敗軍の将 兵を語る(ワールドカップ総括1 試合、技術、判定編)
以下は、『敗軍の将 兵を語らず(※)』ならぬ『敗軍の将 兵を語る』で、多少の愚痴と言い訳を交えた大会の総括である。
‐230クラス第3位、中村知大
準決勝で2位のチェリナコフ・セルゲイ(Chelnakov Sergey)と対戦。緒戦1分後に得意の投げ(右大外刈り)で転倒さすも相手に頭をガッチリ掴まれ極めを出せず(力の違い)。しかも背中を向けているから、膝蹴りも出せない(ここまで戦術として考えているなら見事だ)その後、互いに軽いパンチが入るが「効果」には至らず。終了間際、中村右ジャブを出してからカウンターをよける為に体を左に沈めた所(※1)に右の回し蹴りを合わせられるが辛うじてガード。これは怖いし印象も悪い。日本選手はパンチならパンチ蹴りなら蹴りで止まる所、相手は常にパンチの打ち合いからも必ず蹴りにつなぐ。その後も接近から小外掛けで投げるが同様に頭を抱えられマウントパンチが出せない。ではと立って解こうと中腰になった所、今度は内またで投げられ逆に下になった。判定は青(中村)1−セルゲイ2−引き分け2で延長へ。
※1:パンチはボクシングが、蹴りはムエタイ、投げは柔道が最も進歩しているので、それぞれから学ぶ姿勢が大事だ。しかし、大道塾設立時からから「ウチの試合ではボクシングのダックあまり使うな」とか、「グローブを着けるムエタイやボクシングのように指を伸ばして頭をガードしていると肘打ちで指を折られるぞ」と良く言ったものだった。実際、ボクシングの技術はそのまま蹴りのあるムエタイでは使えないし、柔道の技は打撃のある競技ではそのまま使えない。その逆もまたそうである。中村の打撃後のダックは打撃の応酬から蹴りに繋ぐ癖のあるロシアの選手(昨年、ウラジオの夏合宿に参加したコノネンコが言っていたが、大道塾当初の移動稽古をそのままやっているのだろう)に対しては非常に怖い。
延長でも同様のセルゲイがパンチ+蹴りに中村がパンチから掴みに行って投げを狙う展開だが軽いにせよパンチが多く当ってるのはセルゲイ。1分過ぎに左の中段を抱えて左支え釣り込み足で転倒させマウントを取る!再びチャンスだ!!しかし彼らのバネの様な体はブリッジを繰り返し一瞬たりとも止まらず、またも極めを打てない。悔しがる中村。しかし3度の投げ(※2)は大きな印象点になっているはずだ。2分過ぎ左の中段蹴りに右ストを合わせられるが大きく頭をスウェーして避ける。次の右ジャブ(右襟を取りに行った?)には右の回し蹴りを合わせられ、これも辛うじてガードした。しかし遠目では当たって頭が起きたように見えるのか、ロシア側から歓声が上がるが、審判の旗は上がらない。フーしかし印象は悪い。その後も数度のパンチの応酬だが大きなダッキングやスェーが印象を分けたか、佐藤とリッチ(伊)は中村に、イワノフとシボプリャス(共にロシア) セルゲイに挙げ2対2の旗に主審、狐崎はセルゲイに挙げて中村まさかの準決勝敗退。
※2:中盤にもう一度接近から小外掛けで仰向けに倒すも、抱きつかれてマウントパンチが打てない。単なる投げではなく、投げたならすぐ中腰に立ち上がり“極め”を入れる癖が欲しい。勿論相手は“しがみ 付く”から簡単ではないが、逆にそれを切って立ち上がるのも、新しく研究すべき技術であるはずだ。
‐230クラス第4位、平安孝行
世界大会でも準決勝で対戦、後ろ蹴りでKO負けをしたコリャン・エドガー(Kolyan Edgar)と同じく分決勝で対戦。一進一退を繰り返すが中盤、右中段蹴りを出しキャッチされカウンターの右ストレートで転倒。ダメージ的には殆どなかったが「効果」となり、日本での試合なら実績のある選手でもあり「延長」と言うところだが、そのまま判定負け。
