イギリス遠征
イギリス遠征レポート佐藤繁樹(仙南支部)

イギリス、スラウにてセミナー、審査会、ヨーロッパ交流大会に同行してきました内容をご報告いたします。

セミナー、審査会から。
50名程度の参加者で、塾長が中心となりセミナーを進め、中村と私が技術模範を示す役割を担当しました。
率直に思ったことは、技術レベルは日本に比べまだまだ劣るということ。
各自、自己流で習得したと思える者や、空手の癖の抜けない者。それぞれがバックボーンとなる競技スタイルでそのままやっているという感じで、まずは空道の基本をしっかりと学び、その上でそれぞれが経験した競技のスタイルを取り入れていってほしいと思いました。

しかしながら、空道の突き、蹴り、投げ、絞め、関節の基本はとても数時間で指導しきれる量ではありませんので、ポイントを絞って指導員クラスの者に集中して指導してきました。
その指導員達に日常の稽古で生徒に基本技術を還元するように依頼しましたので、今後に期待したいと思います。

特筆すべきは、彼らの情熱です。
塾長の説明を聞く時の彼らの目から感じる情熱、積極的に質問をする等、一つでも多くを吸収しようとする姿勢には感心させられました。
技術的にはまだまだな彼らですが、この情熱がある限りいずれ基本技術をものにするだろうなと期待せずにはいられませんでした。

続いてヨーロッパ交流大会について。
日本、リトアニア、イタリア、スペイン、スロバキア、ポーランド、イギリス、フランスの8か国の選手で行われた今大会。
ほとんどの選手がセミナー、審査会同様、筋力に頼った闘い方が目立ちました。
フランス、リトアニアの一部の選手は、今大会中では比較的、戦術に長けていたとは思いますが、間合い、フェイント、駆け引きなど、競技としてのレベルはまだまだでした。
闘争本能丸出しに力任せの組み手をする選手が多かったように思います。

ただ、来年の世界大会での日本選手との対戦を考えたとき、順当に行けば日本選手の勝は揺るぎないと思いますが、この闘争本能丸出しスタイルがいい形で出たとき、技術的な不利を相殺してあまりあるダメージを相手に与えることができるため、一概に安心してばかりもいられないと感じました。

やはり、世界を相手に勝ち抜くには最低限の筋力は必要です。
第四回世界大会までの約1年5か月間。日本代表候補選手は、これまで通り技術を向上させつつ、積極的にウエイトトレーニングに取り組んでください。

最後に。
選手時から幾度も海外遠征に参加させていただいておりますが、観光に1日いただけたのは初です。(超うれしい)
事務局の由美子さんの案内で丸一日夜中までロンドンを満喫しました。ありがとうございました。

今回も塾長はじめ、事務局の方々、由美子さん、狐崎支部長、神山支部長、品野支部長、中村選手、大変お世話になりました。
ありがとうございました。

佐藤繁樹(仙南支部)

更新日2013.6.20

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