大会で鮮烈なデビューを果たした俵屋とアジア大会代表野崎、キックを素地とする俵屋の打撃を警戒、野崎が組技から寝技、逆十字を狙う展開。俵屋、マウントパンチからの逆十字を一回はしのいだが、二回目のグラウンドで野崎、腕ひしぎを極め、一本.執念の勝利。

次は歴戦の古豪、小田と若手の張迫、ガンガンパンチを繰り出す小田に張迫もパンチ、膝で応戦、打撃では小田優位に見えたが、組技からグラウンドの展開では張迫、常に上をとる。が、最初のグラウンド、マウントを取ったはいいが、顔面に直接パンチ、これは反則。これに小田エキサイトしたか組んでの打撃、頭突き、張迫も応戦、大会屈指の熱戦となった。マスクをつかんでの反則もあったが、小田、黒帯の意地をみせて勝利。

野崎対張迫、野崎のフェイントをからめたストレートがヒット、効果。これに張迫、膝を打ち返して組んでの打ち合い、グラウンドも目まぐるしい展開、気の抜けない戦いとなった。試合巧者野崎がポイントをしっかりとって勝利。

次は軽量級俵屋と重量級藤田,体力差30。俵屋速いロー、腰の入ったパンチで果敢に攻めるが藤田も応戦、組んでから倒してマウントパンチで効果、続いての腕十字はしのいだが、俵屋、効果ポイントを取り返せず、藤田勝利。

藤田対小田、これも体力差20。体格で勝る藤田が小田に覆い被さるような展開。小田の闘志衰えず、果敢に打ち合いを挑むも、藤田、ローで崩してニーオンザベリーからのパンチで効果、寝技の展開の中で再び効果をとって勝利、野崎との決勝へ。

野崎対藤田、これも体力差30あるが野崎臆せず、後ろ回し、踵落としと攻める。藤田、捕まえて料理しようとするが組んでからもつれてグラウンド、一瞬の隙をついて野崎、ニーオンザベリーからパンチで効果。ポイントを取りかえそうと藤田前に出るが野崎、距離をとりつつ後ろ蹴り、パンチで反撃、グラウンドでも下からの打撃で積極的に応戦、文句なしの勝利、優勝。本大会、野崎の試合運びの巧さが光った。

壮、青、少それぞれの世代が各々精一杯頑張った、見ごたえのある試合が続いた大会であったと思う。この流れを大事に選手諸君には今後いっそうの精進を期待したい。

押忍、よろしくお願いします。

コラム28 近畿医療専門学校 理事長の表敬訪問に際して

 

去る2月2日、小職(国際・全日本空道連盟理事長、大道塾 東 孝塾長)の元へ、学校医療法人 近畿医療学園 厚生労働大臣指定・大阪府認可 近畿医療専門学校http://www.kinkiisen.ac.jp/?utm_source=google&utm_campaign=top&utm_medium=cpc小林 英健理事長が奥様のとも子理事と同校スポーツ選手強化本部・本部長 北出 雅人氏を伴って、池袋の総本部を表敬訪問された。http://kinkiisen.ac.jp/staff-blog/sports-trainer/

 

北出氏と小職との縁は、「2000年北京オリンピック」に中国独自の武術競技として散打が採用されるだろうとのことで、当時は中国が世界各地で散打の大会を催しており、それらの一環としてまだ散打の競技人口が少なかったことから要請を受けて、2001年の中国河北省で行われた日本予選の代替え試合としての「中国功夫対日本空手道武朮(※1)散打争覇(※2) http://www.daidojuku.com/home/2001/sanda_2001.07.03..html 」に同行したことで生まれたものだった。(※1術,※2賽≒催し)

 

対談では小林理事長より「同校の医療技術の高い特性や近年武道の大会での医療サポートなど」近畿医療専門学校の沿革や理念、活動などの説明を頂き、「大道塾・空道様の試合や大会等でも、出張治療サービスさせて頂きます」とのご提案を頂きました。

 

