押忍 登米支部の金田智と申します。
全国サマーキャンプは個人的には2回目の参加となります。
今回は初参加の後藤先輩と後輩の高橋さんをエスコートする役割もありましたが、支部の仲間と一緒にサマーキャンプで稽古できることが、楽しみでした。
猛暑の中、海洋高校の体育館での稽古は、東塾長をはじめ、支部長の方々、全国から集合した塾生のみなさんがひしめく中での基本動作はいつ見ても壮観で、同じ塾生としてのシンパシーを強く感じ、またうれしくも感じました。
「基本は大事だからな」と仰る東塾長のお言葉に、後輩や少年部の指導の際に基本動作の一つ一つの意味を自分自身も理解していなければ、形骸化してしまうと懸念をいだき、身が引き締まる思いがしました。
次は各班に分かれての名選手と馳せた支部長の方々のレクチャーです。自分としてはサマーキャンプでの最大の関心事であり、最新技術を得られるチャンスに
胸が躍ります。
長田支部長には坐骨を意識した体幹の使い方を教わり、力みを抜くことを学びました。
力みを抜く事で、右ストレートが伸びて威力が違う事や、首相撲の際も腕力だけではコントロールできないので、体幹を使うことで簡単に相手を前屈みして膝蹴りにつないだり、投げにつなげられる事を教わりました。
飯村支部長には肘打ちの練習と上半身の位置を変えずにステップインすることで、相手が反応する前に攻撃できることを教わりました。
2013年の体力別でご活躍した技術の一端を垣間見る思いがして深く感銘いたしました。
小山先輩には柔道の投げなどの基本を教わりましたが、柔道経験者の自分としては専ら柔道技の指導方法を学ぶ思いで大変参考になりました。
松原先生には「武道は教育でありうるか」という著作を拝見させていただき、今回のサマーキャンプでお会いできるのを楽しみにしたおりました。サインをいただく際は末席を汚すような自分にたいしても、気さくにお話していただき頭が下がりました。また、武道を行住坐臥(ぎょうじゅうざが)のように生活の一部として実行しているお姿には、怠惰に過ごし気味の自分としてはとても足元にも及びませんが、シニア部の手本となる方だと思いました。
全体的に支部長の方々、諸先輩の指導は明快で初歩的な質問にも嫌な顔ひとつせず丁寧に教えていただき、恐縮な反面うれしくも思い、サマーキャンプでたくさんの収穫を得られたと満足いたしました。
また、今回参加できなかった少年部の子達には大道塾の凄さを実感できるチャンスを得られなかったのを残念に思います。次回のサマーキャンプでは数百人の声がこだまする基本動作を味わってもらいたいですね。
最後に今回参加した塾生の皆さん猛暑の中、お疲れ様でした。今回の経験を試合や稽古に生かせるように共にがんばりましょう。また、まだ参加されていない塾生の方も仕事や学業などで都合が難しいと思いますが、可能な限り参加して切磋琢磨しましょう。塾生である限りはもったいない気がしますよ。
駄文長々と失礼しました。押忍
2013.9.2更新