マルタ遠征レポート 清水亮汰(総本部)

2/1〜2/6にマルタにて行われた「ヨーロッパ空道ジュニア選手権大会」に高橋首席、長田塾長、平塚会長、コノネンコ先輩、歩未先輩、U16の選手2名(佐藤蓮太、槻田ゆい)とその保護者2名と同行させていただきましたので、ご報告いたします。

 

◇主なスケジュール

2/1 日本発

2/2 マルタ到着、定法セミナー

2/3 ヨーロッパ大会(前半:U9男子U11男子 後半:U9~U16女子)

2/4 ヨーロッパ大会(前半:U13男子 後半:U16男子)、さよならパーティ

2/5 マルタ発

2/6 日本着

 

【ヨーロッパ空道ジュニア選手権大会】

当初は審判講習やジュニアセミナーも企画されておりましたが、予想以上に参加選手が多かった為、急遽2日間かけて大会を開催することとなりました。12か国(アルメニア、アゼルバイジャン、ブルガリア、ジョージア、イタリア、日本、キルギス、リトアニア、マルタ、スペイン、ウクライナ、イギリス)から約180名の選手が参加し、とてもパワフルで白熱した試合が繰り広げられました。

大会を主催したマルタのプレディヒン支部長はものすごく大変だったかと思います。しかし、髙橋首席から日本での大会運営の注意点を提供してもらったり、マルタの塾生がサポートしたり、あゆみ先輩が選手係の動きをアドバイスしたり、皆さんで一丸となって、大会は大成功となりました。

ヨーロッパで積極的に審判講習会をやって、大会も数をこなしているだけあって、審判の技量が上がってきており、主審ができる審判も増えています。その成果もあってか、ジュニア選手の実力もヨーロッパに行くたびに強化されているように思います。

日本から仙台西支部の佐藤蓮太がU16男子58kg以下、木町支部の槻田ゆいがU16女子53kg以下に特別に出場しました。U16男子に出場した佐藤蓮太は全日本3連覇中(U11、U12、U13)で日本では敵なし、U16ルールでの試合は今回のヨーロッパ選手権が初となりました。出場している階級が58kg以下だが実際には52kgしかないハンデの中、19人も出場者のいるトーナメントで順当に勝ち上がり、3位入賞となりました。準決勝でジョージアの大きな選手と対戦し、初戦で痛めた足を引きずりながら必死に食らいつきましたが、長いリーチとものすごいパワーでガンガン攻められ、残念ながら敗退。初めての海外での試合、フィジカルの強い相手との対戦、敗退と悔しいが良い経験が出来たと思います。槻田ゆい選手はウクライナ、イギリスの選手相手に圧倒的な実力で勝利し優勝をしました。また、ベストテクニック賞にも選ばれました。

選手は今回の遠征で得た経験を次回に生かして、将来的には一般部で日本を代表した選手となってくれることを願います。

今回の大会を見て、ジュニアの選手育成についてすごく考えさせられました。U16にして日本のU19かそれ以上のフィジカルを持っている海外の選手がルールを深く理解し、どんどん技術レベルを上げてきています。海外よりも高い技術を持ち続けることは当然として、日本選手はウエイトトレーニングをするわけにもいかない年齢で、そのフィジカルの穴を埋められるのか?今はまだ大丈夫ですが、将来的に課題になってきそうです。

 

【最後に】

今回は4回目のマルタ遠征となりました。バレッタという首都が世界遺産となっているくらいで街並みも綺麗で何度行ってもいい国です。大会やさよならパーティもそうですが、日本チームに気を使って送り迎えなども含めてお世話になったプレディヒン支部長有難う御座いました。

様々な国に遠征に行かせていただく機会を頂いていて、一番実感するは空道、大道塾に対する尊敬と愛です。

こんな離れているところでも空道、大道塾が好きで熱意をもって取り組んでいる方たちがいるんだとしみじみ感じます。発祥の地である日本母国の一員として、そんな海外の塾生たちの期待に応えられるよう、努力したいと思います。

ご同行くださった皆様大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

 

パソコン一台で得点版、階級、名前、国、試合番号、時間、寝技の時間、が表示される。しかもスマホでQRコードを読み取るとトーナメントや現在の試合順がわかるようになっていて、さらにはYouTubeのライブ配信にも名前や時間、試合番号、得点版などが連動され表示されています。

 

審判を集めて指導する歩未先輩

 

ロシア語、英語、日本語を使い分け指導するコノネンコ先輩

 

会場にあったポスター

 

槻田選手勝利の瞬間

 

高橋理事長から優勝カップを受け取る槻田選手

 

表彰台に上る佐藤選手

 

JAPANを持つ佐藤選手