第五回世界選手権レポート02:各階級決勝(日本人が進出しなかったクラス)

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各階級決勝(日本人が進出しなかったクラス)リポート

今大会、決勝は、1クラスのみが日露対決で、1クラスは日本人同士の対戦、残る5階級は、ロシア人同士の対戦となった。“みて楽しむファン”の目線で振り返れば、-240準決勝で服部晶洸が勝ち、-250準決勝で山崎順也か加藤智亮のどちらかが勝ち、-260準決勝で清水亮汰か加藤和徳のどちらかが負け、-270準決勝で目黒毅が勝ち、270+で岩﨑大河か野村幸汰のどちらかが勝ち、女子-220で作田千代美か小柳茉生のどちらかが勝っていれば、決勝は8クラス中7つが日露対決となっていたわけで、さぞかし盛り上がっただろうと思う。同時に、日露対戦がメインとなった準決勝こそが、世界選手権のハイライトだった気もする。そう考えると、準決勝が2コートで淡々と“消化”されていったのは、もったいなかったのではないか? 4年に1度の世界選手権ともなれば“準決勝は一方のコートが本戦2分を経過するまではもう一方のコートは試合を始めない”などといった中庸なタイムリリースを図り、選手にとっての一世一代の大舞台を引き立ててもよい気もする。

-240

-250

イゴール・ペルミン(ロシア・白)が本戦でパンチで効果を奪い、延長旗判定5-0でロマン・クリエフ(ロシア)に勝利

 

-270

コンスタンティン・カラウニク(ロシア・白)が本戦自動延長、延長旗判定2-1のスプリットの末、再延長でミドルキックで有効を奪い、アンドレイ・チェルニック(ロシア)に勝利し、連覇

 

270+

 

マラット・アリアスハボブ(ロシア・青)がビクトル投げからの膝十字固めを狙えば、セルゲイ・ミナコフ(ロシア)はそれを潰して、キメ突きを狙う。一進一退の攻防の末、延長旗判定5‐0でアリアスハボブが初優勝を決めた

 

女子-220

アナスタシア・モシキナ(ロシア・青)が延長旗判定3‐1でクリスチナ・サンドルキア(ロシア)に勝利。モシキナは、決勝進出までの3試合すべてで打撃により3ポイント以上(一本=8P、技あり=4P、有効2P、効果=1P)を獲得。決勝こそ、接戦を演じたものの、ロシア選手特有の肩甲骨ごと投げだすかのようなパンチの伸びと、拳の硬さを感じさせた。

 

女子220+

〇クリスチナ・スチエパニャン(ロシア・青)が延長でニーインベリーからのキメ突きにより効果1を奪ってアレクサンドラ・サビエチバ(ロシア)に勝利