8月10日(土)午前7時の集合時間に少し遅れてしまった私は、移動のマイクロバスの中でも気分は重かった。遅れたことへの盛岡支部の師範、師範代、先輩方への申し訳ない気持ちと、これから参加するサマーキャンプの練習に付いていけるかという不安の気持ちからである。
午後2時は少し過ぎていたと思う。サマーキャンプの集合場所・茨城県の阿字ヶ浦クラブ駐車場に着いた。そこには既に全国からたくさんの道場生が集まっていた。練習場所に移動するバスに乗り換える際、外に出たが、倒れそうになる程の日射しと暑さだった。関東以西はかなり暑いと聞いていたが、それは私の想像をはるかに越えるものだった。多くの道場生と暑さに触れ、練習場所の海洋高校体育館に向かうバスの中で、「頑張らねば」という気持ちを強くした。
体育館はぎゅうぎゅう詰めと言っていいくらいだった。正座して挨拶をする際、どんどん後ろに下がっていき、正座できるか不安になった。場所を移動してセミナーを受けた。私はシニア・40才以上の締め・関節技の方を選んだ。基本的に立ち技からの流れを学ぶものだった。私は秋田・角田支部の方とパートナーとなって受講した。彼は青帯だったが、技は私よりはるかに知っていた。私がいかに稽古不足か思い知らされた。
キャンプ2日目。宿は広さとか、トイレの数とか、暑さ対策とか今一つで、よく眠れなかった。それでも美味しい朝食を摂り、「今日も頑張るぞ。」という気持ちを持って練習に向かった。
体育館は朝から暑かった。もう基本稽古で汗がびっしょりになった。軽い約束組手で半分くらいバテてしまった。
同じ支部の先輩が昇段試験を受けるのを応援するという理由で、後半の練習は抜けて試験場の方へ向かっていた。「見学」とは良く言ったもので、先輩の試合は勿論、他の昇段・昇級試験の方々の頑張ってる姿は、正に「生きた教科書」だった。見学しながら自分のスタミナと技術の向上の必要性を改めて感じさせられた。
サマーキャンプ全体を通じて、技術の習得には時間の余裕が無かったが、他の支部の道場生と拳を交え、いろんな体格・年齢を越えて、空道を学ぶ一生懸命な姿勢を学んだ気がする。昇段試験に合格された先輩から、「まずは稽古に来ることです。」と言われたが、その通りだと思う。自分を変えるきっかけになったと言えるよう、今後稽古に励みたい。
2013.9.5更新