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遠征画像集

フランクフルト遠征随行記

7/8(木)

18:30  成田発→香港経由→フランクフルトへ

搭乗する便が異なるため3グループに分かれて出発。全員が合流するのは、7/10にフランクフルト郊外(アシュトハイム(Astheim)という町)の宿泊先。先発隊は、小川支部長、佐藤(繁樹)支部長、渡辺支部長、事務局長、私の5名。

7/9(金)

6:00 (時差 −7時間)   フランクフルト国際空港着   気温 33℃
香港で飛行機の乗り継ぎがあるため、4時間+乗継待ち2時間+11.5時間で、成田を発ってから約17.5時間後に到着。到着後、今回のセミナーと大会の運営責任者のトーマスさんと合流。第三回世界大会で交流のあった佐藤支部長は再会を喜んでいました。

会場とホテルのある町アシュトハイムまで車で向かいます。人数オーバーの車内にすし詰め状態(笑)でなんとか出発です。空港からの位置関係は、フランクフルト市内までは北東に車で約30分、会場と宿のあるアシュトハイムまでは南西に約30分と、地図上では一直線上に位置します。比較的移動が楽な土地での開催のようです。と言っても、走行速度は常に100〜160kmで、おそらく距離はありました・・・。高速道路は、混雑する箇所に速度制限があるのみで、基本的に速度制限はないとのことです。周りの車も同速度で走っているので、意外な事に、ゾットするような違和感はありませんでした。

7:00   ホテル着
ホテル到着時車で走る事約30分、周りには畑と青い空がずーっと広がり、その一面の青と緑の中を道路がスーっと貫いていきます。果たしてどこに会場が・・・?というような、素朴な小さな町のようです。ポツポツと並ぶかわいいペンションのような家や宿を過ぎた角に、似たようなメルヘンチックな大きな一戸建てが。そこが宿泊先のホテルです。庭にはテラスがあったり所々に花が飾ってあったりと、とてもかわいらしく、ドアをくぐると鉄の鎧が迎えてくれました。

ドイツは涼しいどころか猛暑。天気にも恵まれ、皆さん汗だく状態です。部屋に早く涼みに・・・と思って入ると、見つけ出した小さな扇風機があるのみで、窓の開け方も分からず、部屋はまさにサウナ状態です。ホテル近辺で水を求めて水を買い出しに行こうと思い、フロントのお母さんに、町に唯一あるという小さなお店の場所を聞いて、皆さんと散歩がてら外に出ます。「まっすぐ7分」を頼りに、迷い道を戻りながら、小道を抜け、お店を2件だけ発見します。文房具店とパン屋さんで、「コーラとコーヒーのみ」だそうでお水は見つからず。ドイツのパンのプレッツェルなどを買って宿へ。道端にブルーベリーや木の実を発見し、佐藤支部長は、「お腹がすいたので」と食べていました。(笑)まずかったそうです。ホテルの庭のテラスに座ると、ホテルのお母さんが、「飲み物は?」と聞きに来てくれて、・・・ここでお水にたどりつきました。

11:30  昼食にフランクフルト中心部へ
「食いしん坊通り」ということころで、文字通りお腹いっぱい昼食を食べ、その後、事務局長と私は塾長と高橋師範のお出迎えに空港へ向かいます。

14:30  お出迎え 〜合流(1)〜
トーマスさんは第三回世界大会でオブザーバーとして参加していたので、ここで塾長・高橋師範との再会です。

18:00  フランクフルトで夕食 
車に乗りきらないためお昼から市内に残っていた小川支部長、佐藤支部長、渡辺支部長と、再度市内で合流。白ワインに舌鼓を打つ高橋師範ドイツは白ワインが有名ということで、高橋師範の頬もほころぶドイツ料理とワインのお店へ。そんなオシャレなお店で話題の中心は・・・、あちらこちらで“有用”と耳にする“「押忍」の五段活用”。トーマスさんは理解に苦しみながら、様々な「押忍」を練習していました。小川支部長が、「翌日のセミナー会場で本講義を」と言っているところで、今回のセミナーと試合に、昇段審査を兼ね、UAE支部から参加する今松選手から到着の電話で、旅の疲れなど気に掛けられることもなく、塾長から「お前もすぐに来い」と呼びだされてしまいます。

20:30  合流(2)
今松選手がお店に合流。初対面だったのにも関わらずとても気さくで楽しい方で、「はたまたこの元気はアラブの陽気に影響されてなのでしょうか・・・?」と思う程、元気な様子でした。きっと疲れているのに・・・、尊敬です。後日今松選手に、『5つの‘’』というアラブ生活での心構えを教えてもらいました。―「せらない、わてない、きらめない、てにしない、んしんしない」 「・・・なるほど、納得です(笑)」
その後にもう一人、例によって塾長がお店で声を掛け、ドイツ内の河川の観光船で働いているという日本人の方もいつの間にか合流、徐々にメンバーが増え大所帯へと変わっていきました。

