リトアニア遠征レポート 総本部 清水亮汰

総本部 清水亮汰

 

10/26〜11/1にリトアニアにて行われた「2023ヨーロッパ空道選手権大会」に髙橋首席師範、長田賢一塾長、選手2名(寺阪、曽山)と同行させていただきましたので、ご報告いたします。

 

今回の遠征の主なスケジュールはこちら

10/26 日本発

10/27 リトアニア着、セミナー

10/28 計量、審判講習会、ヨーロッパ支部長会議

10/29 大会、さよならパーティ

10/30 審査会

10/31 リトアニア発

11/1 日本着

 

【10/26、10/27 移動、セミナー】

19:50に羽田空港JALカウンターに集合し、手荷物検査、パスポートチェックを済ませ、中に入りました。「寺阪がいない!」早速アクシンデントが起きました。なんと、一つ前の古いパスポートを持ってきていて中に入れなかった(^_^;)

飛行機搭乗まで残り2時間、急いで取りに帰ることに…。早速やってくれました。成田空港なら間違いなく乗り遅れていたので、羽田空港出発だったのは幸運でした。

今回の飛行機はフィンランド経由でリトアニアに入る珍しいパターン。なんと北極の上を飛行機で通過しました。飛行機が異様に寒く、寒気が止まらなかったので、北極の上を通るとこんなに寒いのか、なんて思っていたら、38.8度の発熱していて、思いっきり風邪をひいてしまっていました。

リトアニアに到着してからも熱は下がらず、髙橋首席から「今日はセミナーに出ないで部屋で休んで良い、その代わり大会までには復活してくれ」と言ってくださり、お言葉に甘え、お休みさせていただくことになりました。モンゴル遠征で胃腸炎になった時に「体調管理ができていない」とお叱りを受けたことを思い出しました。

 

【10/28 計量、審判講習会、支部長会議】

今日は気合いで復活!咳は出るけれど、熱は下がりました。選手2名は計量を無事クリアし、行事は審判講習会へ。ヨーロッパの支部長や審判の皆さんはルールに関して勉強しようという姿勢が感じられ、様々な事例について質問があったり、この雰囲気は大変素晴らしいなと思いました。また、首席が作成した審判講習会の資料もヨーロッパで審判講習会をやるたびに違った内容を、さらに詳細に映像付きで作られていて、ヨーロッパが最近頻繁に大会を開催し、審判や指導者のルールの理解も深まってきたことが、世界選手権でヨーロッパ勢が活躍し始めてきた要因になっているのではないかと感じました。とても良い傾向だと思います。

支部長会議でも、若干もめながらも来年、再来年のイベントを決めたりと段々整ってきました。

 

【10/29 大会】

今大会は14カ国、約80名の選手が出場していました。日本からは岸和田支部の曽山遼太が-240クラスに、総本部の寺阪翼が-250クラスに出場しました。

曽山は初戦をシードで勝ち上がり、準決勝のウクライナの選手、決勝のリトアニアの選手に勝利し、見事優勝しました。

寺阪は古いパスポート事件で成田空港じゃなくて、羽田空港だったことに運を使い果たした結果、前回の世界大会で勝利しているフランスの選手と初戦から対戦し、全く良いところが出せず、まさかの初戦敗退…。なぜか試合順が10試合早まっていていきなり呼ばれ試合上に上がって行き、アップのタイミングが合わず動きがガチガチ。無差別でリベンジしてくれることでしょう。

さて、大会全体を見て、1番に思ったのが、U19のレベルの高さ。日本の一般部の全日本大会に出場しても上位に食い込むだろうというレベルで、はっきり言って申し訳ないが、日本のU19の選手のレベルと比べるとだいぶ格上な感じがしました。今年の世界大会で佐々木惣一朗(仙台東)を初戦で下したキルギスタンの選手も出場していましたが、決勝でジョージアの選手に5-0で負けたり、選手層もかなり厚いです。日本選手はロシア選手に勝利することを目標にしていましたが、すごい勢いでヨーロッパの選手が実力をつけてきています。世界大会前だけでなく、定期的なU19を含めた強化練習等の機会を増やして、計画的に日本全体の選手育成をしていくべきだと改めて実感しました。

一般の選手たちも、ただパワーがあってパンチをぶん回す外国人にありがちなところが、少しずつ改善されて来ていて、距離感や入り方、連打の回転の速さ、打撃から投げ、投げから寝技への繋ぎなど、空道らしい攻防が上手になってきています。それに加えて従来の当たったら倒れるんじゃないかというパワーもあり、競技レベルが上がっていって嬉しい反面、日本の選手大丈夫かと心配な部分の両面が見られました。

 

【10/30、31、11/1 審査会、散歩】

10:00〜15:00で審査会でした。

対戦表ができていなかったので、急遽作成。というか誰が受けるかも決まっていなかったです。

そんな状態から基本、移動、投げ、寝技と塾長に進行していただきながら、後ろでせっせと頭をフル回転させ、組み合わせを作成しました。全く汗をかかなかったが、精神的に疲れました(~_~;)

そんなこんなで無事審査会が終了して、新たな黒帯が約15名誕生しました!

カウナスからビリニュスのホテルまで車で1時間半走り、チェックイン。たまたま、ホテルがビリニュス市内の中心街で、時間も2〜3時間できたので、自由行動となりました。少し日が暮れ始めた、北欧の素晴らしい街並みを眺めながら、コーヒーを片手におしゃれに歩きました(笑)

 

【最後に】

今回はリトアニアのビリウスが中心となって、大会、審査会、審判講習会、会場、さよならパーティなど進行していきました。準備から当日の規模、内容、本当に素晴らしいかったです。そんな忙しい中でも日本チームに気を使い、大会が開催されたカウナスから空港のあるビリニュスまで約100kmもあるのにも関わらず、車で迎えに来てくれて、帰りはビリニュス空港近くのホテルに一緒に泊まり、出発時間が違う首席と他の私たちをそれぞれ空港まで送ってくれたり、自由行動でも自分と一緒に行動して買い物に付き合ってくれたり、本当にお世話になりました。ありがとうビリウス!

 

最後に、ご同行くださった髙橋首席、長田塾長、曽山、寺阪、ありがとうございました。

 

 

写真集

 

審判講習会

 

2日目の会食!

試合会場

表彰台

オリジナルメダル、かっこいい!

-240曽山優勝!

審査会

リトアニアの美しい景色

日本チームとビリウスで

ピンクスープ!

今回残念だった寺阪^^;