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7/10(土)
朝7:00。意外と快適に眠れて、気分よく起床。一日遅れの香港経由便でやってきた、選手の平安君、田中君も無事ホテル着。皆で朝食を食べに食堂に向かいます。パンはブレートヒェンと呼ばれる小形の丸パンやライ麦パン。おかずはハムにチーズ、ゆで卵にちょっとしたサラダetc。
何の変哲もないバイキング形式の食事ですが、美味いです。(^^)特にハムなんかそれだけでいろんなものが10種類くらいあって、それがまた全部美味い。こういうのは文化に根ざした特有のものなんですかねぇ。何か日本のハムとは全然味が違って感じます。私は日本ではあんまりハムなんて食べたいと思わないんですが、ヨーロッパで食べるハムは大好きです。きっと同じ「ハム」と名称が付いていても、製法とか何とか、いろいろと違うんだろうなぁ。
部屋に戻って、ネットで日本にいる家族や道場生にメールや掲示板で連絡。
一休みしたら、今度は昼飯を食べに外へ。何か食べてばかりですが、今日のセミナーは2時から4時間ノンストップ。エネルギー補給は大事です。
フランクフルトとは逆方向のマインツという町へ。予定していた日本料理店は夕方しか開いていなかったので、近くを歩いて見つけたアジアン料理の店へ。ドイツ語のメニューしか置いてなかったので、かなり注文に苦戦しましたが、とりあえず炒飯とフォー(米麺)を注文して腹一杯いただきました。(^^)ちなみにドイツでは、どこでも大体、英語が通じます。
ホテルに戻って、さていよいよ本番、セミナーです。車で5分くらい、すぐ隣の町の体育館につきました。当たり前ですが、やっぱりエアコンはありません。結構暑いですが、まぁ浦和の体育館と比べれば、これくらい可愛いもんです(※浦和支部で利用している駒場体育館の柔道場は、夏は恐ろしく蒸し暑く、冬はまた恐ろしく寒いという「天然冷暖房完備」の素晴らしい環境です。ご興味がある方はぜひ出稽古に:笑)。
畳とジョイントマットを引いて、ストレッチをしながら参加者を待ちます。徐々にメンバーが集まってきました。最終的に集まったのは7カ国、約30人。ちょっと少ないけど、まぁこんなもんかな?いつもメールでやりとりしている仲の良いコント支部長率いるハンガリーチームは、今回は残念ながら不参加です。
さてセミナー開始。
いつもの海外セミナーなら、まずは塾長の音頭で皆で基本稽古をして、その後技の紹介に入るのがパターンなんですが、今回は準備体操の後、3チームに分かれて、それぞれのレベルに合わせて基本稽古をやることになりました。このいきなりの方針決定が、さすが大道塾と言わざるを得ません。(^_^;)
私は高橋師範、田中君と三人で組んで、中〜初級クラスの担当に。
3チームの中では一番多くて、14〜5人くらいいるでしょうか?ざっと帯順に生徒を並べて、高橋師範の音頭取りで稽古を開始しました。
しかし、、、どうにも上手くまとまりません。初級の生徒が多いので、どうしても説明も長くなりますし、実際にやらせてみてのフォームの修正にも一人一人、逐一時間が掛かります。しかもそれを英語でやるのですから、それはそれは大変です。高橋師範は仕事で毎年アメリカに行かれている(いた?)くらいなので英語もご堪能ですが、セミナー指導で使う英語は、「体軸を意識して」だとか「脇を閉めて」とか「かかとを返して」等など、通常の会話ではまったく必要がない表現ばかりですから、ビジネス英語や日常会話とは、またかなり毛色が違います。
しかもまた運の悪いことに、前に立っている生徒はイングランドチーム(後述)の面々が多かった。一所懸命説明しても、分かっているのか、いないのか、反応が乏しく、さすがの師範も指導のペースがうまく掴めぬ感じ。
一方の田中君もかなり戸惑っています。「高橋師範の説明の声がこっちまで届かず、生徒のテンションが下がっています」なんて言われても、一つの体育館で3チームに分かれてやっているんだから、それぞれの気合も交錯していて、声が届きにくいのはある意味しょうがありません。
「だから、その中でそこをフォロー、サポートするのが今の君の役目なんだよ」と言いたいところですが、田中君にしてもそもそもが現役選手であって、英語がどうこう以前に日本語でだって指導経験はほとんどない訳ですから、それを言うのも酷でしょう。こういう展開になってしまうと、、、えぇい、しょうがない、俺が動くしかないのか。
腫れ上がっていた
調子の
悪い左ひじ(グロい
絵ですみません)
実は私は三週間程前に左の肘を怪我していて、それが治りきらずに(と言うか、直前には更にそれを悪化させてしまって)、かなり悪いコンディションで今回の遠征に参加していました。なので、私的にはメインの仕事は明日の審判のつもり。セミナーでは無理せず、極力動かないで隅っこの方でおとなしくしていようと(※もっと露骨に言うと「サボろうと」:笑)思っていたのですが、こうなってしまうと、もうしょうがありません。
覚悟を決めて、あっちに走って大声で説明をしたら、こっちに戻って自分で動いて手本を見せ、そっちに動いて手取り、足取りフォームを直してあげて、と結局、サボるどころかコマネズミ状態で働きまわることになりました。ようやく終わったときには、「はぁ〜、、、」と軽い放心状態。
神様、これって不埒なことを考えていた私に対する罰ゲームですか?(^_^;)