この対談は『月刊空手道』(福昌堂発行)1988年3月号に収録されたものです。寮生制度は掲載当時のものです。現在の寮制度についてはこちらをご覧ください。
寮生・内弟子募集
それでは最後に7年間の大道塾の歴史に偉大なる足跡を残した3人の内弟子出身者にそれぞれの内弟子時代を振り返ってもらおう。
まず、’81 ’82北斗旗チャンピオンの岩崎弥太郎。
「自分が内弟子になったのは、ちょうど今の大道塾が極真から離れる前後だったと思います。大道塾になってからは、自分達が大道塾を支えるんだ!新しい空手をつくるんだ!という気持ちで燃えてました。毎日が張り詰めた緊張感の中で、それでも充実していました。今、社会に出て、仕事に追われながらも、内弟子時代の思い出は自分にとってかけがえのない思い出です。朝、昼、晩と、自分自身に厳しさを追い求めたあの頃は大きな励みです」
北斗旗きってのスター、長田賢一も昭和58年から3年聞の寮生活を経験している。現在も職員として本部指導員の任につきながら寮生とともに生活をしている。
「自分は寮に入るまで2、3年通いでやっていたんですが、どうしても本腰を入れて!と思ったので寮生になりました。自分にとっては本当に素晴しい3年でした。まず、徹底的に空手に燃える事ができましたから………、何かひとつに馬鹿になれた、そんな時期は貴重でした。ただ自分は空手だけが最終日的ではないといい聞かせていました。その意味で寮生活は人生の大きな修業でした」
最後に’87北斗旗チャンヒオン山田利一郎。彼は現在寮生3年目で本部寮長である。
「まず何よりも、東先生の、うわべだけでなく、本当の人間性に触れさせていただけた事が大きな収穫でした。また、空手だけでなく、あらゆる面について、精神力を磨けたと………、すべて青春でした」大道塾格闘空手の,強さを支える内弟子。また、内弟子の中から次のヒーローが生まれるかもしれない。