後の加藤の試合でもそうだが、海外の審判は、五分なら(いや、多少は押されていても「効果」等のハッキリしたポイントがない限り、か)大概、自国の選手に挙げるし、「効果」に近くても他国の選手ならギリギリまで(過半数が上げるまで?)挙げない。そんな状況では「効果」を取られたなら半分は負けを覚悟するようだ。数年前のオリンピックでの篠原対ドイエ選手の決勝戦での敗退(※1)も、日本では「レベルの低い審判(※ 2)による明らかな誤審」が共通認識だが、お陰で勝ったフランスでは何の問題にもなっていない。
※1:シドニー五輪男子柔道100キロ超級決勝戦(「誤審問題」wikipedia)
※2:柔道は各国の連盟に段位の認定権があり、当然、対外的、政治的(勢力的)理由で段位が発行さ れ易く“誤審”の温床になっており審判団はその段位(や、一応、大陸間のバランス)で構成される。
周りを海に囲まれ、自然の要塞に守られているとも言うべき“島国”であり、その上“平和憲法”や戦後の“絶対民主主義”で育っている日本人は、憲法前文(※3)で謳っている「日本国民は、恒久の平和を祈念し(中略)平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して(変な日本語だ)云々」そのままに行動しているので、「日本人は立派だ」と賞賛はされるのだが、他国と隣接して「弱肉強食」の中で必死になって国を維持しているその諸国民は、果たして・・・・・・。
※3:日本国憲法前文 参考リンク
-240クラス第4位、飯村健一
試合経過は高橋副審判長のレポート参照。弟子の田中俊輔選手が出発直前にオタフク風邪にかかり出場できないとのこと。「合同練習には出ないし、直前に棄権では、指導者の監督不行き届きだ。支部長が出るようだな」と冗談半分本気半分で言った所、流石、今でも選手とスパーをしている飯村、初めは「本当ですか?」と言っていたが、二度目には「分かりました」と快諾。コーチが選手に変わるというのも強引な話(※1)だが、ロシア側からは「(その時点では無理と考えていた)-250の我妻が怪我棄権、-260の代表は転勤で出られないでは、日本の選手枠14人(※2)中5人しか出場しない事になり、世界で多くのファンが注目している空道(※3)、そして海外で始めて近隣の国だけではない世界的規模の「ワールドカップ」の評価が下がります」との悲鳴にも近い声が届いていたから、連盟の責任者として、又、大会審判長としては批判を覚悟の上で断を下したものだった。
※1:後で一部の選手に「予選を経てないのになぜ?」と文句を言われた。選手の立場からは当然の声 だが、連盟本部のある日本が、日本以外での初めての試みであるワールドカップでの試合に穴 をあけたくなかった事と、リザーバーと言っても ビザの手配が無理なので、当初からコーチで同行 する事になっていた飯村に白羽の矢を立てたものだった。しかし、当然、国体やオリンピックで等の より確立されたスポーツでは許されない話で、これらの批判は甘んじて受けよう。
※2:ロシアは各階級2人で計14人を期待していたが、(とても今の選手層では無理だから)断った。
※3:帰国3日目、フィリピンにいる塾生から「何気なくテレビを見ていたなら、急に塾長がインタビューを 受けている映像が流れて来てビックリしました。ワールドカップ凄いですね」というメールが入った。
とは言ったものの、ロシア側からは「そんな年齢の選手を出して怪我でもしたならどうするんですか?先生はロシアのレベルを分かっているんですか!」とまで言われるし(クソー!日本も舐められたものだ)・・・・。しかし、その頃は試合の最終組み合わせ(※4)が届いていたので「カザフスタンと当たる3回戦は体力が心配だが、それ以前なら練習しているから心肺機能は大丈夫だろうし、飯村の技があれば凌げるはずだ。上手くここを抜ければベスト4までは行くかもしれない」と皮算用した事もあり、「それは大丈夫だ。ただの42歳じゃないし、空道はこの年齢でも練習さえしていれば国際大会に出られるほど安全性に配慮している競技だろう」と、手前味噌の啖呵を切った。
