男子260超 準優勝 奈良 朋弥 (青森)

2022北斗旗全日本空道体力別選手権大会選手アンケート回答用紙

奈良 朋弥

青森市支部

1.今大会の結果

260超級 準優勝

2.今大会の結果について

①試合の結果についてどのように分析しますか?試合ごとにご記入ください。

1回戦 前田 聡 選手 (判定勝ち)

前田選手は過去に戦っており、左構え右構えを両方使う選手という情報がありました。警戒したのは左構えの際の左ミドル、左ストレートでした。慎重になりすぎて本戦が終わってしまいそうでしたが、終盤に顔面に右ストレートを当て効果1を獲得して判定勝ちできました。

2回戦 杉浦 宗憲 選手 (一本勝ち)

私にとっては未知数の選手であり、正直なところ一番警戒していました。試合開始早々に杉浦選手のカーフキックを左スネに被弾してしまい、痛すぎて戦意喪失しそうでした。(試合後一番痛みが残りました。)

気持ちを切り替えて掴み打撃を仕掛けたところ、もつれて倒れた流れで寝技に繋げることに成功し、バックマウントの極め動作で効果1を獲り、そこからの送り襟締めで一本勝ちに成功しました。

決勝戦 岩﨑 大河 選手 (主審判断の試合終了による一本負け)

試合前から満身創痍でしたが遂に岩﨑選手との試合が実現しました。本戦の序盤から岩﨑選手のペースでしたが、自動延長により延長戦に突入しました。様々な打撃で立て続けに効果を奪われて、主審により試合続行不能と判断され試合終了となりました。残り20秒ぐらいだったと思います。そのわずか20秒間を耐え抜けなかった(耐え抜けないと判断された)のが情けなかったです。久しぶりの完敗でした。

②また、どの試合が一番印象に残りましたか?印象に残った部分を記入してください

岩﨑大河選手との対戦です。私の現在地が分かりました。

MMA無敗の男に勝った男になる予定でしたが、準備不足だったようです。

しかし、今回の対戦で岩﨑選手の攻略法が少し見えた気がします。

③今後の課題は何ですか?

試合前のコンディショニングに気を付けたいです。

-270の体力指数でエントリーしているため毎回少し減量しています。

前日計量後にリカバリーをする予定でしたが、宿泊先に一旦戻った際にそのまま爆睡してしまい目が覚めたら大会当日の朝5時頃でした。試合前は仕事を少し抑えるべきでした。青森に戻った後の自主隔離期間や負傷して仕事に支障をきたす可能性があることを考えた結果、5月は張り切り過ぎました。

3.練習について

①週何回で合計何時間出来ましたか?また、その内訳はどのような割合ですか?

試合前に稽古に合流できたのは全部で3回ほどです。あとは自主練です。

自主練は試合より実戦的なイメージを持って練習しました。締めるのではなく落とす。極めるのではなく折る。もし自分がやられたら困りますが、非情になる練習も必要だと思います。

②大会に臨むにあたり、その他にどのような練習を行いましたか?

回転技や捨て身技を練習していましたが、残念ながら出番はありませんでした。

③その他試合前に特に気を付けたことがあれば、それも教えてください。

空道、家庭、仕事どれも疎かにしないことです。

大会のために東京に移動することは、1歳の子どもがいる家庭であることや仕事の事情もあり、周囲の理解を得ることは簡単ではありませんでした。事前の根回しに苦労しました。

4.目標について

①次の目標は何ですか?

11月の大会で結果を残すことです。

②将来の目標は何ですか?

大道塾、空道のさらなる発展に貢献したいです。

5.その他

①何歳の時に空道を始めましたか?またその理由は何ですか?

19歳10ヶ月の夏です。元々フルコンタクト空手を習っておりましたが餓狼伝という漫画を読んで、打撃だけではなく、投げ技、極め技も習得しなければ他の武道、格闘技に勝てないと思い入門しました。他の総合格闘技ジムなども検討しましたが、空手の経験を活かしやすいと考え、空道を選びました。

②今回の大会の感想や意見を記入してください。

私が初めて出場した北斗旗(2012無差別)も今回と同じく代々木でした。その10年後の北斗旗で最終試合の舞台に立てたことは非常に感慨深いものでした。

世界大会の代表選考については、確報があった段階で「もう仲間同士で削り合わなくてよい」という安堵感というか、競い合ってきた他の選手に対して仲間意識のような感情が芽生えましたが、様々な事情で一旦白紙となりました。世界大会の延期は理解できますが、代表選考については理解に時間が掛かりました。戦いの世界なので試合結果が全てですが、現実的には試合に辿り着くためには、時間、お金、様々なものを犠牲にする覚悟が必要です。それが振り出しに戻るわけですから精神的なダメージは大きかったです。それでも前を向いて戦い続けます。私はそういう男です。