当塾の方からも同様の設立の経緯やその後の歴史、今後の展望などの紹介の後、「空道はお陰様で、年々社会的認知度が高まってきていて、公的競技の認定ともいうべき“体協(日本体育協会)”加盟運動も各地区で広がっており、より一層、「社会体育としての武道=空道」の道を歩んでいることや、更に、今年はジュニアで優秀な戦績を残した選手がAO入試で大阪体育大学への進学を果たした例などを話したなら、http://daidojuku.com/kept1/2018/01/10/ao/  「当校も塾生の方々の進路の一つとしてご紹介頂きたい。ついては塾生の場合は入学試験免除、検定料免除、入学金一部免除(人物重視) 、更には素晴らしい競技成績を上げられている方は入学金免除も可能です」というような素晴らしい提案も頂きました。

 

さて、嘗て青少年のいわゆる“進路”は「高校卒業→一般社会」が一般的でしたが、3,40年前からは社会の高度化・専門化に伴い、それに「高校卒業→専門学校→社会人」か「高校卒業→大学→社会人」という二つのコースが加わり、どちらかというと、3番目が「確かな≒選ばれた人生のコース」と見られていた時代がありました。しかしながら、大学進学率は6割になろうとし、大学全入制が叫ばれる昨今、大学進学、卒業は決してかつての「確かな≒選ばれた人生のコース」を意味しません。

 

その証拠に「大学に入れさえすれば」と多くの若者が受験戦争に突入し、晴れて大学生になったものの、それまでの小学校からの受験勉強で精魂尽き果てて「大学は遊ぶ所」か、気の利いた言い方をするなら「人生の“モラトリアム(※)”だ」と学生生活を謳歌し、いざ卒業して就職するも、かつての「選ばれた存在」ではないことに遅蒔きながら気付き中途退社し、改めて専門学校に入り直し、確かな技術を身に着けて再度社会人となっている“学士様(古い表現ですが笑)”の、なんと多いことか。

 

※確かに大学生活を「人生のモラトリアム期間(支払い猶予期間≒実人生に入るまでの試行錯誤する期間)」として、色んな人間に出会ったり、経験をしたりして人間の幅を広げる期間と捉えることもできるでしょう。それならそれで一定の意義はあると言えますが、大概は目的もないままに遊びに使う資金欲しさのバイトに明け暮れたり、流行しているその時々の“何か”に手を出してはみるものの、全てが中途半端に終わり、何の特技、テーマも得ないままで4年間を過ごしてしまう、というのが実情ではないでしょうか・・・・。

 

そんな時、「空道は続けたいが将来の生活のことも考えないと・・・・」と悩んでいる競技者の声をチラホラ聴きます。そして競技に未練を残しながらも、若年で競技者としてリタイヤーする塾生も少なからずいると思われます。そんな時、「2030年問題」と言われるように「2030年には65歳以上の高齢者が人口の1/3を占めるような“高齢化社会”」が到来します。それはこれから高齢者の医療がますます需要を増すことを意味しています

 

また、空道や他のスポーツをしている皆さんは感じているとは思いますが、高齢者のみに関わらず骨折といったようなハッキリとした外科的な病院で扱わなければならない怪我とは別に、足腰が痛いとか重い、筋が張ってる首が凝るなどといったような症状には、代替医療https://ja.wikipedia.org/wiki/ と言われる、このような療法は大いに有効であることは経験済みでしょう。

 

とは言っても、社会の変化に対応し、あまりにも多くの民間療法があり学校がある現状では、近い将来乱立が危惧されていることも確かです。そういった場合、基礎的な理論や技術は当然ですが、それに加えて自分でも同様の痛みを持っているとか、他人の痛みや症状を多く見聞きしているといった “経験”や“人間力”という技術以外、以上のいわゆる“腕前”が患者さんを呼び込む大きな要素になる、とはよく聞く話です。

 

そういう意味で、自分が競技をする過程で経験したり、他人のケガや症状などを見聞きする経験のある“競技者経由の施術者”こそ求められている一つのコースなのでしょう。そのことが学校側の待遇にも反映されているのだと思います。

 

「空道を追求したい。しかし、将来のことも考えないと・・・・」と悩んでいる中高生や父母の方も多いと思います。そんな場合は「競技力が飛躍的にこの時期に集中することで一段違う人間に成長し、そのことで広い世界を見聞きできるし、同時に人生設計の一環として、並行してこのような実業の技術習得の場を持っているということは、精神的な安定感にも繋がり、より確かな将来を描ける」という、このような提案も一考の余地はあるのではないでしょうか?