22:00 マイン川沿いで夕涼み
21:00時点の明るさですお店を出て、日が少しずつ落ちていく中、観光スポットであるオペラ座やフランクフルト出身の詩人ゲーテの家を外から見学をし、そのままマイン川沿いを歩いて一休みをし、その後、翌日に備えてと早めに、とその場を締めてホテルへ。かなり日が長く、遅い時間でもずっと外が明るいので得した気分がします。

7/10(土)  セミナー&審判講習 気温 38℃!!

7:00   合流(3)
6:00に空港に到着した平安選手・田中(洋輔)選手がホテルで合流です。総勢10名のビッグファミリーになりました。

飼い犬のレノックスもうだる暑さですそれに付けても・・・、朝から夜を通してあまりにも暑く、夜も寝苦しく、ほとんどの部屋がドアを半分開けた状態で過ごしていました。他の宿泊客はいないためほぼ貸切、「おそらく合宿のよう・・・?」とも思えるような遠征です。高橋師範は、と言えばそんな暑い中二日とも、小1〜2時間の早朝トレーニング(畑の中を散歩)に出ていかれたそうです。さらに師範に伺うと、「水を売っていたのは2箇所!西に7分、東に20分!」「簡潔・・・。(笑)」流石です。

11:00  昼食にマインツへ
フランクフルトよりも近い、マインツ(Maintz)という街へ昼食に出ます。宿のあるアシュトハイムから北西に車で15分程走った所にある街で、印刷術を発明したグーテンベルクの出身の地でもあるそうです。時間がないため急いで食事を済ませ再度ホテルへ。するとホテルには、同じくそこに宿泊していたブルガリアのカリン選手やルクセンブルグのラルチェス選手とバッタリ会い、塾長始め日本からの皆さんとは、世界大会以来の再会で挨拶を交わします。町の中にはあまり人の気配がなかったこともあり、30名前後を予定していたセミナー参加者がちゃんと集まるかどうか、という不安はここで少し軽くなりました。

13:00  会場へ出発
部屋へ一旦戻った後、会場へ出発時、塾長が来るのを待っている間、小川支部長を始め、皆さんで飼い犬のレノックスと遊んでいます。尻尾を振って一番なついていたのは・・・、おそらく、平安選手!?だったと思います。
塾長も降りてきて車に乗り込んでいる最中、フランスの土田支部長とその他フランスの選手6名程も通りかかり、ホッと安心。塾長もフランス支部の方々と顔を合わせて安心し、実際の参加人数が着実に増えていく様子に不安が消え、喜んでいるようでした。

15:00  セミナー開始
居ても立ってもいられず会場付近をウロウロ捜索に出る塾長開始予定の14:00までに会場設営をし、大体揃っているころに、4〜5名参加予定のイギリス支部がまだ到着しておらず、連絡もつかないということで塾長がやきもきしています。そわそわと会場入り口をうろうろし、気を揉みながら段々と血が上っていっている様子でした。

【基本 1時間】
イギリス支部がようやく到着して少々(1時間・・・)遅れてセミナー開始。初めに、塾長が挨拶をし、ズラッと一列に並ぶ日本の指導員の皆さんを紹介します。ドイツからの5名も含めて30〜40名の参加者も整列し、ドイツセミナー開催です。
大まかなレベル別に3グループに分かれて指導が始まります。
A.小川支部長、土田支部長
B.高橋師範、渡辺支部長、田中選手 
C.塾長、佐藤支部長、平安選手
といったグループ分けとなり、人数やグループ分けなどからして、とても贅沢なセミナーだと思いました。私は通訳をする必要がない間、写真撮影に走ります。体育館内には風も空気の流れもなく、息をするのも疲れるような暑さです。

【技術講習 2時間】
小川支部長、佐藤支部長、渡辺支部長、高橋師範の順番に、参加者全員に対し技術披露です。
参加している方の中には顔が青ざめていったり、動きが重くなっていく方もいたりする状況で、皆さん汗だくになりながらも真剣・真摯に取り組んでいるので、「私もがんばろーーっ!」と、終始あちこちを回ります。が、半ば辺りで・・・、カメラが熱で動かなくなり、“−残念ながら小休止・・・−”のような表示が出てしまいます。「・・・そんなことって・・・!?」と怒りたくなりますが、仕方ないのでカメラの機嫌が直るのを待ちます。

