エストニア遠征
エストニア遠征レポートアレクセイ・コノネンコ(東北本部)

今回の遠征は塾長、高橋師範、事務局長、長田支部長、山田支部長という最高レベルのメンバーと一緒に行かせていただきました。エストニアで新しいスポーツ施設が開館されることにあたって、竣工式に塾長を始めとして総本部の訪問団を招待したいという連絡は事前にあって、そのやり取りと準備の段階から関わっていました。エストニア空道連盟の要望で竣工式にヨーロッパ各国から代表者を招待したいということで日本語、英語、ロシア語の言葉が予想されていたので本部の指導員としてだけではなく、通訳の手伝いもしてほしいと遠征参加者リストに乗せていただきました。

エストニア空道連盟の支部長イゴリ・ゴルベフはロシア連盟を通して空道をしって、第一回世界大会に参加しました。世界大会の後に先生と日本の選手を一度エストニアに招待して、大会をやりましたが(※1)、そのあと個人の都合でしばらく積極的な活動から離れていました。しかし、状況は改善したため、新しい力で空道を再開しました。彼は新しい後援者を誘致し、国家の支援を受けて、世界初空道専用の体育館を建設することに成功しました。

※1 (編集部注)2003年11月 エストニア遠征

体育館の名前は”Teras”「テラス」といいまして、エストニア語で鋼鉄という意味しています。体育館の中で完全に備えている道場、ヴェイトルーム、マッサージルーム、サウナ、カフェー、ヨガルーム、球技可能な試合会場、等が備えられています。体育館のコンセプトは空道の選手だけではなく、家族全員、地域の住民はフリーで利用できるということです。ゴルベフさんたちの狙いは2年間で投資の元をとって、その後体育館を自足させることです。

エストニアはバルト諸国の中で一番小さい国であり、人口が百二十万人しかなく、その四十万人は首都のタリンに暮らしています。しかし、国は小さくてもEUに入っているし、EU国とEUに入ってないヨーロッパ国々の境目に位置し、飛行機で3時間以内にヨーロッパのどこでも行けるという便利なところです。エストニア空道連盟は建てた体育館を国内のものだけではなく、ヨーロッパの空道発展センターの1つにしたいと思っています。体育館をプレゼンテーションするために今回の竣工式に各国からの代表者を呼んで、塾長と懇談会、セミナー、支部長審査会、竣工式典を計画してくれました。

海外支部長は塾長と会う機会が少ないので、こういった行事があるとそれぞれの話を塾長に申し込んだりしますし、主催者は企画しているスケジュールもありますし、今回一番記憶に残ったことはとても忙しかったということです。とにかく色んな人の話しをロシア語、日本語、英語にずっと訳しながら滞在期間を過ごしていました。

今回一番大きな課題は近未来でのヨーロッパ連盟の設立でした。世界の空道は均等に発展してないですが、ヨーロッパの国々は空道の歴史一番長く、発展の次の段階が大陸連盟の設立と感じており、世界の空道を引っ張るもう1つのエンジンになろうとしています。目標は統一していますが、新組織の形、構造、活動についてまだ合意されてないのでこれからの調整作業が必要です。

今回の遠征で、オリンピック、WG、Combat Games(※2)参加を狙っている我が空道にとって次のステップに踏み出すために組織を改造し、実に強い国際組織を作り上げなければならないと一番強く感じました。皆で力合わせて強い国際空道を支えましょう!

※2 編集部注 スポーツアコード・ワールドコンバットゲームズ Sports Accord World Combat Games
スポーツアコードが主催する、各種の格闘技の総合競技大会。(ウィキペディア記事

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アレクセイ・コノネンコ(東北本部)

更新日2013.4.11

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