エジプト・イギリス遠征  >  速報第1弾

速報第1弾

エジプトの地図

昨日エジプト、開催地タンタ(カルビーヤの県都。エジプト第5の都市で人口600万人とか。カイロとアレクサンドリアの中間なので両都市の参加者の便を考えてここで開催)
セミナーにも中々筋の良い選手が参加していて、「必ず日本に短期でも行って習いたい」とか19歳のレスラーだという青年は「空道と塾長にこんな形で接することができて本当に夢のようです、将来はMMAの選手になりたいです」と言うから「日々を漫然と過ごすより、目標を持って努力することは素晴らしいことだが、強さというのは最終的には仲間や家族、地域社会、ひいては国を護るために求めるものだということは忘れないでな」と言ったなら「空道がエジプト全土に広がることを願います」と目を輝かせていた。

しかし街は喧騒と埃とゴミの中にあり、日本では真夏の猛暑日に飲み屋街の裏手に回った時に匂ってくる、あの匂いが自然の芳香の如くで次第に嗅覚が麻痺する。埃で顔も鼻の中も真っ黒になるし街を走る車は車線関係なしの騒音合戦。その上に選挙が2日後だとかで怖い顔の(元某格闘技雑誌の編集長に似てたのもいた笑が、アリババと40人の○○を連想すれば…爆)候補者の大きなポスターが歩行者を見下ろしながらスピーカをはガンガンならしまくって町中を走り回っていた。更に朝の5時、12時、夕方の5時(もっとあったんだろうが聴覚もマヒして・・・)にはコーランが町中で鳴り響く!!!信号は辛うじて動いてるが変っても渋滞の車が止まらないから常に信号の中は車で溢れかえり、少しでも鼻先を前に出した車が進むという感じ。高速を走ればさながら船に乗ってるごとく前後左右に車体が揺れる。おそらくスプリングが弱くなってるんだろうがドライバーは全く気にしない様子。5,6台がつい50センチくらいの差で100kmを超えるスピードで(でもメーターは80〜90qを指してる?)カーチェイスを繰り返す。1台がこけたなら!!!!終いには支部長希望者に「このヤロー安タクシーをチャーターするんじゃねー!」と怒鳴りつけたが、車体が揺れる揺れないは別にして(泣)ドライバーがレーサー気分だから車の新旧に関係ないのが実情だろう。ま、再度行くことはない街かも笑。

(途中略)という訳で5時間のフライトののち、昨夜20:00、無事イギリスのヒースルー空港着。同行する五十嵐支部長も街の綺麗さと静寂にやっとイメ−ジ通りの“海外遠征”になった感じだろう笑。車でアナス支部長の本拠地スラウという町まで30分。肉とチーズだけの日々から解放されて、3日ぶりに炭水化物中心に中華を食べて(更に、ムスリムの国と言うことで一応、“禁止”のアルコールも!!)やっと人心地がついた感じだ。

今日は午前は新しい審査基準である練習体系の説明と実技指導。午後は審査とそのジャッジを通じて審判講習と6時間強の日程。審査には今回の主宰者でウインザー支部長アナスが50以上を集めてると胸を張るし、前回の審査で初段になった、これぞイギリス人という感じのマンチェスターのネリーは正式な支部認可を求めて、10人ほどの弟子を連れて参加。それにロンドンのリー、イタリアのリッチ支部長、ルクセンブルグのラルチェス、(アナス支部長の話ではドイツのトーマスも来るというが・・・)残念ながらフランスの土田支部長は来れないみたいだから、五十嵐支部長とどうさばくか今から頭が痛い・・・・。

明日28日はイギリス初のトーナメント。先日言ったように第三回世界大会以降各国で大小様々な大会が開かれているのは、空道連盟のレベルアップにつながるし、各国の交流、団結という意味でも良いことだが、手本となるべき日本の審判や指導者が間に合わない。選手養成という点では今の情勢は必ずしも日本にとって良いものではないが、勝手に広がっている感じの空道を、正しく世界に広めることで、世界的な認知度を高めて、日本にそれが還流するということを考えると、最も大事な時期なのだが・・・・。

国内的のも、同じ支部長だけでは一部の人間に負担を掛けることになるのだが、傍から見ればせっかく協力してくれてるのに、逆に贔屓しているように見えても可哀そうだし・・・・。これも頭が痛いところだ。

そろそろ朝食になるから今日はここまで。

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