【審判講習 1時間】
高橋師範による説明と、小川支部長・佐藤支部長の演武に、支部長や幹部塾生は真剣に耳と目を凝らしています。ここでも、師範の説明を追って訳出をすることとなりますが・・・、かなり詳細なルール説明に即興でついて行くのは、ひやひやでした・・・。暑さで汗が止まらない上に、必死なため冷や汗まで・・・、という感じです。高橋師範、詳細なルール説明勉強になりました。(笑)

19:00  会場を後にして、マインツで夕食
車を待つ間。暑さと疲れでバテ気味ですが、まだ元気そうなのは・・・、小川支部長と平安選手。

ビアマスターでした(笑)ようやく車に乗り、ビールの醸造機もあるようなお店に。テラス席で、「とにかくビールを!」と皆さんがまず頼んだのは、3リットルの“タワービール”なるもの。ここで醸造している地ビールだそうで、猛暑の中、汗だくでセミナー指導された皆さんは大満足の様子。食べ物は、ソーセージや豚のすね肉、豚肉のカツレツ等々、お肉中心の他、ジャガイモやザワークラウト(キャベツの酢漬け)等、ドイツらしさ満載のひと時です。因みにですが、“ビアマスター”は佐藤支部長でした。

21:30  ドイツを縦断するライン川を求めて・・・。
翌日試合を控える選手たちは先にホテルに戻り、その後、古い街並みが続く道を、歩き続くことに・・・。マインツはフランクフルトを通っているマイン川と、スイスから北海に抜けるライン川の合流する所だそうで、そのライン川をぜひ見に!と散策が始まりますが、行けども行けども川は見つからず、結局1〜1.5時間ほど古い街並みを徘徊し、諦めてホテルに戻ることに。

7/11(日)  第一回ヨーロッパ交流試合

8:00   朝食
この日は天気も気候もいいので、外の庭で朝ごはんを食べることに。部屋より断然涼しく快適です。

9:30   ホテル発
10:30  試合開始
開始予定の10:00、前日に同じくイギリス支部が予定時刻より30分近く経っても現れず、皆さん待ちぼうけです。塾長は、と言えば、少々苛立ち気味の様子。10:30になっても現れないので、イギリスの選手には反則1を与えるとし、それを除いた試合から始めます。階級は4階級、参加は、ドイツ、フランス、スペイン、ルクセンブルグ、ブルガリア、UAE、イギリス、日本の8カ国です。怪我をした選手も多かったものの、平安選手・田中選手も優勝し、無事終了。ドイツのトーマス選手も優勝し、支部開設に向け塾長も一安心です。13:00終了。

13:30  打ちあげパーティー
本格的な料理を前に塾長も待ちきれず・・・トーマスさんの友人の方がシェフを務め、バーベキューのような感じで、会場の外で野外パーティーです。本格的なケータリングのシェフの方のようで、塾長を始め皆さん大満足。食べ物は「おいしい!」パーティーは「暑いけど気持ちいい!」の一言に尽きました。塾長は少々元気がないか、はたまたご機嫌斜めな様子・・・?考えられる原因は一つ、おそらく、“温かいビール”のせいかと・・・。

他国の参加選手を見てみると、暑さと疲れでグッタリしている選手もいましたが、田中選手が交流しているところから始まり、そこを囲んで交流が広まり、と親交が深まっていきます。ルクセンブルクでは日本のマンガが人気なようで、ラルチェス選手もだいぶ詳しく、盛り上がっていました。15:00頃お開きです。

19:30  庭で夕涼み
大分涼しくなって来た頃、塾長もまだお腹もすかないので、と庭に出て“反省会”です。

20:00  二手に分かれマインツへ夕食に。
小川支部長を始め、その他若め(すみません・・・!笑)の方々は、トーマスさんとも絆を深める貴重な時間になったようでした。次の、日本・ドイツでの再会を祈り最終日が終わりました。

7/12(月)  帰国

13:35  フランクフルト発→成田へ帰国

後記
セミナーは、日本人の指導メンバーが8名と、かなり豪華、また試合前のセミナーということもあって、上級かつ有効なセミナーという印象をうけました。今回のセミナー・交流試合の目的は、「(1)ドイツ支部始動の契機 (2)ワールドカップに向け、選手の技術向上、および、ユーラシア大陸内のロシア以外の海外支部選手の士気の高揚 (3)ワールドカップに向け、S・A級審判育成のための審判技術向上」と、塾長挨拶にありました。また、参加選手は試合に積極的で、士気も高まり試合のレベルも高かったように思いました。
その他、遠征全体としては、皆さん口にしていたように、“ほとんどビールの印象!”と、まさにドイツらしい遠征だったと思います。(笑)
皆さん、遠征中どうもありがとうございました。暑い中の遠征、どうもお疲れさまでした!

東由美子(総本部事務局)

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