※4:参加国からも「抽選での組合せ」の要望があったが、初めから抽選と言うのも今はやりの“悪平等” の典型で、こうすると優勝者以下の順位は無意味になる。話題性でプロならそれも良いが、結果のみではなく努力の経過、成果も称えたい武道でそれはおかしい。ロシア側に「全世界大会のベスト4は4ブロックに分けそのあとは抽選で良い、と指示していた。(必ずしもそうはなっていなかったが)
が、試合は何があるか分からない。万が一の場合は出場を許可した俺の責任だなと、いつもとは違う心持でのモスクワ入りだった。しかしそんな杞憂も何かは、飯村は業師ぶりを発揮し、常に距離を取り正面から入ってくる相手にいつものカウンターの膝や肘を使い翻弄し、又、問題の3回戦では得意のカンウターの膝が入ってもビクともしないで前進してくる相手には手こずったが、日の丸を背負った責任(だろうと思うが)業師の華麗さを脱ぎ棄ててマウントでの「効果」を取り判定勝ちした(「飯村、お前は男だ」と言ってやりたい試合だった!)さすがに4回戦のロシア選手となると体力も尽きて腕十字で負けたが、7人中3人しか入れなかったベスト4まで進出してくれた。今大会、多くの観客や選手に最も印象に残った選手の一人になったと思う、本当にご苦労さん(それで文句を言われたら割が合わないよな。俺の所為だからお前は気にするな)。
‐270クラス、加藤久輝:この試合は様々な問題課題を含んでいるので初めから詳しく振り返ろう。
このクラスは3人のロシア選手が出ており、1回戦のUK戦手には不戦勝だが、2回戦はロシアの3番手Chernkh Andrey、3回戦は2番手のVinogradov Alexander 4回戦が世界チャンピンPanov yuriとロシア包囲網という感じ。
その2回戦。相手の身体指数は188cm、81.9kg、いっぽうの加藤は184cm、85kgと体重は加藤の方が重いはずだが、明らかに相手の体の方が大きい。これは日本選手としては身体能力が高いから、筋力自体にあまり不足を感じないのでウェイトトレーニングは筋持久力の方に重点を置いた内容にしている為だろうか。しかし今後さらに上の階級を狙うなら今の体格では絶対に足りない。パワートレーニングも必要となるはずだ。
加藤はサウスポー、ケリモフ(Chernkh Andrey)はオーソドックススタイル。ケリモフがいきなり左右のワンツーで入ってくる所をサウスポーの加藤、左フック気味のカウンターを連打。次に掴みあいになり双方、膝蹴り頭突きと早くもヒート気味。加藤、例の左フックと左アッパーの連打を出すも、相手にも右フック右アッパーの連打を貰う。が、歯牙にもかけないで真っ向勝負を仕掛ける(※1)。相手の左膝の蹴りを抱えて投げようとするが相手はサウスポー相手ならそのまま右投げの方が投げ易いはずなのに、左の投げを打つから“喧嘩四つ”になり、堪(こら)えやすいのが幸いした。(右利きなのに左の投げを打つのは普段からオーソドックスを意識して投げの練習をしているのだろう)。下にならないよう堪える加藤。立ち上がってまたもワンツーに来た処を左のフックをきれいに入れる。相手は連打させじと掴み左ひざ蹴りに来るが、それを左にひねり倒してそのままニー・インでパンチの連打。多少浅いが「効果」!と副審二人が挙げるが、主審のシボプリャスが採らない。
※1:パワートレーニングが過去の遺物みたいになっている、日本選手の中でこれができるのは今、何人い るだろう?見ていて胸がすく場面だ。と言って体力の裏付がないにするのは自爆行為だし…。
