大会レポート 2017 秋季空道体力別関東地区選手権大会 2017全日本空道ジュニア選手権関東予選

2017 秋季空道体力別関東地区選手権大会

2017全日本空道ジュニア選手権関東予選
大会レポート

 

9月10日(日)台東リバーサイドスポーツセンター

御茶ノ水支部 支部長  朝岡秀樹

9月10日(日)に開催されました表題大会の結果を報告させて頂きます。

男子-230クラス決勝では、早稲田大学理工学部大学院生の木村真拓が、54歳にして相変わらずの猛牛のような突進ファイトをみせる上野正に、判定ながら完勝。組み技の強い木村ですが、打撃でも、ボクシング出身の上野のパンチのインサイドを突く鋭さをみせました。

男子-240クラスには、前回世界選手権優勝以来の試合復帰となる中村知大が-230から階級を上げて出場。リーグ戦ではポイントの山を築き、決勝では、旗が2-2に割れる接戦を制しました。決勝の相手となった服部篤人は、かねてから実力を評価されながら、全日本選手権では入賞歴のない選手。今回は、ブランク明けの出場でしたが、リーグ戦においては、以前から強かったパンチだけでなく、ハイキックでもダウンを奪うなど、その実力が健在であることを示しました。

男子-250クラスでは、ジュニアカテゴリーから一般に昇格しての初試合となる渡邉憲正が、リーグ戦で、安定した実力を誇るベテラン・野田洋正を圧倒。決勝では、山崎順也に屈したとはいえ、打撃のスピード、投げの巧みさなど、一般クラスでも十分通用することをみせつけました。

男子-260クラスは、今春の-250の全日本王者・加藤智亮が危なげなく優勝しました。決勝の相手となったのは、通常、全日本選手権では、ドクターを務めている望月將喜。日本拳法出身の望月は、的確なタイミング、距離感、インパクトを伴って放つストレートを武器に、リーグ戦では、優勝候補筆頭であった押木英慶を延長で撃破しました。連盟は早期に新たな大会ドクターを手配する必要があるかと思います(微笑)。

男子260+クラスでは、第3回世界選手権日本代表、テレビ局のアメリカ赴任から帰国し、総本部所属となった伊藤征章が戦線復帰し、優勝。女子クラスは体力指数無差別で行われ、上段横蹴りの冴える小柳茉生が制しました。

この秋には全日本選手権が行われないため、来たる11・12アジア選手権の出場権を得られずとも、2017秋季の各地区大会に出場していれば、これまでの「世界選手権代表選考の対象となるには、前年からの全日本大会3大会のうち2大会以上に出場していること」の条件における「全日本大会1大会出場」と同等にカウントされるとのこと。

今回の大会でファイナリストとなった-230の木村、-240の服部、-250の渡邉、-260の望月、260+の伊藤をはじめ、今秋各地区で入賞した選手たちには世界選手権出場権獲得のチャンスがあるわけで、来春の全日本での奮闘を期待したいと思います。