先日、【塾長が読む「全日本空道無差別選手権大会」】で、今大会の見所を述べさせて頂いた。
「大道塾」という一介の町道場から始まり、設立以来20年目で、「空道」に辿りつき、「世界大会」を実現し、その後さらに15年、延べ35年の挑戦や冒険、研究や試行錯誤を経た豊饒な土壌の中で、「空道」は様々な技や戦術などが、いわば、勝手に作用しあい、反発しあい、化学反応や核融合を繰り返して、
途方もない武道に到達する段階に至った!!
今大会も、ジュニアは何人もの前年度の年齢カテゴリーでの優勝選手が多く、将来の一般部での活躍を夢見て「ジュニア選手権」で跳び、かつ跳ねるでしょう!!
一般部、「戦前予想」に書いたように、レベルの向上著しい女子部は元より、重量級だけではなく、軽量、中量、重量と百戦錬磨の選手が満遍なく集まった一般男子の部。間違いなく、
「北斗旗」史上、屈指の大会
になると思われる。是非、多くの人に見て頂きたい。
しかし「北斗旗」はまだ、我々が納得する、武道としての価値やレベルに相応する社会的認知を得てはいない。
それは、小職自体が、現代のあまりに露骨な「武道のショービジネス化」に反発し、良いものは、売り込まなくても、自然に人が集まる」という、いわば、“職人気質”で、組織的展開をあまり積極的にしてこなかったことも関係しているのだろうと、今は自省している。
なぜなら、今の空道を多くの人に見て貰わないのは、逆に独善、傲岸の誹りを受けるかもしれないと思ったからだ。それは一人「大道塾」だけが、「空道」だけで辿り着いた地平ではないからだ。
ここまでたどり着くまでには、始原の「1981年全東北選手権大会」から、「北斗旗」という“戦いの場”へ、空手、柔道、合気道、ボクシング、キック、サンボ、柔術といった、あらゆる武道家・格闘技者の方々が、競技・流派・団体を超えて参戦して頂き、その中で、選手は互いに「北斗の戦士」として、己のプライドを持ちながらも、良い所は学び、吸収しようという貪欲なまでの探求心、求道心で、道着に身を包み、拳を交え、体をぶつけ合って、
孜々として築き上げた「21世紀の武道」だからだ。
どうか、究極の武道・格闘技を創ろうと集まって頂いた“同志”の方々、主催団体としてのプライドと責任感から全身全霊でこれを受止めた“塾生たち”。時空を超えて“至高の武道”へと向かう「空道」の為に、友人知人の方々に声をかけて、一人でも多くの方々にこの、
「21世紀が生んだ途方もない武道・空道」
の現在地と遥かなる高みについて、見て頂き、語り合って頂こうではないか! 押忍!!!
文書日付2016.11.8