次に相手はパンチからタックルに入ろうとするが見切って、左膝でカウンターを入れる。かなり利いているはずだが、少し前が屈みなり堪える。加藤ここぞとばかりに又もそのままひねり倒す。同じくニー・インでパンチを出すが強引な力で引き寄せられ寝技になりそうになり、必死になって上体を起こそうと頑張る。そのうち5秒経過で「寝技!」のコール。苦しい態勢だが極めのパンチを連打した。日本側の副審が「効果」を二本上げるが本部席から見ても距離がない。主審は採らないがこれは妥当だろう。
しかし、その後の25秒間にニー・インのままで1周して元に戻った時、加藤の袖をがっしりと掴んでいたケリモフの手が外れ、左腕が自由になったため加藤「これでも採らないのか!」とばかりに大きな振りのパンチを入れる!当然、副審二人が旗を挙げ、文句なしの「効果」!と思ったが、主審はなおも採らない!!「えー!」と思っていると、寝技のタイムアップで改めて主審が旗を数えると、今度は先ほど挙げていた副審が挙げない。結局、主審は「取りません」となった。
再度立ち上がり、度々左右のワンツーでカウンターを合わされているケリモフは、それではと今度は左フックから右につないだがこれに加藤の左ひざがクリーンヒットし2,3歩下がる。そこを“タタミ掛け”たい加藤だが、先ほどの寝技で体力を消耗したか足が出ない。組み合っての膝、頭突きの応酬。離れて次はケリモフのワンツーからの左フックが頭に入る。ダメージはないが印象は悪い。更には終了間際にまた右フックを貰ってしまう。ここで加藤遅ればせながら左ストレートから左前蹴りを出し中段を捉えるも滑って利いてない。組み合いから投げをこらえて同体で倒れる。加藤の左廻し中段が空を切り、そこに入ってくるケリモフに左のカウンタストレートが入りのけぞるが、相手の右ストレートも貰う。勢いで組み投げに来るケリモフに抱き付いて堪える加藤。ここで本戦終了。
一進一退の攻防は、先ほどニー・インを取らなかった副審が、「効果」には到らないが攻勢という事か、青(加藤)1、ロシアの副審2人が定石通り(?)白(ケリモフ)2。逆に先ほどニー・インを取っていた副主審が今度は「引き分け」を出した(???※)のに、流石に主審もあのニー・インを意識したか「引き分け」を出し2となり、判定は「引き分け」となった。
※高橋副審判長からも注意された。「その時は『効果』を取ったが、その後ケリモフのパンチが度々当たってるので『引き分け』にした。後で何人かの審判にも聞いたが『そういう場合もある』と言われました」というが、それは間違いである。もしそのパンチなり連打が「効果」妥当であれば、その時点で「効果」を出すべきで、「効果」が何本あっても「有効」には勝てないように、ハッキリした「効果」を出しているのに、その方に上げないのでは審判の恣意的な判断ということになってしまう。尤も、副主審が「引き分け」とすると、2本既に上がっている白に挙げるか「引き分け」しかないが、青に上げていたなら2対2になり、主審は青白どちらにも挙げれるし「引き分け」にもできる。となると、「効果」により近い選手に上げるかどうかは、全く主審の判断に掛かって来るので、この時点で試合が終わっていた怖さはあるのだが・・・・泣。
延長戦では、緒戦から加藤の左膝がきれいに入り一瞬からだがくの字になるが、その程度で攻撃は止まらないロシア選手。続いての左フックにも耐えて打ち返し、逆に続いての左膝を抱えて左足払いする。加藤粘って二人で場外へ落ちそうになる。両者、立ち上がり今度は加藤の左下段が内腿に入ると意外なほどに足を引く。(もっと前に気が付けば…)ここでまた組合いで再三の左払い腰に行くケリモフだが、喧嘩四つで体を密着できないから、加藤が両腕で突っ張ると余計腰が高くなる。それでも強引に投げようとして「頭から落下する」ケリモフ(※)。一瞬、ヒヤッ!とした。
※柔道などの事故の大半はこれで頸椎をやられるもので、非常に危ない投げ方で、禁止技となっている。審判は意識的に止めないといけない。
