キプロス遠征
キプロス遠征日記中村知大(水道橋支部) 撮影:東由美子

10月19日(金)〜23日(火)までのキプロス遠征に笹沢一有先輩と一緒に参加させて頂きました。
遠征に参加するのは2010年10月にキューバ・メキシコ遠征(※)に参加させて頂いた以来2年振り、また遠征先がキプロスということもあり、不安一杯で成田から飛行機に乗り込みました。キプロス到着後そんな不安はすぐに吹き飛び、短い滞在時間の中、非常に密度の濃い時間を過ごすことができました。
私からはセミナーでの指導内容・指導して感じたことを簡単にですがご報告させて頂こうと思います。
(恥ずかしながら、実際、「指導」というのをちゃんとやるのは初めてでした。)

※(編集部注)
キューバ・メキシコ遠征(2010年10月)第1回中南米大会・空道セミナー・審査会を実施。
中村選手は加藤久輝選手と演武参加。  遠征レポート

指導内容

21日の11時から16時まで短い休憩をはさみながら約5時間、セミナー(新審査基準に沿った指導)と昇段審査を行いました。
長時間かつ早足で行いましたが、参加した約50・60名の選手(ギリシャから三名)は皆真面目かつ貪欲に技術を吸収しようとしており、非常にスムーズにセミナーを終えることができました。

セミナーでは、東塾長に基本・移動の指導を行っていただいた後、笹沢先輩と以下のようなベーシック技術の指導を行いました。

1.受け身
後ろ受け身
側方受け身
前回り受け身

2.空道独特の投げ
膝蹴りから大外刈り
首相撲で横に振ってから大外刈り
相手膝蹴りに対して足払いでカウンター

3.タックル(寝技)
両足タックル
両足タックルへのカウンター(タックルを切って相手のバックへ回る)
バックからチョーク
チョークの防御
感じたこと

1)他競技出身者※が多く、皆ある程度形はできているように見えました。一方、空道というのがどういうルール・競技なのかという点を知らない人が多かったように感じました。まずは空道のデモンストレーションも見せ、全体像をイメージしてもらうべきだったと反省してます。(この点、現地の選手がどの程度、空道を知っているのか等分からないことが多く難しいところですが)

※彼らのベースは柔術(BJJではなく極真空手のようなルール)、ムエタイ、キックボクシング(キプロスではDae−DOと言っていました)

2)やってみせて、やらせてみせれば、大体できるんですが、やっぱりちゃんと理解してもらうには言って聞かせるのも重要だと感じました。英語勉強します。

3)どこまで指導すれば良いのか悩みました。空道を知ってもらうには、打撃だけじゃなく、組み、投げ、寝技も指導しなければなりませんし、ベーシックと言っても、投げでは受け身からやるのか、最低限できる前提でやるのか。難しいです。

その他

温暖な気候、朗らかな人々、うまい飯と最早不満など皆無でした。(久しぶりにストレス社会から解放されました!)
また、今回昇段審査を受けた中には、ムエタイの世界チャンピオン(詳しくは分かりません)もおり、ポテンシャルの高さを感じさせる場面も多く、これからの発展が楽しみです。選手としては、次に世界大会や他の国際大会でキプロスの選手と戦ってみたいと思っています。

最後に東塾長をはじめ由美子さん、笹沢先輩、お世話になりました、ありがとうございます。非常に有意義な経験をさせて頂きました。今後の生活に活かしていきます。
押忍。

中村知大(水道橋支部)

更新日2012.11.5

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