全国SCレポート平原浩介(江東)

押忍、江東支部シニアクラスの平原浩介です。今回初めてサマーキャンプに参加させて頂いたのですが、参加前のサマーキャンプに対するイメージは、「とにかく暑さとの闘い」「とにかく2日目の朝のマラソンは二日酔い(!?)との闘い」という不安ばかり先行するものでしたが、終わってみると、そのイメージを覆すものばかりであった事を本レポートでお伝えできたらと思います。そんな不安ばかりであったサマーキャンプに参加させて頂こうと決めた理由は、今年は4年に1度しかない全国規模という大事な行事。一塾生としてその空間を味わってみたい、その経験した事を今回参加できなかった塾生である息子や他の塾生に伝えたいと思ったからでした。

初日、様々な事を吸収して帰ろうと意気揚々に到着した集合場所において、参加した江東支部色帯メンバーは、大勢の黒帯の先生方のオーラに鳥肌が立ち、このサマーキャンプを自分達は乗り越えられるのかという不安がよぎりましたが、今まで試合会場などで知り合った他支部の方々との笑顔の再会がその不安を一掃してくれました。そして稽古をする道場は、近隣高校の体育館、武道場との事で、つい楽な道を選んでしまう私の思考回路は「高校の体育館だからもしかしたらエアコン有?やったー!」という雑念を抱きバスに乗り込みました。(この時点では、息子への威厳を保とうとする私はいません)そんな私の思い通りになる筈もありません。エアコン無し、しかも無風状態。道着に着替えただけで汗が・・・。ここで私の思考回路は、この環境こそ鍛錬に相応しいと思考を切り替え、気合いを入れ直しました。(ホントお調子者です)

各支部長が一列に並んだ様は、壮観と呼ぶに相応しく更に気合いを入れ、準備運動と基本稽古臨みました。日々、基本稽古の大切さを教わってきましたので、このステージは、難無くクリアです。稽古の成果を実感できた瞬間でもありました。この時点で、大量の汗で道着が重くなっていました。その後の班別稽古に分かれるとの事で、江東支部・審査組と互いの健闘を鼓舞しあい、私は早く体得したいと目標としている寝技コースを選択しました。寝技から関節技に至る流れ、絞め技に至る流れとポイントを獲得する為の動きを交え、非常に丁寧に講義して頂き、今後の稽古でも意識をしていこうと思います。

なんとか初日をヘトヘトで乗り越えました。明朝のマラソンが無くなった事で、食後の思考回路は夜の稽古(!?)へと切り替わりました。江東支部の先輩方と空道について語り合い、非常に貴重な時間を過ごし、お酒の量が増えていったのでした。途中、全て用意したお酒が皆の胃袋へ吸収され、外の自販機も販売時間外となってしまいましたが、“こんな事”まで普段、黒木先生に学んでいる私達は諦めることをせず、宿の従業員の方に懇願して瓶ビールを出して頂いたエピソードも良い思い出となる事と思います。(勿論、実費精算済みです)

2日目、江東支部・審査組の動向が気になりましたが、班別に分かれてからは、そんな余裕など無くなり、攻撃に対する受け返しパターンの反復練習に没頭していました。そのおかげで他支部の方々と同じ汗を流す事で会話も弾み、肌を通じた交流ができました。この様に2日間を通じて普段触れあうことない他支部の皆様方と知り合い、別の機会に出会った時に声を掛けられる同志ができたことは、自分にとって大きな財産です。そして、最後稽古を終えた後の自然に湧き上がった拍手。忘れられません!皆で2日間乗り越えたという達成感から出たものでした。感動しました。この経験を塾生である息子や参加できなかった塾生に経験に勝るもの無しだと伝えるべきだと強く感じております。

「とにかく辛くとも同志と一緒なら乗り越えられる!」

「とにかく終わった後の拍手は、感動で最高!」

こうして不安ばかりであったサマーキャンプのイメージは「充実感∞(無限大)」に変わったのでした。
最後にご指導頂きました東塾長、各支部の先生方、先輩方誠に有難うございました。そして共に励まし合った支部の仲間にも感謝です。また、想像以上の参加人数に稽古場所や宿の確保に奮闘して頂いた事務局の皆さま、我々の想像以上に大変であったと思います。本当に有難うございました。次回この様な機会がありましたら仕事を調整して参加させて頂きたいと思います。押忍。

2013.8.26更新

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