幸い、立ち上がったケリモフどこも故障はなさそうで奮起したかパンチを2,3発入れる。加藤は全体に構えが低く、不用意なパンチを貰い過ぎる。「利かないから」とか、「タックルを警戒して」と言うが、それには両脇を絞める事で対応できるので、両腕は必ず顔の高さまで上げて安易に顔を叩かせないようにしなければ。それでなくても、パンチが左カウンター中心だから一発当てても相手のワンツーが余計入り易くなる。この試合でも後半に疲れてきて下がったノーガード状態の所にワンツーを当てられ、「利かないぞ!」とばかりに打ち返しても単発だから相手のパンチの印象が強く残る。そんなことが、2分20秒過ぎ相手のワンツーの軽いジャブが当たったお返しに、逆に左ストレートと肘で相手を大きくのけぞらせても、日本側の審判にも「取りません」と旗を振られる結果に繋がっている。
次に加藤は、必死に相手の右中段をキャッチして左足払いから倒すも、例によってガッチリ頭を抱えられてしまい上体を起こせないままに時間が過ぎてタイムアップ!(恐らくロシア側はこの練習もかなりやったはずだ。次に繋げるヒントである)ここで試合時間終了!!
「さぁー判定は?」と待っていると審判はそのまま、白のケリモフに挙げた!!!これは延長戦や再延長戦で判定を出す時にどちらかに、「反則」か「効果」以上のポイントがあり「旗判定が要らない場合の勝ち名乗り」だ。私はB面に座って審判長をしていたから隣のA面を注視は出来なかったので「反則」でも取られていたのかな?と残念な思いだった。
帰国後加藤に質した所、「いや、反則は採られていません」という事だったのでますます分からなくなって、デジカメの動画を見たなら、何と!ロシア側審判2人と主審は上記の2分20秒前後の(加藤のパンチではなく)ケリモフのワン・ツーのジャブで「効果」を取っていたのだった!!実はこの時、日本側の副審が「取りません」と旗を振ったのを、上記のように私は「加藤のパンチが軽い!」という積りで振ったと思い「厳しいなー」という感じで見ていたほどだったが、何とそれ以前に、ロシア側の副審が旗を挙げたのに対して、「それはない!」というジェスチャーだったのだろう。
戦いというのは「敗者は何も言うな!」という世界で、負けてどうこう言うのは“みっともない”と自主規制するものだ(か、と言って勝てば、「まぁー勝ったんだから良いだろう。コマイ事を言うのは負けた相手を更に貶めるから止めよう」となって結局、そのままになり易い)が、しかし、これでは審判技術はいつまでも向上しない。
審判長という立場だから極力、「日本を贔屓した」とたられないように、私はあまり判定に異議を挟む事はしないようにしているが、あれを「効果」にするなら加藤のカウンターにも挙げるべきだろうと、日本だからではなく、審判長の立場で思う。もっともそれでも「効果」1ずつだから判定的には変わらなかったのだろうが。今後の為にも、試合が終った今、勝敗を離れたしかるべき場で、冷静な検証をしなくてはならない。
それにしても本戦での「あの“効果”」と、延長戦、あと30秒弱での 「この“効果”」が重なってはどうしようもない。「納得できません」という加藤には冷酷だが「判定勝負は常にこういう事があるものだ。次は文句を言われない様な勝ち方をしろ!」というしかないだろう。予想もしなかった無念の1回戦敗退。
今回のワールドカップ、ここでは試合や判定中心に書いてみたが、同行した選手、コーチのレポートなどを元に 次項ではもう少し違う側面から検証して見よう。
注:ここでは取り上げられなかった選手に付いても色々書きたい事はあるのだが、何せ年々睡眠時間は減るし、仕事は増える一方なので、手が回らないというのが正直なところである。何かの折には触れる事になると思うので、「塾長は冷たいなー」などとは思わないように笑。
またまだレポートを出してない者は早く出すこと。
大道塾塾長 東孝